特集

AMP SDGs特集

障がい者や高齢者用と考えられがちな「アダプティブウェア」 テクノロジーとファッション性で、誰もが着られるブランドのアイテムとなるか?

パリで行われた、2024年パラリンピック。ファッションの都での開催だったからでもないだろうが、今回から障がいを持つ選手が着脱しやすいよう配慮したアダプティブウェアの採用が一段と増えたようだ。パラリンピックは世界最大規模の障がい者スポーツの祭典でありながら、意外にも選手によっては障がいのためにオフィ…

グローバル 

「30年で人口30%減」イタリア・トリノ、都市再生の道筋 フィアットとともに歩んだ伝統と革新が共存

北イタリア・ピエモンテ州の州都トリノ。かつては「イタリア王国」最初の首都があった場所で、「イタリア共和国」となった今は第四の都市として知られる。トリノは19世紀初めから工業都市として繁栄し、第二次世界大戦後はさらに急速な成長を遂げ、各地から大勢の労働者が集まった。この発展に寄与したのが、イタリアを…

グローバル 

女の子が育つにつれて「成長する」学校制服。アフリカの教育格差の解決へ

子どもの成長は目覚ましく、喜ばしい。だが、成長とともに必要になる洋服や制服などが家庭の経済的な負担につながることも珍しくない。実際、日本でも就学や卒業にかかる費用について、制服・体操着代が負担になっていると回答している新入学の小1、中1、高1の保護者は、約8割にのぼる(※1)。 それは世界各…

グローバル 

SDV時代を占う自動車メーカーのソフトウェア開発 フォルクスワーゲンはリビアンと最大50億ドルの大型提携

ドイツのフォルクスワーゲングループは、アメリカのEVスタートアップ、リビアン・オートモーティブへ最大50億ドル(約7,500億円)を投資する、大規模なソフトウェア開発提携を発表した。 SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)と呼ばれる次世代の自動車は、車に搭載したソフトウェアを更新する…

ビジネス 

オランダで注目される「水中凧」発電。再エネ移行への追い風となるか

世界中で再生可能エネルギーへの移行が進む中で、風力や太陽光、水素発電に次ぎ、海中の潮の流れを活用する「潮流発電」が注目を集めている。 オランダのスタートアップ・SeaQurrent社が開発したのは「TidalKite(ティダルカイト)」と呼ばれる水中凧(すいちゅうだこ)だ。これは、海底に設置…

グローバル 

月3万円からの購入も可能に サブスク別荘「SANU」に聞く、セカンドホームのある暮らし<前編>

2021年に提供を開始したメンバーシップ制セカンドホームサービス「SANU 2nd Home(サヌ セカンドホーム、以下、SANU)」。月額55,000円〜の日本初(SANU調べ)のサブスク別荘から始まったSANUだが、時を経てサービス内容が多様化している。 2023年4月には、法人向け会員…

レポート 

物理ベースAI搭載のロボットが登場 製造業に与える影響とは?

製造業界における労働力不足と生産性向上の課題に対して、ロボットによる機械化だけでなくAIを組み合わせるアプローチが徐々に増加中だ。GrayMatterという米国のスタートアップが開発した「物理ベースAI」を搭載したロボットはその1つ。人間の仕事を奪うと恐れられてきたAIは今、どこまで進化してきてい…

ビジネス 

クモの糸から防弾皮膚、牛の糞からファッション、オランダ人「バイオアーティスト」が生み出すイノベーション

クモの糸と人間の皮膚を組み合わせて弾丸にも耐えうる強い皮膚を生み出す――。まるでSFのようなこのプロジェクトは2009年に成功し、これを生んだバイオアーティストで実業家のジャリラ・エサイディ氏は一気に世界の注目を集めた。 アートのバックグラウンドを持つ一方で、生物学への造詣も深いエサイディ氏…

レポート 

庭から実現する、生物多様性と住まい手の幸せ。積水ハウスが目指す、ネイチャー・ポジティブな未来

サステナビリティにおける主要テーマとして、近年注目が集まっているのが生物多様性だ。気候変動や生息地の破壊、外来種や化学物質の流入などにより、絶滅危惧種は急増。世界自然保護基金(WWF)のレポートによると、生態系全体の健全性は1970年と比べて69%減少したとされる。国際社会では現在、2030年まで…

ビジネス 

テックシティとしてのバルセロナが欧州、世界から注目される理由

環境に配慮しながらテクノロジーを発展させるまちへ サグラダファミリア、グエル公園などのガウディ作品で有名なバルセロナ。カタルーニャ州にあり、海と山が楽しめるこのまちは、ピカソが青年期を過ごした場所としても知られ、観光客から高い人気を誇る。だが近年、観光客だけでなく、テクノロジー都市としても注…

ビジネス 

楽天がスポーツで“いい未来”を創る「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」

楽天グループが提供する70以上のサービスは、世界30の国と地域で約18億人のユーザーに利用されている。1997年創業以来、常識にとらわれずアイデアを重んじ、世界をイノベーションで変え続けてきた楽天が、いま、熱く取り組んでいるテーマがある。それが「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER…

ビジネス 

西アフリカ・ベナンの布“バティック”で、職人も着る人も笑顔にしたい 女性起業家の進む道

「バティック」をご存知だろうか。日本では「ろうけつ染め」とも呼ばれる染めの技法のことで、世界中で用いられている。その中で、ベナンという西アフリカで染められたバティックの布を使用して、洋服や雑貨などを生み出す日本人女性がいる。国際協力を志した彼女がベナンで生活し、辿り着いた関わり方とは。 …

レポート 

ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ攻撃が気候危機に大きなインパクト 紛争開始18カ月でベルギーのGHG排出量を超えたウクライナ侵攻

Valentyn Kuzan / the Collection of war.ukraine.ua 2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻、昨年10月7日に始まったイスラエルのガザ攻撃共に、終焉する気配はない。どちらも民間人の死傷者が多く出ており、ロシアに対し「戦争犯罪」、…

ビジネス 

サステナビリティを事業戦略の中心へ。NTTが挑む持続可能なビジネスモデル6選

サステナビリティの実現において、企業が果たすべき役割は大きい。環境・社会への影響を配慮することはもちろん、新規事業によりさまざまな領域の課題を解決することも、私たちビジネスパーソンの新たな使命となってくる。また同時に重要になるのは、汎用性の高いビジネスモデルを創出し、別の領域や地域、国へと水平展開…

ビジネス 

手と鼻と耳で見る絵画、オランダ・ファンアッベ美術館で体験するダイバーシティの世界

オランダ・ファンアッベ美術館の展覧会「Dwarsverbanden(架け橋)」は、来館者、作品、鑑賞方法など、さまざまな多様性を包括している ©Joep Jacobs アートを手で触って、耳で聴いて、匂いを嗅ぐ。オランダ・アイントホーフェン市の「Van Abbemuseum(ファンアッベ美術…

レポート 

災害に備え「十分備蓄している人」は1割未満 経済的な理由が原因に 改めて考える災害への賢い備え方とは

“災害大国ニッポン”に住む私たちがやるべきことは、災害への備えであることは言うまでもないだろう。「首都直下型地震」や「南海トラフ巨大地震」が想定されるなか、今年2024年の元日に起きた「令和6年能登半島地震」の爪痕も深い。地震のみならず、気候変動に伴う豪雨や台風なども私たちの生活を脅かしている。 …

ビジネス 

星空が「ごみ空」になる前に。日本の“木製”人工衛星が宇宙汚染対策に挑む

「宇宙とはどんなところだろう」「地球以外の星に生命体はいるのか」未知なことが多いからこそ、私たちの宇宙への好奇心は尽きない。 2021年に世界で打ち上げられた人工衛星の数は1,809機。2011年の打ち上げ数と比較すると14倍にもなる(※1)。雲の動きなどをもとに天気予報に利用される気象衛星…

グローバル 

「空飛ぶクルマ」の製造本格化、電動垂直離着陸機(eVTOL)めぐる動向最前線

未来予想図に必ずといっていいほど描かれてきた「空飛ぶクルマ」。その実現はもう少し先のことと考えている人も多いかもしれないが、実は目前に迫っている。 2024年夏のパリ・オリンピックや25年の大阪・関西万博では、電動垂直離着陸機(eVTOL)の商用運航が予定されており、ドイツのスタートアップ企…

ビジネス 

東京~サンフランシスコが6時間に JALも出資する超音速旅客機「オーバーチュア」のインパクト

新時代の超音速旅客機オーバーチュアは、2029年の就航を目指す ©2024 Boom Supersonic ニューヨーク~ロンドン間が3.5時間、東京~ホノルルが4時間、シドニー~ロサンゼルスが8.5時間――現在の半分の時間で目的地への飛行を可能にする、超音速旅客機「オーバーチュア(Over…

ビジネス 

国際競争力ナンバーワンのデンマーク人の働き方・キャリア観 ―サステナブル都市開発のイノベーション拠点「ブロックスハブ」より―

北欧の小国デンマークは、2年連続(2022年・2023年)で国際競争力1位を獲得した。なぜデンマークは国際競争力が高いのか。そのヒントを探りに、サステナブル都市開発のイノベーション拠点でもある、コペンハーゲンの最先端オフィス「ブロックスハブ(BLOXHUB)」を訪問した。 アーバン・…

レポート 

国内外のフェムテック製品が集結した第4回「Femtech Fes!」進化する市場を現地からレポート【後編】

2024年2月9日〜11日、第4回目となる「Femtech Fes!(フェムテック・フェス)」が六本木アカデミーヒルズで開催され、過去最高の5,150名が参加した。同フェスを主催するのはフェムテック関連ビジネスを展開するfermata(フェルマータ)社。会場には、世界23カ国5地域から20…

レポート 

世界中の軍部が排出する温室効果ガスは、世界の合計排出量の5.5% 「グリーンな軍部」を目指す米国

© Petty Officer 3rd Class August C/US Navy 近年、世界のどこででも気候危機を肌身で感じるようになった。各国政府は2050年までに温室効果ガス(GHG)排出量ネットゼロ、つまり「実質ゼロ」を目指す。しかし、「ある情報」がなければ、同目標を達成することは…

グローバル 

農作物の知的財産権の保護と攻めの活用で「マスカットジパング」の海外ブランド化を推進──龍谷大学が描く持続可能な社会へのアクションvol.6

近年、アジアを中心に、海外での日本の農林水産物・食品の人気が高まり、2023年の農林水産物・食品輸出額は過去最高の1兆4,547億円となった。「おいしい」「見た目がよい」「安心・安全」といった、メイド・イン・ジャパン品質が受け入れられ、国内では海外で高く売れる優良品種の開発が進められている。 …

社会 

日本におけるヘルスリテラシーの課題 人生100年時代に必要な考え方とは

人生100年時代。長寿化が進むなか、健康は単に長生きするための手段ではなく、質の高い豊かな人生を送るための必須条件だ。そして今、情報化社会とデジタル技術の進歩が、私たちの健康管理に大きな変革をもたらしている。 しかし、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニーが実施した『…

ビジネス 

子どもたちを乗せる「性教育のバス」が、ホンジュラスで望まない妊娠を防ぐ

「医者になりたい」、「エンジニアになりたい」、「アーティストになりたい」……無限の可能性がある子どもたちの夢は輝かしく、応援したくなる。 しかし、望まない妊娠などが原因で、その夢を諦めざるを得ない子どもたちもいる。例えば、中米のホンジュラスでは4人に1人の少女が19歳になる前に出産しており、…

グローバル 

パートナーシップで生み出す、次世代サステナビリティ。NTTグループの先進事例に見る、新時代のモデルケース

地球規模のサステナビリティを実現するためには、パートナーシップの力が欠かせない。SDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」に見られるように、課題に直面する地域の人々、ソリューションを提供する事業者、専門家や投資家、政府や国際機関など、多様な関係者の連携が達成されることで、複雑な問題の…

ビジネス 

飲み終えたビール瓶が雨量計に。気候変動からコロンビア農家を支える「NATIVA METER」

気候変動の影響は、世界各地に影響を及ぼしている。南米の国・コロンビアでも深刻な影響が問題視されている。世界銀行によると、洪水やサイクロン、海面上昇など3つ以上の災害による経済的リスクの観点で、コロンビアは世界10位にランクインしている。南米の中でも災害の発生率が高く、人口の86%が2つ以上の災害に…

グローバル 

学費は「ごみ」で支払い。環境問題を学びながらスキルを身に着けるカンボジアの学校

インドシナ半島南部に位置する国、カンボジア。近年、縫製業や建設業が発展し安定した経済成長を続けている(※)。首都プノンペンをはじめとした都市部では経済特区が制定されインフラ整備が進む一方で、地方は後回しにされ地域格差が広がりつつある。農村部のストリートチルドレンと呼ばれる貧困家庭の子どもたちは、児…

グローバル 

廃棄物の選別作業にAIロボが活躍? 人手不足や業務効率化で環境問題の解決へ

環境問題・リサイクルを考える上で、真っ先に頭に浮かぶものと言えば、地球温暖化や海洋プラスチックの問題だろう。日本の平均気温は年々上昇傾向で、「プラスチックが地球に悪い」としてエコが盛んに叫ばれている。そんな中、個人でできることは限られており、すぐにできることで言えば、ガソリン車からEVに乗…

グローバル 

ボトルの中身は半分だけ。”2100年のワイン”が伝える、気候危機の現状

日々進行する気候変動。この影響を強く受けている産業のひとつが、ワイン産業だ。ワインの原材料となるブドウの栽培には特定の気候条件が必要であり、温暖化による気温の上昇や降水パターンの変化が致命的となる。特にワイン大国のひとつであるオーストラリアでは、気温の上昇に加え火事や洪水、長期的な干ばつといった自…

グローバル 

AI で農業を変革する、農業のスマート化がもたらす効果と未来

農業はAIから最も遠い分野のように感じるが、農業従事者の不足と高齢化や気候変動の影響による収穫量の減少など山積する課題解決のためにAIの活用が注目されている。その利用法は、収穫量の予測や水管理、施肥の最適化から害虫や害獣の見張り、トラクターの自動運転、自動収穫まで幅広く見出されている。 …

グローバル 

需給調整からエネルギーネットワークまで、再生可能エネルギー拡大にAIが欠かせない訳

2050年カーボンニュートラルの実現という目標に向かって、国内外で脱炭素への取り組みが加速している。中でも最もCO²排出量の多い電力における再生可能エネルギーの導入がそのカギを握る。しかし、再エネの導入には、発電量や電力需要、卸電力市場価格など変動するファクターへの対応が求められており、加えて昨今…

グローバル 

市民が地元メディアを選んで“寄付”できる。民主主義を作るワシントンD.C.の新法案

昨今、問題視されている「ニュース離れ」。英国ロイタージャーナリズム研究所によれば、世界で「ニュースを避ける傾向がある」と答えた人の割合は、2017年の29%から38%に拡大したという。「気分に悪影響がある」「信頼ができない」などが、ニュースを避ける主な理由だ(※1)。 今、メディアは世界中で…

グローバル 

台湾デザイン研究院に聞く、地方創生に寄与する『都市デザイン』の力とは

少子高齢化が進み東京一極集中である日本では、地方創生が大きな課題となっている。この課題を解決するためには『都市デザイン』がその一翼を担う。人流を創出し、住人たちの街に対する誇りを形成するためには、美しい景観をはじめとしたデザインの力が必要だ。 また、地方創生のみならず、公衆衛生の観点から求め…

ビジネス 

「私たちには気候変動を学ぶ権利がある」アメリカの高校生が“学校版グリーンニューディール”を要求

気候変動の影響をひしひしと感じる昨今。酷暑の体育授業や部活動で熱中症の生徒たちが搬送されるニュース。エアコンが十分に効かない教室──今、世界の若者たちはどんな想いで、気候変動の問題を見つめているのだろうか。 こんな激動期に、世界各地で「Z世代が社会を動かすムーブメント」が活発化しているのはご…

グローバル 

円谷プロに聞く、ウルトラセブンが55年の時を経て伝える「対話と共生」への思い

1967年10月、ウルトラセブンはモロボシ・ダンの名をかりて地球にやって来た。円谷プロダクションが手がけたこの不滅のヒーローの55周年を祝う「シモキタソシガヤウルトラタウンフェス」が、東京の下北沢と祖師谷エリアにて2023年10月1日より行われている。「対話と共生」をテーマに、グルメ・ファ…

ビジネス 

超急速充電器1,000基を無料導入。テラモーターズの大胆な「新プラン」はEV環境をどう変えるか

EV充電インフラ事業で国内シェアNo.1(※)のTerra Motors(テラモーターズ)は、2023年9月26日、EV充電インフラ事業のTerra Charge(テラチャージ)において「超急速充電器1,000を無料導入する新プラン」を発表した。 記者発表会に登壇した同社の取締役会長 徳重 …

レポート 

ジェネレーティブAIは人類の敵か味方か? 気候危機を助長する面と回避する面の2つの顔を持つAI

AIは今世紀に入ってから目覚ましく成長してきた。2000年代にはビッグデータが台頭。計算能力の向上とディープラーニング技術の開発が後押しし、AIは大きな進歩を遂げた。2010年代にはGoogle、アマゾン、Facebookなどの巨大企業が自社製品にAIを組み込むようになり、AIは主流となった。 …

グローバル 

移動を通じた“つながり“を創る。JALの#かくれナビリティが示す「持続可能な空の旅」

コロナ禍も収束を迎え、空の移動も再び活性化してきた現在。飛行機を使った移動は、やはり無くてはならないものだと改めて認識する人も多いだろう。そんな日々の生活に欠かせない移動手段を、今後も継続して提供していくために、航空業界でもサステナブルな取り組みが進んでいる。 例えば、航空業界では次世代の持…

ビジネス 

モロッコの街に、スマホ充電できる「木」登場

モロッコは、世界でも気候変動の影響を最も受けている国の一つだ。雨風などによる侵食や、干ばつ、熱波などに悩まされ、既に年間1メートル以上の侵食が進んでいる地域もある。 気候変動によるさまざまな環境問題は、モロッコの人々の生活に負担をかけているという事実もある。モロッコは石油やガスを生産する近隣…

グローバル 

ChatGPTがもたらすのは、教育の「終わり」ではなく、教育の「始まり」。教育現場での禁止が一転、使用可能に

ChatGPTは昨年11月に公開されて以来、各国でさまざまな話題をさらってきた。中でも、高校や大学で学生の不正行為を助長するという懸念は大きく、教育施設によってはChatGPTの使用を禁止するところも出ている。 ChatGPTを開発したOpenAIは、8月に「ティーチング・ウィズ・AI」と題…

グローバル 

シングルマザー向けの大学進学と住居支援、米国インディアナ州で始まる

今年公表された厚生労働省の調査によると、2021年の子どもの相対的貧困率は11.5%だが、ひとり親世帯では44.5%と全体の5割近くとなっている。特に母子家庭では全体の75.2%が「生活が苦しい」と答えており、その貧困の状況は深刻だ(※)。 背景には、住居が安定しないことや、非正規雇用など女…

グローバル 

スペイン・カタルーニャ州の薬局で「オルタナティブ」な生理用品を無料配布へ

「月経カップを試してみたいけれど、実際どうなのだろう?」そう思っても、なかなか周りに聞きにくいなと感じている人は多いのではないだろうか。 そんな中、スペイン・カタルーニャ州では、サステナブルな生理用品を、必要とする全ての人に対し、無料配布する取り組みをはじめる。2024年の第1四半期から実施…

グローバル 

もう容器は持ち歩かない。自転車で届く「量り売りデリバリー」ロンドンで広がる

1週間分のプラスチックごみをごみステーションに捨てるとき、いつもその多さに愕然としてしまう。「今週もこんなにプラスチックに包まれた製品を買ってしまったのか……」と。 これは、環境に配慮している人にとってのジレンマではないだろうか。買いものに出かけて、ひとつもプラスチックを持ち帰らない日は、ほ…

グローバル 

靴下で踊り倒すほどエコになる?アムステルダムの街角ディスコの秘密

アムステルダム中央駅からほど近い水辺の一角に、星がきらめくような電子音に合わせ、身体を揺らし、踊る集団がいる。その足元をよく見ると、敷き詰められた四角いマットのようなものが。ここで行われているのは、月に一回定期開催される循環型ダンスパーティ「ジェントル・ディスコ」だ。一体誰が、何の目的でこのような…

グローバル 

「これ以上、未来を汚さないで」米国の気候変動裁判で若者が州に勝訴

2023年6月12日から2週間、米国史上初の憲法に基づく気候変動裁判がモンタナ州にある街ヘレナで開かれた。そして8月14日、この訴訟を起こした5歳から22歳の16人の若者たちが勝訴した。 モンタナ州は世界でも有数の石炭採掘地。彼らは、州政府が化石燃料採掘の許可を優先することによって地球温暖化…

グローバル 

「生理恥」の問題と生理用品の廃棄物問題に取り組むショーツブランド。イギリス発「WUKA」

認知が広まる「生理の貧困」 パンデミックによる貧困問題の悪化をきっかけに、「生理の貧困」の存在は日本でも認知が広まりました。先進国でもいまだに生理用品に「物品税」が課されている国も多くあり、「必需品として認知され、経済的に購入が困難な人には食料や医療のように無償で安易に入手できる」という状態…

グローバル 

スペイン、たばこ会社に「ポイ捨て吸い殻」清掃費用の義務を付与へ

街中でごみ拾いをすると、空き缶、ペットボトル、お菓子の包み紙などいろいろなものが道に放置されているが、たばこの吸い殻もよくポイ捨てされているもののひとつだろう。実際、筆者が住むスペイン・バルセロナにも多くの吸い殻が落ちている。 カタルーニャ・レゼロ財団(Catalan Rezero Foun…

グローバル 

子どもに自分のジェンダーを決めさせる。性別格差を縮める「ジェンダー・クリエイティブ」な育児法

世界経済フォーラムによる「ジェンダー・ギャップ・レポート・2022」によると、世界146カ国の男女格差は約68%縮まり、現在の進捗率でいった場合、格差がなくなるまでに132年かかるとの予測だった。136年だった2021年と比較すると、4年改善されたことになるものの、2020年までは、100年以内に…

グローバル 

香水をつけるのは身だしなみよりウェルネスのため? 癒しと安らぎを与えてくれる機能性を追求した「ファンクショナル・フレグランス」とは

あなたは香水をつけていますか。つけているのだったら、なぜつけているのですか。 香水の原料ともなっている精油を使い始めたのは、古代エジプトやメソポタミアの人々だったといわれている。中国やインドでも使われ、古代ギリシャやローマの時代になると、本格的に医療に用いられるようになったそうだ。 私…

グローバル 

経済支援だけじゃない。地域とのつながりを生むコミュニティ型ベーシックインカム

「すべての人に無条件で、最低限の生活を営むのに必要な現金を支給する社会保障制度」であるベーシックインカム。生活保護とは異なり、収入や資産に関係なく誰にでも支給されることが特徴だ。 オランダでは2016年から複数都市で導入実験が行われており、政府が保障するものだけでなく、民間団体が支給するもの…

グローバル 

求められる「クライメート・フレンドリー」商品 CO2を減らすクラッカーに、水を節約するエナジーバイツで消費者も気候変動抑制に貢献

3月20日、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、産業革命前からの気温上昇幅が今後1.5度を超える可能性が高いとし、それを避けるには、2030年までにCO2排出量を半減する必要があるとした「第6次統合報告書」を発表した。 時を同じくしてアントニオ・グテーレス国連事務総長は、とりかえしが…

グローバル 

海洋プラスチックを掃除する、ドイツ生まれの「クラゲロボット」

青く澄んだ美しい海は、地球と人間の健康にとって重要な役割を担っている。そのため、海洋の汚染は不健康な生態系に直結し、海洋生物、気候変動、食の安全性などに悪影響を及ぼす。 ユネスコの報告によると、海洋汚染のうち80%は、プラスチックが占めている。年間約800万~1000万トンのプラスチックが海…

グローバル 

職を失った人の新たな収入源を。世界で最も危険な国の一つ、マリから届くポストカード

西アフリカの国・マリ。政治・社会情勢が不安定で、外務省の海外安全ホームページ上では、危険レベルが4段階中最高の4となっている。「どのような目的であれ渡航は止めてください」と退避勧告がなされるほど、危険度の高い国だ。 そんな同国で、仕事を失った人たちが「手紙」を起点に新たな職を得るプロジェクト…

グローバル 

米航空産業でサステナブル関連の取り組みが拡大、400億円規模の政府支援

米航空大手、サステナブル取り組み加速 政府による優遇策の導入や観光客の意識変化を背景に、米航空産業ではサステナビリティ関連の取り組みが活発化している。 2023年1月には、米デルタ航空がサステナブル旅行を促進するイノベーションラボ「Sustainable Skies Lab」を開設。革…

グローバル 

使い捨てカップも禁止に?厳格化する欧州のプラスチック規制と注目の代替プラスチック事業

欧州でプラスチック規制の厳格化が進みつつある。欧州委員会では、2022年の年末にプラスチック製のパッケージに関する規制の草案を発表。この規制が施行されると、ホテルでの使い捨てシャンプーボトルや飲食店での使い捨てカップや皿などの利用が完全に禁止される可能性があるという。 Evan Gertis…

グローバル 

子どもの成長にあわせて大きくなる。インド生まれの「咲く」シューズ

子どもの靴があっという間にサイズアウトしてしまい、慌てて靴屋に新品を買いに行ったことがある人は、多いのではないだろうか。日本全国で靴大型専門店チェーンを展開するシューマートによると、3歳半までの足のサイズは、半年で約10mm、以降は5mm大きくなる。よって、3歳までは3ヶ月ごと、3歳以降は半年ごと…

グローバル 

「森が森を管理する」新世代のWeb3プロジェクトとは

「私たちは自然を守っている」「いや、守られていない」街の再開発をめぐって、よく目にする議論だ。それぞれの人がそれぞれの立場で、人間と自然の調和を模索しているなか、「木や土などの自然が声を上げることができず、当事者不在の議論になっている」と考える人たちがいる。 そこで生まれたのが、ドイツ・ベル…

社会 

卵は世界的に「放し飼い」の時代へ。太陽光発電利用の移動式鶏舎から、習性を尊重した林でのニワトリ飼育まで

動物福祉の対象といって、思い浮かぶのはどんな動物だろうか。おそらく思い浮かぶのは、犬や猫といったペット動物ではないだろうか。しかし、私たちが口にする肉類や卵を提供してくれる家畜動物もその1つだ。ヒツジやウシなどといった家畜に対する動物福祉は、特に「家畜福祉」という呼び方もある。 動物福祉には…

グローバル 

次世代“空”モビリティ導入、UAEで活発化。電動カーゴ航空機ライセンス発効へ

アラブ首長国連邦(UAE)において、ロジスティクス/交通分野におけるサステナビリティ向上に向け、電動垂直離着陸機(eVTOL)や電動エアタクシーをはじめとする空飛ぶクルマなど、次世代空モビリティ(Advanced Air Mobility:AAM)の導入が加速している。 昨年末にUAE当局が…

グローバル 

ブラジルの貧困街ファベーラにある「ただの家」が、世界的な建築賞を受賞したワケ

貧富の差が激しいブラジルでは、主要都市周辺にファベーラと呼ばれるスラム街が点在している。不法占拠する形で築かれた住居では生活インフラが整っておらず、まちの治安や衛生環境は劣悪だ。 そんなブラジル・ベロオリゾンテ市のファベーラに建てられた一軒の家「Casa no Pomar do Cafeza…

グローバル 

web3技術で気象災害から作物農家を守る? サステナビリティ領域でのweb3テクノロジー活用法まとめ

web3のホットトピック、サステナビリティ 「web3」に関するトピックは広範に及ぶだけでなく、進展もはやく、どのようなトレンドが起こっているのかタイムリーに全体像を把握するのは非常に困難だ。 ブロックチェーン学習プログラムを提供するAcademy.Moralisによると、2022年に…

ビジネス 

妊娠期から使える「父子手帳」を。父親が父親を助ける社会システムを考える

男は仕事、女は家庭。2023年現在において、この文字面に強い違和感を覚える人は少なくないだろう。 総務省の調査によると、父親が育児をする時間は年々増加しているものの、母親に比べて父親が育児に関わる時間はおよそ4分の1にとどまる(※1)。この差を埋めるべく、政府がさんきゅうパパプロジェクトとし…

グローバル 

親が楽しく生きなくちゃ。仕事と育児の両立の秘訣はイギリスの「個人主義」にあり

イギリス・ロンドン。赤い二階建てバスが走り抜けるその街を、高くそびえ立つビルが見下ろす。経済の中心として知られるその街には、さまざまな職種や国籍の人が働く。歴史ある街では働き方に対する捉え方も一味違うし、育児サービスも幅広いようだ。今回はロンドンに約15年暮らす山中圭さんに、働き方や育児、学びにつ…

グローバル 

フランスの天気予報、「明日の雨の理由」を気候変動の観点から解説へ

「初桜折しもけふは能日なり」と松尾芭蕉が詠んだように、桜は私たちに、春の訪れや新しいことの始まりへの期待など、温かく心踊る気持ちを抱かせてくれる(※1)。 日本には、美しい自然の移ろいを繊細にとらえた七十二候(しちじゅうにこう)と呼ばれる72の季節がある。これは、1年を約5日ごとに分け、変化…

グローバル 

世界80か国に広がる、差別なき未来のためのマイクロファイナンス投資「Kiva」

「世界では、女性の方が男性よりもローンを受けにくい」──そんな事実をご存知だろうか。 OECDの個人向け事業ローンへのアクセスに関する調査によれば、調査対象となった34か国のうち男女の格差がほぼなかったのが米国、メキシコおよびギリシャのわずか3か国のみであった。 一方、男女間の格差がほ…

グローバル 

水素社会は加速フェーズへ。川崎重工がリードする未来のエネルギーサプライチェーン

ウクライナ危機を背景に、世界的にエネルギー安定確保への注目が集まっている。中でも水素は、脱炭素と供給の安定性を両立できることから、欧米各国が投資を加速。日本でも2017年に世界に先駆けて水素の国家戦略を打ち出しており、積極的な取り組みが進められてきた。 地球上に豊富に存在する水素は、最も軽く…

ビジネス 

ブラジルの受刑者が社会復帰への道を探せる「食品ロス工場」とは?

世界各地で、フードバンクの活動が行われている。 なかでも南米ブラジルは貧富の差が激しく、フードバンクが重要な役割をはたしている国の一つだ。FAO(国連食糧農業機関)の報告によると、ブラジル国内の約1,500万人の国民が、食事のままならない飢えた状況におかれているという。 そこで同国のパ…

グローバル 

薬よりも栄養価の高い食事を。アメリカで広がる栄養士監修のオーダーメイド食

アメリカでは、「健康問題」が社会全体の課題となっている。特に肥満の問題は深刻で、大人の人口の約半分にあたる1億人が、糖尿病などの慢性疾患を抱えているという。そういった背景から、健康維持、病気治療を目的とした「食事」の重要性に注目が集まっている。 なかでも近年少しずつ広がりを見せているのが、栄…

グローバル 

南米コスタリカの「車の走らない街」に学ぶ、徒歩と幸福度のカンケイ

「だれも車を使わない街」 そんな場所が本当に存在する。しかもそこでの生活は、環境への負担が軽減されるだけでなく、人々のつながりを強くしてウェルビーイングを高めることもできるらしい。一体、どんな街なのだろうか? 南米コスタリカにある海沿いの街、Las Catalinas(ラス・カタリナス…

グローバル 

汚染されたごみ捨て場を「浮遊する森」に。中国の生態系回復プロジェクト

高層ビル群を背景に浮かび上がるように現れる湖。豊かな水を湛えた水面には、こんもりと茂った樹々が浮かんでいる。 ここは中国東中部の南昌市にある南昌市魚尾公園​​。敷地の広さは約51ヘクタール、東京ドーム約10個分だ。ちょっとした夢を見ているような不思議な風景だが、実在する都会のオアシスとして、…

グローバル 

マーケティング業界が注目する、ヨーロッパ発の気候テック企業3選

昨年末から、Twitter(ツイッター)やMeta(メタ)、Google(グーグル)Amazon(アマゾン)など米巨大テック企業の大量人員削減のニュースが続いている。そんな中、米テクノロジーメディアのTechCrunch(テッククランチ)が、職を失ったテック人材に向け「解雇された?気候テックは、技…

グローバル 

オーストラリア第二の都市で自給自足&ゼロウェイストを実現する住宅「Future Food System」

自給自足生活と聞くと、「田舎暮らし」を想像する人が多いのではないだろうか。 そんな「自給自足生活」かつごみを出さない「廃棄物ゼロ生活」を可能にする住宅が、オーストラリア第二の都市として知られるメルボルンの中心地に建設された。オーストラリアのフラワーアーティストであり、建築家、環境活動家の、ヨ…

グローバル 

世界初、カーボンニュートラルなチーズが英国で誕生

牛のげっぷに含まれるメタンが気候変動のひとつの原因になっている──肉や乳製品を食べようとしたとき、ふと頭をよぎる。楽しく食事をしようと思っただけなのに、ほんの少しだけ罪悪感に駆られた瞬間がある人もいるかもしれない。 そんな方に紹介したいのが、食べるときに罪悪感を感じなくて済む、環境にとびきり…

グローバル 

英ビール醸造所の投資モデル「Equity for Good」に見る、企業と株主の新しい関係性

英国のトースト・エールは、ビール愛好家の間でそのクオリティが高く評価されている注目のクラフトビール醸造会社である。 同社が注目されている理由は、ビールの美味しさの他にもう一つある。トースト・エールという社名は、廃棄されてしまうパンの耳やパンくずを原料としてビールを醸造していることが由来で、同…

グローバル 

世界で「グリーン水素」の黄金時代が到来か? 政策と技術の融合で「非現実」から「現実」へ

未来を担うエネルギーとして期待されながらも、ほとんど普及が進んでいなかった水素エネルギーが、ここ数年のうちに一気に発展期を迎える可能性が高まっている。 二酸化炭素(CO2)を排出しないクリーンな水素を用いた水素経済・水素社会の実現に関してはこれまで、期待値の高さとは裏腹に、非現実的、夢物語と…

グローバル 

世界最大の再生可能エネルギーハブへ、113のグリーン水素関連プロジェクトを持つオーストラリアの本気

ロシア・ウクライナ戦争の影響を受け、価格高騰や供給制約が起こり、エネルギー安全保障の重要性が、よりクローズアップされている。 Photo by seagul/Pixabay そんな中、COP27が11月中旬にエジプトで行われた。会期中にリシ・スナック英国首相は、「気候安全保障とエネルギ…

グローバル 

植物が人になり、人が昆虫になる。壮絶な「200年後」を体験できる米ポートランドの美術館

人と自然が共生する世界とは、どのようなものだろうか。森林や農地を適切に管理したり、絶滅の危機にある動物を保護したりする様子を、思い浮かべる人が多いかもしれない。 2022年11月から2023年2月にかけて、アメリカ・ポートランド美術館で開催されている「Symbiosis(共生)」という展覧会…

グローバル 

日本経済の“コア”をサステナブルな産業に。トヨタシステムズが変える、モノづくりの技術基盤

2015年の採択から目標達成に向け、折り返し地点を迎えたSDGs。環境、人権、経済成長など、各領域でさまざまな企業が取り組みを進めているが、未来を変えるイノベーションに関わるテーマが、9番目の目標「産業と技術革新の基盤をつくろう」だろう。その中でも自動車産業の出荷額は約60兆円。主要製造業の2割を…

ビジネス 

大豆に代わる期待のスーパーフード「ルパン豆」って? 世界の製品化事例を探る

Bramiの公式ホームページより 大豆に変わる新たなトレンドとして、世界的に注目されている「ルパン豆」。タンパク質、食物繊維、ミネラルなどの栄養素にすぐれ、生産における環境負荷が少ない。素材としての使い勝手もよく、スーパーフードとも呼べる逸材といえる。 2015年頃からグローバルでルパ…

グローバル 

自然物が「人」になる。環境保護に今不可欠なのは、自然と肩を並べて生きようという私たちの新たな意識

スペインの塩水ラグーン、マール・メノールはただの「ラグーン」ではない。9月下旬にヨーロッパで初めて、「人」として認められたラグーンなのだ。スペイン上院議員が賛成多数で決定した。マール・メノールは、生態学者が「崩壊寸前」とまで警告したほど長年にわたって汚染が進んでいた。環境保護を求め、50万人以上も…

グローバル 

SNS発信で社会問題を解決。情報を届けるカギは「メディアとYouTuberの中間」「体験型ジャーナリズム」にあり

現在、気候変動や少子高齢化、経済格差、人権侵害、食糧危機、エネルギーの供給不足など数多くの課題が山積みとなっている。こうした社会課題は、我々の日常に存在しているが、自分事化ができず関心を持つ人はそう多くないのが現実だ。その上、社会課題はセンシティブな内容も多く、メディアやSNS等で発信する…

社会 

カタールW杯で、「色のない」レインボーフラッグが掲げられる理由

「ゴ----ル!!」 興奮冷めやらぬ実況者の絶叫、スタジアム中に響き渡る歓声。泣いたり、笑ったり、世界中の人々が熱狂する4年に1度の祭りの季節が、またやって来た。 今年のW杯では、「色のない」レインボーフラッグがスタジアムを彩ることになるかもしれない。それはいったいなぜだろうか。 …

グローバル 

TwitterのCO2e排出は0.2グラム? コンピュータや携帯電話を使っているあなたも気候変動に加担している。インターネットと温室効果ガスの関係

今年に入ってからの異常気象は目に余るものがある。気候変動問題が一般人の知るところとなってからずいぶん時間が経つ。「とうとう来たか」という感も否めない。原因は人間が大量に排出する、温室効果ガス(GHG)だ。昨年、世界全体で排出されたGHGは363億トン。前年より6%増えている。 © Gover…

グローバル 

教育の目指すべき姿は「個別最適化」 教育のイノベーター松田悠介氏に聞く、日本の「教育格差」との向き合い方

2015年に採択されたSDGsの4つめの目標に「質の高い教育を みんなに」が掲げられたことで、「教育格差」が社会課題として改めて注目を集めている。 「教育格差」とは生まれた境遇(親の学歴や職業、世帯年収など)により質の高い教育へアクセスできるかどうかを意味し、子ども本人の力では埋める…

社会 

貧困地域の救世主となるか。世界各地に現れる「3Dプリント住宅」

今、世界各地で「3Dプリント住宅」が注目を集めていることはご存知だろうか。 3Dプリント住宅とはその名の通り、3Dプリンターで材料を印刷し、建設された住宅のこと。その大きな特徴は、注文から竣工までのスピードの速さと、コストの安さにある。 3Dプリント住宅で使われる部品は、あらかじめ工場…

グローバル 

カタールW杯への抗議行動、欧州で広がる。ユニフォームデザインにパブリックビューイベント禁止、ボイコット検討も

まもなく開幕の「中東初」W杯で火花を散らす人権問題 2022年11月21日開幕予定の中東・アラブ地域初のワールドカップとなるカタールW杯。 かねてより主に会場の建設に関わる移民労働者の労働環境の劣悪さと人権問題が議論の元となってきたが、開幕が迫るにつれ欧州では、さまざまな形での抗議行動…

グローバル 

プラスチックゼロは現実的ではない。「脱プラ」の誤解と、本当に環境にいい素材とは?

「脱プラ」という言葉を耳にする機会が増え、レジ袋の有料化や紙ストローの提供など、使い捨てプラスチックを減らす取り組みは日常のなかにも徐々に浸透してきている。一方で「代替素材の紙のほうがもっと環境負荷がかかる」「レジ袋を有料化してもたいして意味がない」などの声も聞く。 「脱プラ」という…

社会 

自宅に眠るごみを通貨に。人気ゲーム『マインクラフト』のリサイクル作戦

マイクロソフトが提供するゲーム『マインクラフト』では、ユーザーがゲーム内の世界に眠る鉄や金などの資源を採掘(mine)し、それを使って建物などを作る(craft)ことができる。世界に1億人以上のユーザーがおり(※1)、日本でも小中学生から大人まで幅広い層に人気のゲームだ。 そんなマインクラフ…

グローバル 

ペットボトル3本で命を救う。英国の学生がごみから作った救命胴衣

気候変動がもたらす海面上昇は、多くの人間の命を奪ってきた。主に海に面した発展途上国の被害が顕著で、バングラデシュでは毎年1万9000人以上の子どもが溺れて亡くなっているほどだ。これは、同国で1日あたり平均53人の尊い命が犠牲になっていることを意味している(※1)。 こうした幼い命の危機に一風…

グローバル 

「花の国」の最先端フローリストへ。サステナブル花屋さん認証「Green Floristマーク」(オランダ)を深堀り

「世界一の花大国」のオランダ  オランダはチューリップのみならず、さまざまな種類を含む花の生産量世界一。意外なことにアフリカ圏などからの輸入も盛んで、世界最大規模の「アールスメール花市場」などを経由して輸出される切り花の量も世界一。生産量一位のみならず、切り花のグローバルな流通の世…

グローバル 

貧困×空き家、社会課題のかけ算で多くの人に当事者意識を。自己責任論では片付けられない「貧困の罠」とは?

自己責任論が強いと言われる日本。「ホームレスなどの貧困も例外ではない」という見方も一定数ある。ただ、まったく予想できなかった新型コロナウイルス感染症の影響で給料が下がるだけでなく、職を失う人も出てくるなど、外的な要因でいつ貧困に陥るかわからない状況を目の当たりにした。空き家を通じてホームレ…

社会 

「ハラール・コスメはムスリム女性だけのものじゃない」急成長を遂げるハラール・コスメとは?

「ハラール・コスメ」市場は、年々拡大の一途をたどっている。フォーチュン・ビジネス・インサイツによると、2020年に2120億米ドル(約28兆円)だった市場は、2028年までに7734億米ドル(約104兆円)に達すると予想されている。年平均成長率12.75%だ。ハラール製品の中で、化粧品が最も成長率…

ビジネス 

捨てられる風力タービンを「グミ」に。米大学が新たな樹脂を発表

風力発電で使われるタービンブレードが、私たちのよく知っているお菓子「グミ」になる。そんな研究を、アメリカ化学会(ACS)の会議が発表した。一体どういうことだろうか。 Image via John Dorgan 世界中で導入が進む再生可能エネルギー。その導入を求めるときに考えたいのが、廃…

グローバル 

電気を「使わない」のではなく「効率的に使う」 今こそ推進すべきエネルギーマネジメントとは?

今夏、電力需給のひっ迫が問題となり、エアコンの温度設定や照明の間引きなど、できる範囲での節電を政府から要請された。企業だけでなく一般家庭へもアナウンスされ、エネルギー問題を身近に感じた人も多いだろう。 こういったエネルギーの課題をクリアするために立ち上がったベンチャー企業がある。「自…

ビジネス 

サステナブルに関するZ世代の“本音” 持続可能な社会を担う世代は何を考えて行動しているのか?

アパレル業界は、製造にかかるエネルギー使用量やライフサイクルの短さなどから環境負荷が非常に大きい産業と指摘されており、国際的な課題となっている。具体的には、原材料の調達、生地・衣服の製造、そして輸送から廃棄に至るまで、それぞれの段階で環境に影響を与えており、国連貿易開発会議(UNCTAD)…

社会 

お支払いは「ごみ」で。ビーチ清掃でお菓子がもらえる、韓国のフードトラック

世界中で関心が高まっている海洋ごみ問題。気になってはいるものの、自分に何ができるのかがわかっていない、行動するにしてもちょっとハードルが高い……と感じる方もいるのではないだろうか。 そんな海洋ごみ問題の解決に、ユニークな方法で取り組んでいるのが、韓国の「SEANACK」キャンペーンだ。これは…

グローバル 

SDGsや多様性、言葉の裏に隠れた窮屈さ。小原ブラスが考える本当の意味での生きやすい社会とは?

SDGsを実現する上で大事なキーワード「多様性」。ジェンダー平等という目標が掲げられているように、あらゆる性を受け入れる時代になってきた。その一方、すべての事柄に多様性を当てはめることの不自由さも生まれている。例えば、人を容姿で判断する「ルッキズム」という価値観から大学のミスコン廃止が発表…

社会 

シンガポールで植物由来の代替タンパク質製品が続々誕生。AIでつくられるコレステロール“ゼロ”の卵とは

シリーズAで1億米ドル(約135億円)―― 米国を拠点に世界展開する金融データ・ソフトウェア企業、ピッチブックのデータによると、植物性代替肉企業がシリーズAで得た資金としては史上最大規模だという。この大型資金を今年2月に調達したのは、シンガポールのスタートアップ、ネクスト・ジェン・フーズだ。 …

グローバル 

カナダで使い捨てプラスチックの製造・輸入が今年12月から禁止、2023年には販売禁止へ。国民の反応は?

日本で議論を呼んだレジ袋の有料化だが、カナダでは、この先数年でプラスチック製のレジ袋を見ること自体がほとんどなくなるかもしれない。 同国議会はこのほど、使い捨てプラスチック禁止案の最終案をまとめ、使い捨てプラスチック利用禁止ロードマップを公開。 プラスチック製レジ袋、カトラリー、ストロ…

グローバル 

中東が超大規模投資 2030年までに年間48万トンのグリーン水素生産へ 地形を生かした製造方法とは

地球環境問題に加え、ロシアの対ウクライナ侵攻を受けて、今まで以上にエネルギー市場の動向が注目されている。 なかでもCO2を排出しないグリーン水素は、次世代エネルギーとして熱い注目が集まり、英国が他国へのエネルギー依存度を減らす「英国エネルギー安全保障戦略」で原子力発電、風力、原油・ガスととも…

グローバル 

“フリーランス国際協力師”が警鐘を鳴らす「ためにならない寄付と支援」とは 持続可能な社会貢献で一人ひとりができること

フィリピンで物乞いをする少女との出会いを機に、学生時代から国際協力活動に携わる原貫太さん。ウガンダの元子供兵の社会復帰や南スーダンの難民支援などに従事する傍ら、現地の実情や体験をYouTubeやSNS、講演活動などを通じて発信する“情報の橋渡し役”としても尽力してきた。 組織に所属し…

社会 

保護したウミガメが追える? サステナブルスニーカーの先駆け、ペルー×オランダ協働スニーカーブランド「MIPACHA」

デザインとサステナビリティが突出、ペルー×オランダスニーカーブランド「MIPACHA」 何はともあれ、これらのスニーカーを見てほしい。夏や海が好きな人なら一目ぼれ間違いなしのビジュアルかと思うが、それに加えて履き心地にも最大限の配慮がされていて、さらに購入することで海からプラスチックを減らし…

グローバル 

「出張」はこれからも必要か? テレワーク化したコロナ後の行方 新たな出張スタイル「ブレジャー」とは

グローバル展開の大手テックでは、社員が世界各地を飛び回ることは珍しくない。広大なアメリカ国内の出張でも、航空機の利用は頻繁だ。 Photo by Briana Tozour on Unsplash しかし一方で、出張によるカーボンフットプリントは無視できない問題で、大手テック企業間でも…

ビジネス 

極超音速飛行機も水素で飛ぶ時代、水素飛行機をめぐる開発最新動向

水素を動力源とした代表的な移動手段といえば、自動車だろうか。国内では現在までに実用化されているものには、トヨタの「Mirai」やホンダ「クラリティ フューエルセル」などがある。船舶にも日本郵船の「NYKスーパーエコシップ2050」、列車にもJR東日本の「ひばり」があるが、船舶、列車ともになかなか普…

グローバル 

美味しいと評判。下水をアップサイクルしたビール、シンガポールで誕生

「尿や生活排水などの下水をアップサイクルして作られたビールがある」と聞いたら、皆さんはどう思うだろうか。恐らく、飲むのをためらってしまう方も多いだろう。しかしシンガポールでは、そうしたアップサイクルビールが美味しいと評判の存在になっている。 100%再生水を使用したビール「NEWbrew(ニ…

グローバル 

空気でできた肉、酒、フレグランスなど続々登場 「空気製」アイテムは気候変動抑制の期待の星となるか?

空気は無色透明で、においがするわけでも、味がするわけでもない。私たちの身の回りに常にありながら、意識しないと、その存在さえ忘れがちだ。 Photo by Lona on Unsplash しかし、空気も立派な資源だ。空気中の酸素を使って、私たちは食べたものからエネルギーを作り出している…

グローバル 

ロシアのウクライナ侵略で活発化、「水素エネルギー」をめぐる欧州での議論の現在地

長期化の様相を呈しているロシアによるウクライナ侵略。この戦争により、特に欧州において、ロシアへのエネルギー依存の深刻さが浮き彫りとなり、これからのエネルギー安全保障をどう確立するのかという議論が活発化している。 そのキーワードの1つとなっているのが、多様なエネルギー資源から生産が可能であり、…

グローバル 

投資家として企業をサステナブルにする──サステナブル投資の最前線ヨーロッパで活躍する日本人女性

社会を良くする仕事をしたいと願う人は国内外に少なくないだろう。そんななか、金融を通じて社会課題を解決し、サステナブルなものにしたいと学生時代から思い続け、本場オランダでESG投資の仕事をする日本人女性がいる。 夢を叶えた藤田裕美さんに、金融を通じてどう社会を良くしているのか、その実情や思い、…

グローバル 

商品は7つだけ。「脱成長」を原則とするファッションブランド

世界で毎年9,200万トンの廃棄が発生しているファッション業界(※1)。私たちは、多くの服を売ったり買ったりする習慣を見直さないといけないのではないだろうか。 「ファッションブランドは、多くの服を売るために、ストリートウェアやフォーマルウェアといった区分を設けるのをやめるべき」と考えたのが、…

グローバル 

インドがグリーン水素産業構築に本腰、水素自動車を製造するトヨタに追い風か

2021年8月に「国家水素ミッション」の策定を発表していたインドのモディ首相。コロナ禍にあえぎ、過去最大のマイナス成長を記録するなど、疲弊したインド経済の目玉政策として独立記念日の演説で明らかにされたもので、2030年までに年間500万トンのグリーン水素生産を目標に掲げていた。その具体策が今回明ら…

グローバル 

充電不要のEV実現か 拡大し続けるアメリカEV市場の最新動向 3Dプリンタで製造も?

温暖化対策が待ったなしの今、EV(電気自動車)生産も加速している。アメリカ政府は「2030年までに全車両販売の半数をゼロ・エミッション※にする」ことを公約に掲げ、EVシフトに力を入れている。それに呼応するようにEV市場も急成長。市場規模は年々拡大しており、2020年から2028年の年平均成長率は3…

グローバル 

天気予報もサブスク時代に?IBM、Microsoftも参入、気候変動・自然災害の激甚化を受けて進化する天気予報サービス

気候変動とそれに伴う自然災害の激甚化で、私たちの生活はこれまで以上に天候に大きな影響を受けるようになり、人々の天気予報に対する意識が、昨今変化している。 これまで天気予報といえば、都市ごとのおおよその予測情報をテレビやラジオ、アプリから、無料で得るものというイメージが強かった。しかし今では、…

グローバル 

何度でも無料でリメイク。誰もが一生「ジャストサイズで着られる」洋服ブランド

「服のデザインは好みなのに、サイズが合わずに購入を諦めた」「お気に入りの服だったのに、体型が変わり着られなくなってしまった」……そんな経験はないだろうか? S・M・L・プラスサイズなど、いくつか選択肢はあるものの、市場に出回っている服のサイズはある程度画一化された「スタンダード」サイズになっ…

グローバル 

水素電車が話題。100兆円以上の水素経済、到来見据えた水素テック投資の加速。

ウクライナとエネルギー安全保障、高まる水素投資拡大機運 ウクライナ危機をきっかけとするエネルギー安全保障に対する懸念の高まりは、欧米のエネルギー政策に大きな影響を与えている。 注目される動きの1つが、水素エネルギーに関する取り組みの加速だ。 米有力シンクタンクの1つ「大西洋評議会…

グローバル 

ウクライナ情勢受け米国・欧州で活発化するエネルギー安全保障議論、高まる水素経済への期待

活発化する欧米のエネルギー安全保障議論 エネルギーの多くをロシアに依存する欧州では、脱ロシア依存に向けた動きが加速しつつある。 ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長と米バイデン大統領は3月末、ロシアからの天然ガス依存を軽減することを目的とした、エネルギー安全保障タスクフォー…

グローバル 

脱海外依存目指す英国のエネルギー国家戦略、原発、水素、風力に加え、原油・ガスも

英国のエネルギー安全保障戦略、脱海外依存に向け原子力や風力に焦点 欧州連合でエネルギー安全保障議論が加熱する中、英国でもエネルギーの脱海外依存に向けた動きが加速している。 英国政府はこのほど発表した「英国エネルギー安全保障戦略」の中で、ウクライナ情勢やエネルギー海外依存の現状に触れ、二…

グローバル 

ゴミでCO2を回収。気候変動、プラスチック問題の同時解決なるか

プラスチックごみとCO2排出量の増加は、世界が直面する喫緊の課題だ。国連環境計画(UNEP)によると、世界のプラスチックごみの排出量は年間約3億トン(※1)。また、国際エネルギー機関(IEA)によると、2021年のCO2排出量は363億トンで、過去最高を記録したという(※2)。 「両方の課題…

グローバル 

メールの送受信が環境負荷につながる? 1秒で350万件送信される無駄メールの環境インパクト

知られざるウェブサイトやEメールの環境インパクト Eメールの受信ボックスにたまり続ける未読の広告販促メール。 Cleanfoxの調査によると、2020年は世界中でこのような無駄メールが1秒間に350万件送信されていたという。 この無駄なメールが与える影響は、受信ボックスの汚染にと…

グローバル 

減ゴミ・脱プラスチックを求める市民が作る、古くて新しい「パッケージ・フリー」なマーケット

「脱プラスチック」を求める消費者 日本でレジ袋が有料化して久しいが、より環境意識の高いヨーロッパでは、レジ袋は日本よりもはるかに前に有料化されていた。そしてそれにとどまらず、商品パッケージ自体も簡易化し、ゴミを減らしていこうという動きが継続的に起きている。 ドイツでは、使用後にそのまま…

グローバル 

自分らしい選択で「働く=幸せ」に。Z世代と考えるWell-being実現に向けたこれからの働き方

身体的、精神的、社会的に良好な状態を指す「Well-being(以下、ウェルビーイング)」。サステナブル意識の高まりとともに注目を集めており、健康経営や仕事に対してのポジティブで充実した心理状態であるワーク・エンゲージメント向上という形で企業経営にも浸透しつつある。しかし、ビジネスの現場に目を向け…

ビジネス 

自分らしく生きるための「学び」とは? Z世代の価値観から探るこれからの教育

身体的、精神的、社会的に良好な状態を指す「Well-being(以下、ウェルビーイング)」。サステナブル意識の高まりとともに注目を集めており、健康経営やワークエンゲージメント向上という形で企業経営にも浸透しつつある。しかし、ビジネスの現場に目を向けると、個々のウェルビーイングが十分に実現されている…

ビジネス 

次々とソーシャルベンチャーを輩出する龍谷大学。「仏教SDGs」が実現する、サステナブルなマインドとは?

SDGsの浸透とともに、大学をはじめとした教育機関でも社会貢献活動が進められている。企業とは異なる発想で取り組まれる各大学の活動は、未来を変える大きな原動力になりつつある。中でも異彩を放つのが龍谷大学だ。キーワードは「仏教SDGs」。その「仏教SDGs」の一環として、仏教のマインドからソーシャルビ…

ビジネス 

ダイヤモンドの生成も? 二酸化炭素を価値ある素材に変える「カーボンテック」のスタートアップ投資

カーボンテック、二酸化炭素からダイヤモンドつくる技術 二酸化炭素を捉え、価値ある素材に変換する技術「カーボンテック」が一部の投資家の間で密かに注目を集めるようになっている。 ロイター通信が、PitchBookなどのデータを集計したところ、2021年のカーボンテックスタートアップへの投資…

グローバル 

多様性がもたらす“不自由”さ 田村淳が現代に感じる違和感と個性のあり方 情報発信者に必要となる思考法とは?

ここ数年で多様性が叫ばれるようになったことで、マイノリティである人たちにも光が当たり、多くの人が生きやすい世の中にしていこうとする動きがある。一方で、発信・発言する際には多様性への配慮が過剰に求められることもあり、窮屈さを感じる場面もあるのではないだろうか。世の中は今、多様性とはどうあるべ…

社会 

ジェンダー平等は、社会の仕組みへのアプローチが鍵 国際協力から学ぶ「仕組みを変える気付き」とは

スイスの非営利財団「世界経済フォーラム」が算定する、社会における男女間格差を示すGGI(ジェンダー・ギャップ指数)ランキングでは、日本は世界156か国中 120位(2021年)。G7の中では最下位という結果だ。 ランキングを決める4つの指標は、1.政治への参加と権限2.経済活動への参加と機会…

社会 

若年層の幸せな活躍を支える“ソーシャル・ラーニング” とは?「学び」から紐解くWell-beingの可能性

身体的、精神的、社会的に良好な状態を指す「Well-being(以下、ウェルビーイング)」。サステナブル意識の高まりとともに注目を集めており、健康経営やワークエンゲージメント向上という形で企業経営にも浸透しつつある。しかし、ビジネスの現場に目を向けると、個々のウェルビーイングが十分に実現されている…

ビジネス 

すべての人の声が聞こえる社会に。高齢者も障害者も感想をシェアできるハードウェア

障害者や難民の人のための施設や手頃な価格の住宅ユニット、生活困窮者への食糧提供……私たちの周りには、社会的に弱い立場にある人のための支援施設やサービスが存在する。 これらの支援はすべての人たちの生活、そして命を守るために大切なもの。しかし、同時にジレンマも存在している。それは、多くの場合、サ…

グローバル 

環境DNAのビッグデータを活用した、環境保護の新たな手法と可能性──龍谷大学が描く持続可能な社会へのアクションvol.5

世界的にSDGs(持続可能な開発目標)へのコミットが重要視され、生態学の分野でも持続可能な環境改善や保護の手法に対する関心も高まっている。 そんな中、龍谷大学先端理工学部准教授の山中裕樹氏は「環境DNA分析」という、生態学の新しい可能性を秘めたモニタリング手法を研究している。 環境DNAとは…

社会 

若年社会人が“幸せ”ד活躍”を両立させるためには? 7つの「働く志向性」から探るWell-being実現のヒント

身体的、精神的、社会的に良好な状態を指す「Well-being(以下、ウェルビーイング)」。サステナブル意識の高まりとともに注目を集めており、健康経営やワークエンゲージメント向上という形で企業経営にも浸透しつつある。しかし、ビジネスの現場に目を向けると、個々のウェルビーイングが十分に実現されている…

ビジネス 

日本初 “ジェンダーを基軸とした宗教研究拠点”とは──龍谷大学が描く持続可能な社会へのアクションvol.4

2021年3月に世界経済フォーラムが発表した「ジェンダー・ギャップ指数2021」で、日本の評価は156カ国中120位とかなり低いレベルとなった。同時期には、日本の政治家の女性軽視発言が世界中で批判され、見過ごされてきた慣習や表現などに存在するジェンダーバイアスに関する議論がますます活発化している。…

社会 

男女平等が進むフィンランドで、なぜ「ダメな母親」の支持が広がっているのか?

男女平等の意識が高く、子育てしやすい国として知られるフィンランド。男女平等ランキング2021(※1)では2位を獲得しており、首都のヘルシンキはワーク・ライフバランスが良い都市2021(※2)で1位に選ばれている。 そんなフィンランドで、じわじわと支持を集めているコミュニティがある。フィンラン…

グローバル 

誰だってつまずきはある。再犯防止に向けたハンドブックに込められた思い──龍谷大学が描く持続可能な社会へのアクションvol.3

2016年12月に「再犯の防止等の推進に関する法律(再犯防止推進法)」が制定された。犯罪や非行をした人たちが社会復帰できるよう様々な支援を行うための初めての法律だ。 この法律は、都道府県や市町村の地方自治体にも再犯を防止することを義務付け、再犯防止を推進する計画を策定することを求めている。2…

社会 

生理用品の学内無料設置に繋がった、学生発信の課題「生理の貧困」の真意とは──龍谷大学が描く持続可能な社会へのアクションvol.2

学内トイレの個室内に設置された装置に専用アプリをかざすと、生理用ナプキンが無料で手に入る。龍谷大学は、連携協定を結んでいるオイテル株式会社の装置「OiTr(オイテル)」を2021年度中に、学内700カ所のトイレに設置予定であると発表した。 2021年9月の導入開始時には、関西の大学で初めての…

社会 

自省利他の精神とソーシャルビジネスとの深いつながり──龍谷大学が描く持続可能な社会へのアクションvol.1

龍谷大学はSDGs(持続可能な開発目標)を積極的に推進するために、「自省利他」という行動哲学を基本に据えた「仏教SDGs」を掲げている。 「自省利他」とは、自身に自己中心性が宿っていることを自覚し、払拭に努めることを指す「自省」と、他者への思いやりと幸福を願う精神を指す「利他」を掛け合わせた…

社会 

若者の「気候不安」解消に。環境問題に対して「今できること」を教えてくれるブラウザ拡張機能

今年も史上最高気温を記録、集中豪雨により洪水が発生、山火事の発生により野生動物が生存の危機に── 環境問題を伝えるニュースを見ていると「もう地球はだめになってしまうんじゃないか」という不安にかられて、気が気でなくなってしまう。そんな人もいるかもしれない。 環境問題や気候変動に対して、過度な不…

グローバル 

フィンランド・南カレリア地方で日本人の短期移住者を募集。グリーンテックの発展を目指す現地政府の狙いとは

フィンランドの首都ヘルシンキから電車で約2時間、自然豊かで、EU内でも気候変動対策が高く評価されている南カレリア地方で、日本人・香港人向けの短期移住プログラムが開始された。 同プログラムは、南カレリア地方のグリーンテック(クリーンテックと同意)産業の発展を目的としており、グリーンテック関連の…

グローバル 

「3億人以上に飲まれている商品です」アフリカの汚染水が、世界中で販売された理由

アフリカのサハラ以南地域では、今日も推定3億1,900万人ほどの人々が、最も汚染された水源へのアクセスのみで生活することを強いられており、毎年約200万人の子供が5歳を迎える前に亡くなっている。こうした汚染水源は、コレラ、下痢、赤痢、A型肝炎、腸チフス、ポリオなどの病気感染を引き起こす。 こ…

グローバル 

米国では食料の3分の1が廃棄 海外スタートアップによる食品ロスへの3つのアプローチ

国内外での食品ロスの現状 日本でも政府機関による情報発信も手伝い「食品ロス」問題への関心が高まっている。 消費者庁によると、国内における年間食品ロスは570万トンと、世界中の食料援助量(420万トン)の1.4倍に相当。国民1人あたりでは1日にお茶碗約1杯分(約124グラム)の食料が捨て…

グローバル 

環境配慮型デザインのカギは「情報の移動」。誰でも自転車をDIYできるキット

自動車の大量普及は、渋滞や事故、石油の大量消費、排出ガスによる健康被害など、様々な負の側面をもたらしてきた。そこで、人が中心となる持続可能な交通を実現するための取り組みが各地で進められている。 たとえばスペインのバルセロナでは、歩行者と自転車専用の特別区間を設ける「スーパーブロック・プロジェ…

グローバル 

馬鹿にされた「湖畔の発電所エリア」が、カナダ随一のウォーカブルシティに変わるまで

近年、大気汚染や気候変動への対策として、街の在り方を見直す動きが世界各地で起こり始めている。フランス、パリでは2024年までに誰もが車無しでも15分で職場、学校、公園などあらゆる街の機能にアクセスできる都市を目指す「自転車で15分の街」という新たな都市計画を発表。同じく大気汚染に悩まされていたスペ…

グローバル 

防災とサステナビリティを実現する。エリーパワーの住宅用蓄電池がつくる未来

近年頻発化する自然災害。日本の災害発生件数は25年間で約2.7倍にも増加※しており、これまで以上に自然災害大国となりつつある。その中で重要になってくるのが、人々の防災意識だ。数ある課題の中でも深刻なものの一つが停電である。照明や家電だけでなく、ライフラインの一つとなったスマートフォンの通信利用にも…

ビジネス 

オイルマネーをクリーンエネルギーに循環。石油大国・アラブ首長国連邦の“すごいエネルギー戦略”

世界の石油生産の多くを占める中東・アラブ地域。化石燃料のイメージが先行する同地だが、実は大規模なクリーンエネルギー投資が行われている。 中でも、“中東のハブシティ”ドバイを擁するアラブ首長国連邦(以下、UAE)では、世界最大級の太陽光発電所が建設されるなど、再生可能エネルギー生産が国家戦略と…

グローバル 

バイデン政権、気候変動対策として約63兆円のクリーンエネルギー財政出動計画、投資加速へ

今年は、世界各地で気候変動に起因するとされる熱波、森林火災、竜巻、水害による甚大な被害が立て続けに報じられた一年だった。 世界的に気候変動対策への市民の関心が高まっており、特に化石エネルギー産業を支援していたトランプ前大統領から、脱炭素経済への移行を目指すバイデン現大統領へと政権が移行した米…

グローバル 

ブランドの革製品がアマゾン熱帯雨林破壊? 代替皮革の素材にはキノコ、パイナップルの葉、廃棄された果物

LVMH、ザラ、ナイキ――これらのブランドには共通していることがある。残念なことだが、南米アマゾン川流域にある熱帯雨林の森林破壊への加担が指摘されているのだ。 アマゾン熱帯雨林の面積は550万km2。世界最大で、地球上に残る熱帯雨林の半分以上を占める。世界で最も生物多様性に富む。熱帯雨林は自…

グローバル 

吸水シートいらず。100%リサイクル可能な肉パッケージ

肉や魚を買った時、トレーに敷いてある吸水シート。この吸水シートはリサイクルできるかどうか、ご存じだろうか。日本では、吸水シートが容器包装リサイクル法の「特定容器包装」に該当し、プラスチック製容器包装としてリサイクルの対象になっているが、国によってはリサイクルされないこともあるという。 BBC…

グローバル 

途上国での植林と再エネ普及を支援できる、寄付のサブスクアプリ「Furthr」

あなたは普段、どれくらいの頻度で、どのような方法で寄付をしているだろうか。 内閣府の「令和元年度 市民の社会貢献に関する実態調査」によると、2018年の1年間に「寄付をしたことがある」と回答した人の年間寄付回数は、2回以下が過半数(57.7%)となっている。寄付の方法は、街頭募金(30.8%…

グローバル 

積水ハウス×東京大学が挑む「住まい」のイノベーション──デジタルテクノロジーで変える建築の未来予想図

コロナ禍による価値観の多様化、社会全体の環境意識の高まりの中で、全ての人に共通する一つの大きなテーマが“住まい”だ。環境配慮型建築に代表されるように、住宅メーカーや建築事務所が新たな発想とテクノロジーで提供する次世代型の住環境は、未来へと踏み出すビジネスパーソンにもヒントを与えてくれるだろう。 …

ビジネス 

環境問題に取り組むマクドナルドが子供たちと描く『笑顔が咲く未来』

大気・海洋・土壌の汚染、そして地球温暖化など、待ったなしと言われる環境問題。2015年に国連で採択されたSDGsにより、産業活動を支える個々人にも意識改革と行動変容が求められている。なかでも私たちの生活に密接しているのが食品廃棄物の問題や3R(リデュース・リユース・リサイクル)に代表される消費行動…

社会 

海運世界一のデンマーク企業がグリーンモビリティ・ベンチャー投資を加速する理由

迫る気候危機を前に、世界の多くの国々が数十年以内のカーボンニュートラル達成を目指して取り組む中、物流・輸送分野においても温室効果ガス排出量(GHG)削減が急務となっている。 そんななか、海運世界一のデンマーク企業「マースク」が産業ごと変えようと大胆な方向転換を図っており、世界の注目を集めてい…

グローバル 

牛の糞尿で再エネづくり。アメリカの農場で進む「バイオ」な実験とは?

地球温暖化の原因となる温室効果ガスで、もっとも排出量が多い二酸化炭素に次ぐのが、メタンガスだ。国連食糧農業機関によると、人為的に排出される温室効果ガスの14.5%は家畜に由来し、そのうち62%は牛が占めるという。 「牛とメタン」と聞いてピンとこない人がいるかもしれないが、胃袋が4つある反芻(…

グローバル 

「まるでステンドグラス」なソーラーパネルが登場。自然素材で環境問題を解決するアート作品へ

「ソーラーパネルは環境にいい。」 そのように漠然と思っている人は、多いのではないだろうか。確かに、太陽光発電は温室効果ガスを排出しない環境に優しいエネルギーとして、世界的に普及が進んでいる。 その一方で、既存のソーラーパネルには、問題点もある。例えば、パネルの種類によっては、鉛、セレン…

グローバル 

食のサプライチェーンを変え、ローカーボンの未来を実現する「海藻スタートアップ」が続々登場

「うまみ」の存在は世界中に知られるようになった。そのもととなるコンブや、ワカメ、ヒジキといった海藻類は海の香りいっぱいのおいしさを楽しめるのはもちろん、栄養に富んでおり、日本では定番中の定番。伝統的な食材だ。韓国や中国などでも、日本同様、親しまれている。 一方、近年ヨーロッパでも、健康面、環…

グローバル 

メンタルヘルス治療、欧州で広がる無償化・アクセス改善の試み。日本の現状と課題は?

10月10日は「世界メンタルヘルスデー」。メンタルヘルスへの理解を深める「シルバーリボン運動」の一環として、銀色にライトアップされた東京タワーを目にした人もいるかもしれない。 メンタルヘルスに問題を抱える人は世界中で増加しており、失業や休職を伴ったり、長期にわたることも少なくない治療を要する…

グローバル 

メキシコの先人の知恵に学ぶ「災害に強い駅」の作り方

ある地域が過去数十年の間に経験したことのない温度や降水量などの気象条件を経験することを「異常気象」と呼ぶ。近年では世界のさまざまな地域で連日のように記録的な暑さや暴風雨などが報道されており、気候変動の進行は、その結果として私たちの暮らしにあらゆる面で変化を迫っている。その変化の一つとして「災害耐性…

グローバル 

Rivianだけじゃない「テスラキラー」、欧州からEV関連企業続々

EV用次世代モーター、欧州から続々 欧米市場で人気の電気自動車(EV)といえばテスラだろう。EV新車販売のうちかなりのシェアを獲得するようになっている。 しかし、米国ではアマゾンが強力に後押しするEVスタートアップRivianなどの競合が登場し、これまでのように一強という訳にはいかなく…

グローバル 

高まるハイブリッドワークへの期待。Surface から紐解くこれからのデバイス選びのポイントとは

テレワークとオフィスワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」が、アフターコロナを見据えた働き方として注目されている。自宅とオフィスはもちろん、カフェや移動中であってもシームレスかつ効率的にタスクをこなしていくのが、ニューノーマル時代のワークスタイルとして定着。また、「働きがいも経済成長も」を目標…

ビジネス 

「エコ=我慢すること」ではない 制度アナリスト・宇佐美典也が考える、持続可能な社会

私たちの日々の生活に大きく関わるエネルギー問題。「カーボンニュートラル」や「脱炭素」に向けた取り組みが加速する今、一人一人が向き合うべきトピックになってきている。そこで今回は、再生可能エネルギー分野を専門領域とする制度アナリストの宇佐美典也さんにインタビュー。日本が抱えるエネルギー問題の現…

社会 

産地=スーパーの屋上。ドイツではじまる究極の地産地消

スーパーに並ぶ新鮮な野菜や果物。あなたは、それがどこから運ばれてきたのかを意識したことはあるだろうか。国内の地方で生産された食材もあれば、アメリカやメキシコなど、海外で生産されたものもあるだろう。 食の分野が抱える課題は多岐に渡るが、そのうちのひとつに、食材の調達の際に航空機やトラックなどか…

グローバル 

「生理の貧困」——生理用品の有無が、人1人の人生を左右する

最近日本でも、さまざまなメディアで取り上げられ、耳にするようになったのが、「生理の貧困」という言葉だ。内閣府男女共同参画局は「経済的な理由などから、生理用品を入手することが困難な状態にあること」としている。 15~24歳の日本女性2000人に対し、国際NGOプラン・インターナショナルが今年3…

グローバル 

多くの「性犯罪」が処罰されない。先進国と比べて、こんなにも遅れている日本の現状

10月11日は、「国際ガールズ・デー」。「女の子の権利」や「女の子のエンパワーメント」の促進を広く国際社会に呼びかける日として、国際連合によって定められ、2021年で10回目となる。 近年の日本では、大企業を中心に「女性活躍推進」や「ダイバーシティ」が促進され、時代を変えようとする動きが確実…

グローバル 

プラスチックごみ問題はトップダウンでは解決できない、伊達敬信が唱えるステークホルダーとの連携構築とは

Z世代を中心とする若者30名で海洋プラスチックごみ問題に取り組むNPO法人・UMINARI。同団体の代表・伊達敬信(だて・たかのぶ)さんは、さまざまなステークホルダーをつないで問題解決を目指している。世界で「脱プラ」の動きが進む中、日本が抱えるプラスチックごみ問題の現状と解決方法、ご自身の…

社会 

ビジネス・政治の危機時、男性より女性の方が強いリーダーシップを発揮できる理由

女性リーダーの国、コロナ感染・死者が少ない理由 コロナ禍において世界各国では、国全体・地方行政など様々なレベルで感染防止・重症化抑制対策が実施されているが、その効果は国・地域ごとに大きく異なっている。 この相違を生み出した要因はどこにあるのか。 要因の1つとして挙げられるのが、対…

グローバル 

“海育ち”のレタスを食べる日が来る?世界初、食の供給を助ける「水中菜園」

記録的な猛暑や巨大な台風、これまでになかった規模の山火事。地球温暖化の影響による異常気象や自然災害は、年々発生の頻度が増えている。これらは私たちの生活のあらゆる面に影響を及ぼす。気象条件に左右されやすい穀物の生産量も、そのひとつだ。(※1) 実際に、気温の上昇や天候の変化による不作、農作物の…

グローバル 

北欧スウェーデンのスタートアップが進める陸海空モビリティの電動化

国内外のビジネスメディアで「EV」という言葉を目にしない日はないのではないだろうか。そこまで電気自動車は認知され、広がりを見せる存在となっている。 一方で、自動車以外の交通手段の電動化も水面下で開発が進んでおり、今後数年以内にEVと同水準の認知度となる可能性がある。 環境先進国と呼ばれ…

グローバル 

水族館が、気候変動の「不平等さ」を可視化するマップを作ったワケ

いま起こっている気候変動。これは、主に先進国の経済発展に伴う温室効果ガスの排出がきっかけだと考えられている。三菱UFJリサーチ&コンサルティングのレポートによれば、2004年の世界のCO2排出量のうち、中国とインドを除いた途上国の排出量は2割に満たないという(※1)。 気候変動における大きな…

グローバル 

Z世代のSDGsリーダー・長谷川ミラが実践する これからのサステナブルな生き方・考え方

起業家、モデルなど、さまざまな顔を持つ長谷川ミラさん。2016年、ハワイ版テラスハウス「ALOHA STATE」に出演したことで注目を集め、現在は抜群の知名度と発言力を活かしインフルエンサーとしても活躍している。そんな彼女が、近年、とりわけ力を入れているのが、SDGsやサステナブルに関する…

社会 

「東京2020」が残したもの。オリンピックは多様な個人の国際プラットフォームに

東京オリンピックが8月8日に閉幕した。コロナ禍で1年遅れの開催となったり、ほとんどの会場が無観客となったり、異例づくしとなった今回の大会。「多様性と調和」がコンセプトのひとつとして掲げられ、ジェンダー、人種、世代などで世界中のアスリートたちが自らの信条を発信する場ともなった。「東京2020」が残し…

グローバル 

セールスフォースが新役職「海洋サステナビリティ責任者」設置、企業が環境取り組みに投資すべき合理的理由

マッキンゼーが唱える企業のサステナビリティ取り組みの合理性 中国やドイツでの洪水、北米での熱波など、2021年夏も世界各地で異常気象が続き、人々の気候変動や環境問題への関心は一層高くなっていることが想定される。 民主国家であれば人々の意思変化は選挙に反映され当該国の政府にも影響し、規制…

グローバル 

経済損失世界で28兆円以上、「環境破壊」が国際法で裁かれる時代に? 欧州で進む自然破壊行為の刑罰化議論

環境破壊を国際犯罪にする取り組み 静岡熱海の盛土問題などに見られるように、環境破壊行為は人命が奪われるまで野放しになる傾向がある。これは日本だけでなく、世界どこの国でも同じようなものだ。 しかしこの先、状況は大きく変わってくるかもしれない。 今欧州では、自然破壊行為を重大犯罪に認…

グローバル 

天然、人工に次ぐ第3の選択肢に?エシカルな「海底ダイヤモンド」とは

大切な人へ、頑張った自分へ……人生の節目の贈り物に、ダイヤモンドのジュエリーを選ぶ人は少なくない。きらびやかなイメージのあるダイヤモンドだが、実は、その採掘時には多大な環境負荷がかかっていることをご存じだろうか。 長い年月をかけて形成される天然ダイヤの原石は、地下150~700kmの深さに眠…

グローバル 

気候変動避けるには毎年760兆円以上の投資が必要、「グリーンフィンテック」や「グリーン・エコノミー・マーク」など金融市場のサステナブルシフト

好調な欧州ベンチャー投資、注目はフィンテック 銀行の法外な海外送金手数料を避けたい人が利用するフィンテックの1つがワイズ(旧名トランスファーワイズ)だろう。 2017年創設のワイズ、2021年7月にロンドン証券取引所への上場を果たした。 このワイズのロンドン証券取引所上場の動きは…

グローバル 

2025年5000兆円以上のESG投資、VCのスタートアップ投資も環境インパクト重視へ

世界の運用資産1京5451兆円の3分の1以上がESGアセットに 上場企業にとって「ESG」や「SDGs」は、資金調達という観点から無視できないキーワードになっている。 ブルームバーグ・インテリジェンスによると、世界のESG投資は拡大の一途で、グローバルESGアセットの規模は現在の37兆…

グローバル 

人気のコンサルティング業界や外資企業で次々任命される「最高サステナビリティ責任者(CSO)」

北米では記録的な熱波が発生、東アジアでは数十年に一度といわれる大雨が毎年発生するなど、気候変動が要因と思われる異常気象が世界各地で頻発している。 一般消費者の環境意識や危機意識は急速に高まっており、企業に向けられる目も年々厳しいものになってきている。 そのような圧力の高まりを示すかのよ…

グローバル 

コロナ後のサステナブル観光シフトが加速、大手企業や旅行スタートアップに見るトレンド

ニューヨーク、ホテルでの使い捨てプラスチック禁止法施行 ワクチンの普及に伴い、世界各地では観光再開に向けた動きが活発化しつつある。 日本でも広がりを見せる「サステナブル」という言葉がコロナ後の観光でもキーワードになりそうだ。 サステナブル観光は、過剰観光やそれに付随するごみ問題な…

グローバル 

ファッション業界の新たなスタンダード「リジェネレーティブ」の取り組み続々、ノースフェイスやティンバーランドなど

ファストファッションと大量廃棄問題 ファストファッションの普及によって、どこでも安価に多用なアパレル商品を入手できるようなった。 その一方で、ファッション廃棄物は急速に増加し、ごみ問題の悪化に拍車をかけている。また、アパレル商品の大量生産によって、二酸化炭素排出が増えたり、水質汚染を悪…

グローバル 

2025年5兆円のサステナブルテック市場、グーグルが注目する欧州スタートアップの取り組み

カナダで43度を記録、今年も続く異常気象 世界各地で洪水、熱波、干ばつなど気候変動が要因と思われる異常気象が増えており、人々の環境問題に対する懸念は増大傾向にあるといわれている。 直近の異常気象例として挙げられるのがカナダの熱波。涼しいイメージのカナダだが、このところ記録的な気温上昇が…

グローバル 

環境意識の高まりで高級ホテルのビジネスモデルに変化が。海外の先進的な取り組みを紹介

消費者の環境意識の高まりを無視できない高級リゾート 気候変動やごみ問題などによって自然環境破壊が進む昨今、世界中の消費者の環境意識は高まりを見せている。特にパンデミックをきっかけに、その傾向はさらに高まったようだ。 マスターカードがYouGovを通じて2021年1〜3月24カ国を対象に…

グローバル 

「二酸化炭素計算機」をマスターカードがローンチ、グローバルで進む二酸化炭素排出見える化の動き

コロナ後の消費のかたち、ブランド企業が無視できない世界トレンド 米国では夏シーズンの需要急増に応じ、ハワイアン航空が急遽400人以上の人材雇用を進めるなど、経済復調の兆しが見え始めている。 リベンジ消費やリベンジ旅行といった言葉も頻繁に聞かれるようになり、消費者の消費意欲も旺盛のようだ…

グローバル 

イーロン・マスク、ビル・ゲイツも参戦 数兆円以上サステナブル投資を加速するテックビリオネアたち

大量の投資資金が押し寄せるサステナブル市場 日本では「サステナビリティ(持続可能性)」という言葉が一般的なメディアでも登場する頻度が増え、消費者の間で認知度は高まってきているようだが、このサステナビリティを本格的にビジネス戦略に組み込む企業は少ない印象がある。 しかし、日本の外ではサス…

グローバル 

小鳥のさえずりがストレス軽減で最も効果的 2021年以降の音声ブランディング・キーワードは「空間音響」と「自然音」

ASMR以降の音声トレンド YouTubeをきっかけに広く知られるようになった「ASMR」。IKEAがASMRコンテンツを公開し、300万回以上再生されるなど、これまで様々な試みがなされてきた。 ASMRを含め「音声」の可能性に対する関心は、パンデミックをきっかけにさらに高まっているよ…

グローバル 

グーグルのスピンオフ企業が投資するリサイクルAIテックなど、欧米で加速するゴミ問題解決に向けた動き

2050年ゴミの量は1.6倍に、SDGsの達成を阻む根本問題 SDGsの諸目標に深く関係するゴミ問題。現在、悪化の一途をたどっており、このままではSDGsの達成は困難となることが見込まれる。 世界銀行のレポート「What a Waste 2.0」によると、1年間で世界全体が生み出すゴミ…

グローバル 

「カンヌライオンズ2021」に見るサステナブル広告の未来、H&Mのリサイクル広告がグランプリ受賞

カンヌライオンズに見る広告トレンド フランス南部・地中海に面するリゾート地「カンヌ」。この地名を聞いてまず思い浮かぶのは「カンヌ国際映画祭」だろう。 一方、世界最大級の広告賞「カンヌライオンズ(カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル)」の開催地としても広く認知されている…

グローバル 

アップルやP&Gが注目する二酸化炭素排出削減の切り札「ブルーカーボン」 沿岸の長さ世界6位・日本にも刺激?

拡大する米国と日本の経済格差 世界トレンドは、経済力と軍事力を持つ強い国の意向が反映されるのが常だ。 現時点の世界最大の経済大国は米国。IMFの推計では、2021年米国のGDPは22兆6700億ドル(約2480兆円)に達する見込み。2位の中国は、16兆ドルと米国との差は6兆ドルある。 …

グローバル 

ワーキングマザーばかり優遇されている。独身者が訴える“逆マタハラ”のしわ寄せ問題点とは

妊娠・出産・育児にまつわるハラスメントとして、よく知られるマタニティ・ハラスメント、通称マタハラ。ここ最近でも、「妊娠のタイミングが最悪だ」と女性職員を責めた大阪市住吉区役所の課長が停職3カ月の懲戒処分を受ける、神奈川県の非正規公務員の女性が、契約期間満了を理由に出産直前で雇用を打ち切られるといっ…

社会 

世界のトレンドは「サステナビリティ」から「リジェネレーション」へ。ネットポジティブで10兆ドル経済と4億人雇用の実現へ

ポスト・サステナブルの世界 SDGsの認知拡大にともない、以前は国連やNGO界隈でしか使われていなかった「サステナビリティ」という言葉が広く一般にも知られるようになった。 サステナビリティとは、持続可能性を意味する言葉。SDGsの文脈では、主に自然環境の持続可能性という意味合いで用いら…

グローバル 

グーグル傘下を辞め起業するエンジニアたちが増え始める!? 環境問題へのAI活用などに注目集まる

「アルファ碁」のディープマインド、設立後5年間は離職者ゼロ 2016〜17年、人類最強クラスといわれるトップ棋士たちを次々と破り一躍脚光を浴びた人工知能「アルファ碁」。この人工知能(AI)を開発したのは、言わずとしれたグーグル傘下の英国AI企業ディープマインドだ(厳密にはアルファベット傘下)…

グローバル 

成績優秀なZ世代が働きたい企業ランキング、意外な1位は? コロナで医療・理系科目への関心高まる

コロナで理系選ぶ学生増加、変化したZ世代のキャリアパス 多くの人々の仕事観や人生観を変えたパンデミック。多感なZ世代への影響は特に大きかったと考えられる。 現在、Z世代の多くが高校生や大学生であり、進路やキャリアについて悩む時期だ。パンデミックを経験し、もともと想定していた進路・キャリ…

グローバル 

2100年に海面上昇で消滅危機のモルディブで世界初「浮かぶ島」プロジェクト進行中

最新調査が示唆する2100年までに海面が1メートル以上上昇する可能性 大雨、洪水など、日本でも気候変動の影響と思われる現象が増えており、危機感を募らせる人は増えているのではないだろうか。 このような自然災害は、今後も増えてくることが見込まれる。 上から見たモルディブの首都 …

グローバル 

サステナブルじゃない大学は選ばれない時代に、大学が無視できないSDGsへの姿勢と取り組み

Z世代の大学選定基準 企業の評価において、SDGsやESGという軸の重要性が増しているが、この傾向は企業以外にも波及し始めている。 大学においても、SDGsは無視できないトピックとなっているのだ。 「大学ランキング」で知られるタイムズハイヤーエデュケーション(THE)は2019年…

グローバル 

就職・転職で役に立つ「サステナビリティ企業ランキング」 SDGs時代の企業の見極め方

就職や転職の企業選びで「企業の給与ランキング」を参考にする人は多いかもしれない。 しかし「給与」が前職より高くとも、入った企業の売上や利益が思ったほど伸びておらず、長時間労働を強いられるなどして、すぐに辞めてしまうケースは少なくない。 時代が大きく変化している今、就職・転職の企業選びで…

グローバル 

2021年の二酸化炭素排出量は危機的上昇、「グリーン復興」は夢物語? 背景に排出ツートップ米・中の石炭利用増加

2021年の二酸化炭素排出量、2010年の最悪記録に次ぐ水準に 2020年は多くの経済活動が停止したことで、世界の二酸化炭素排出量は大幅に縮小した。今年は、二酸化炭素排出を抑えつつ経済復興を目指す「グリーン復興」に期待が寄せられているが、データはグリーン復興の難しさを示している。 国際…

グローバル 

リモートワークできないなら転職するミレニアル世代3人に1人、コロナ収束後に混乱が見込まれる米労働市場

パンデミック収束後の転職市場は活況か? コロナ禍、人々の将来に対する不安は増大し、リスク意識の高まりから、転職を手控える人が増えそうな感じがある。 しかし実際のところ、リスク意識の高まりは転職増につながる可能性があり、パンデミック収束後には転職市場は活況するかもしれない。 コロナ…

グローバル 

IKEAやマスターカードなどグローバル企業では「最高サステナビリティ責任者(CSO)」がスタンダードに?今後2年で重要性が高まるCSOの役割とスキルセット

グローバル企業で増える「最高サステナビリティ責任者(CSO)」 IKEA、マスターカード、クレディ・スイス、シティバンクなどグローバル企業で「最高サステナビリティ責任者(CSO)」という役職があることは、日本ではあまり知られていないかもしれない。 昨今のSDGsやESGなど持続可能性を…

グローバル 

グーグルが取り組む「レジリエンストレーニング」コロナ疲れに必要なのは「困難の中で生き抜く力」だった

コロナウイルスの蔓延から約1年が経過し、長期間の自粛生活から「コロナ疲れ」に陥っている人も少なくないだろう。個人も組織も疲弊している今、「レジリエンス(Resilience)」に注目が集まっている。レジリエンスとは「回復力」や「再起力」とも言い換えられる、困難を跳ね返して生き抜く力だ。 グー…

グローバル 

コロナのおかげで短時間勤務に拍車がかかった? 週4日勤務制採用の日はそう遠くないかも

ニュージーランドの遺言信託企業、パーペチュアル・ガーディアンは、世界の企業の先陣を切り、週4日勤務制を本格的に採用し、2018年話題になった。同社は現在も、この勤務体制を維持しており、社員にもすっかり浸透している。 一方、昨年は世界中の人々が新型コロナウイルスに翻弄される生活を送った。今年に…

グローバル 

無視できない投資家のサステナブル関心の高まり、資金調達を左右する企業の環境・社会・ガバナンス(ESG)の取り組み

サステナブル投資はメインストリームへ これまで企業における持続可能な取り組みは、本業とは一線を画すものとして捉えられていた感がある。しかし、世界の投資家の意識変化や投資資金の流れを鑑みると、本業と不可分のものとして統合していくことが求められそうだ。 いわゆる「環境・社会・ガバナンス(E…

グローバル 

なぜ少ない、理系女子?「無意識のバイアス」打開に向けて

日本の大学の工学部では10人に1~2人しか女性がいない――文科省の調査では、まだまだ理系の女性たちが「紅一点」であることが明らかになっている。 STEM(科学、技術、工学、数学)教育の重要性が叫ばれるなか、近年は日本の高校や大学でも「リケジョ」(理系の女子)が増えてきているが、それでも科学技…

グローバル 

中国市場から見出す「CSV」の可能性。アフターコロナ時代に向けて企業が取り組むべきサステナブル経営とは

世界中でいまだ先行きが見えない新型コロナウイルスの蔓延。経済・社会に多大な影響が及ぶ中、いち早く成長へと復帰したのが中国だ。そして2021年は中国共産党結成 100 周年にあたり、国際社会からのさらなる注目を集めている。 習近平国家主席は、今年1月のダボスアジェンダで国際協調を前提とした世界…

ビジネス 

環境問題が学校の必須カリキュラムに。労働市場のサステナビリティスキル需要増と教育の変化

義務教育過程の環境学習必修化、世界初はイタリア SDGsやESGへの関心が高まり、企業活動においても環境問題への取り組みは本業と不可分の存在となりつつある。 たとえば2021年4月21日、多くの人々の関心を集めたアップル社の新商品ローンチイベントでは、各プロダクト紹介の最後に必ずどれほ…

グローバル 

学校の教科書、欧米ではレンタルが中心。「GIGAスクール構想」で紙の教科書を見直す

毎年4月になると、真新しい教科書を無償でもらえる日本の子供たち。あたり前のように受け取り、要らなくなると捨ててしまう人も多いだろうが、こんなふうに無償で教科書をもらえる国は、実は先進国では珍しく、欧米の公立校では教科書がレンタルで使いまわしにされているところが多い。政府の「GIGAスクール構想」に…

グローバル 

ネトフリ作品の1/4は女性監督。Netflixのダイバーシティ戦略とインパクト〜「多様性」支援に1億ドル投資も決定

パンデミックに翻弄された2020年は、「多様性」への関心がかつてないほど高まった1年でもあった。黒人男性のジョージ・フロイドさん殺害事件から発した「ブラック・ライブズ・マター」運動は世界的な広がりを見せ、日本では東京オリンピック関係者による「女性差別発言」が世間を大きく賑わせた。 多様性がシ…

グローバル 

義足のバービーや人種的マイノリティが登場するディズニー。企業に求められるダイバーシティは「社内」から「社外」へ

「ダイバーシティ」という言葉には、「女性が活躍できる社内環境」というイメージを持つ人が多いかもしれない。 しかし、企業には社内だけでなく「社外」に向けても、すなわち、自社のサービスや製品においても、より多様な人びとを肯定的に受け入れる姿勢へのアップデートが求められるようになっている。 …

グローバル 

海外から見た日本のいびつな働き方。独特な労働文化はなぜ変わりにくいのか?

「働きバチ」、1955~1970年ごろの高度経済成長時代には、そう揶揄された日本人の働き方。あれから半世紀以上が経ったが、果たしてそれは変わっただろうか。 働きすぎというのは十分に自覚している。なぜ、それでも変わりにくいのか。そもそも日本の働き方はどのように独特で、今後変われるのか。海外の視…

グローバル 

STEAM教育につまづくのは子どもより大人? 教育者・親を支援するエドテック最新動向

テクノロジーの進化が加速する昨今、世界中で注目されているのがSTEAM教育だ。「サイエンス」「テクノロジー」「エンジニアリング」「アート」「数学」の5分野の能力を、「横断的」かつ「創造性」の観点から「体験」を通じて育むというもので、これからの社会で活躍する人材に必須であるとされている。 日本…

グローバル 

学校の「セクハラ文化」英国で怒り噴出、問われる共学制の是非 政府介入で安全対策怠る学校は閉鎖の可能性も

英国学校の「セクハラ・レイプ文化」への非難 日本では芸能界のセクハラ問題に対する非難の声が強まっているが、時を同じくして英国では教育機関における「セクハラ・レイプ文化」を糾弾する声が広がり、政府も介入する国家的な騒動に発展している。 英国では、これまでも教育機関における女子学生に対する…

グローバル 

「感情の交流」で進化を続けるSCSKの組織風土改革から withコロナ時代を生き抜く組織づくりを考える

新型コロナウイルス第1波の到来から約1年が経過した。テレワークの導入やオンラインツールの活用といった、労働環境の変化に適応してきた方も多いのではないだろうか。 株式会社スタッフサービス・ホールディングスの『「テレワーク導入後の働き方」に関する意識調査』(2020年5月)によると、テレ…

ビジネス 

「SDGs貢献度」で企業価値が決まる時代に?企業の社会価値をスコア化するサステナブル・ラボに聞く

世界の共通目標であるSDGsの達成度や持続可能性の追求は、企業にとってますます欠かせない課題となっている。人、地球環境、社会への配慮を軸に就職先を探す「エシカル就活」という概念の登場も、そのひとつの表れだろう。 2019年1月に創業したサステナブル・ラボ株式会社は、気候変動対策やダイバーシテ…

ビジネス 

マッキンゼー調査、リモート授業の効果は日本が最低?GIGAスクール構想で巻き返せる可能性も

リモート授業、対面授業に比べ学習効果は低下傾向 昨年世界各地の学校で導入が進んだリモート授業。開始1年が過ぎようとしているなか、その学習効果に関する調査報告が発表され関心を集めている。 マッキンゼーが2021年3月1日に発表したレポート「Teacher survey: Learning…

グローバル 

精神疾患、自殺企図・・・ 警察と医療の「間」にこぼれ落ちる通報に応える試みがアメリカで成功、世界に拡大中

警察や救急にすぐにつながる緊急電話は、もしもの時の心強い味方だ。米国では911にコールすると「警察ですか?救急ですか?」と質問され、状況を聞いたうえで「警察」か「医療」のうち、オペレーターがよりふさわしいと判断したほうが派遣される。 しかし、精神疾患によりパニック状態になった人、自殺企図のあ…

グローバル 

食糧・環境問題解決の鍵は「発酵」にあり?最新の発酵技術を駆使した代替肉やアイスも

ワイン、ビール、紅茶、チーズ、ヨーグルト、ザワークラウト、キムチ、納豆、鰹節、アンチョビ、酢、醤油、みりん、味噌、タバスコーー。 これらに共通しているのは「発酵食品」だということ。発酵は空気中、あるいは食物についている乳酸菌や麹菌、酵母などの微生物のはたらきによって食物が変化することをいう。…

グローバル 

パンデミックが企業経営に与えた影響、リスク下でも長期的成長を支えるガバナンス・組織構造とは?

企業の経営者たちはすでに約1年間、パンデミックへの対応に多くの時間と労力を費やしてきた。 最新のEYによる長期価値およびコーポレートガバナンス調査で、欧州企業のCEOと経営幹部の59%が、「パンデミックは、長期的な成長に注力する企業の能力を試した」と回答した。Financial Times …

ビジネス 

電動キックボードは今年浸透するか?「シェア・マイクロモビリティ」先行く欧州市場の最新動向

数年前に中国で人気に火がついたことをきっかけに、世界に拡大したシェア自転車ブームを覚えているだろうか。中国発のスタートアップが乱立し注目を浴びたものの、その後、ほとんどの企業が事業を継続できず、大量の自転車が廃棄される結果となった。 このシェア自転車にまつわる負のイメージは今も残っているもの…

グローバル 

「トマトのマグロ」が寿司ネタに? 進化する「代替シーフード」開発、世界のスタートアップと最新動向

温室効果ガス削減や持続可能なタンパク源の確保が叫ばれる中、家畜由来の食肉に替わる「代替肉」の存在感は急速に増している。代替肉マーケットが加熱する一方、魚介分野でも「代替シーフード」の開発は日進月歩で進んでいる。 肉にくらべるとまだ数も種類も少ないが、植物ベースの“ツナ缶”や“フィッシュパテ”…

グローバル 

リモートワークで変化する企業の福利厚生、社員の健康を促進するニューノーマルとは?

コロナ禍でリモートワークが普及する中、欧米の企業では新しい福利厚生の形が生まれている。アプリを使って会社がベビーシッターを派遣したり、オンラインのフィットネスプログラムを社員に提供したり。家に引きこもりがちな社員には散歩を促すためのインセンティブを与えるところも出てきた。新しい働き方に応じた福利厚…

グローバル 

社員の健康・安全管理は会社の義務?コロナ禍で増える「チーフ・メディカル・オフィサー」とは

コロナショックから早1年。ワクチン接種が始まり、収束への道筋もわずかながら見え始めてきたが、ウィズ・コロナの生活は当分の間続きそうだ。 コロナ禍で労働環境が激変する中、社員の健康・安全管理の指揮をとる「チーフ・メディカル・オフィサー(以下、CMO)」を設置する企業が欧米を中心に増えている。 …

グローバル 

郊外に移住したリモートワーカーの給与はカットすべきか? アメリカで議論深まる在宅勤務の待遇

新型コロナウイルスにより世界中の人々の生活や働き方が一変してから、一年以上が経過した。この間に日本でも在宅勤務の導入が大きく進み、リモートワークに対する制度や補助などを整備する企業も急増している。 例えばパナソニックは2021年4月から在宅勤務手当として月3,000円を支給する一方、通勤交通…

グローバル 

捨てる文化からの脱却を目指す国々、「リペアカフェ」などユニークな取り組み

2020年は、新型コロナウイルスの蔓延やBLM運動など大きな社会変化が起こった年であったと同時に、地球にとっても歴史的な年であった。人工物の量が、地球上の生物量を遂に上回ってしまったのだ。 イギリスのネイチャー紙によると、地球上の生物の総重量は、約1兆1000億トン。対して、コンクリートやガ…

グローバル 

もっとも危険な紛争地ソマリアでテロリストの更生を支援する29歳、永井陽右さんの覚悟

「好きなことをしているだけじゃ世界は良くならない。誰もやらない、やりたくない、でもやるべきことにこそ自分は目を向けたい」 NPO法人アクセプト・インターナショナルの代表理事・永井陽右(ながいようすけ)さん(29歳)は、自身の信念・生き方についてそう語る。あえて、もっとも危険な紛争地の一つであ…

グローバル 

世界初の商業用宇宙ステーション企業が1億3000万ドル調達。未来の居住空間とは? 宇宙ツーリズムの始まりも

コロナ禍で入国制限が続く地球では、国境を越える移動が非常に難しくなり、いわゆる海外旅行が「夢の海外旅行」へと成り戻ってしまった。一方で、科学は進歩を止めていない。海外旅行を飛び越して今、宇宙旅行への可能性が現実味を帯びてきている。小説や映画の世界であった「宇宙」が身近になる日が近づいているのだろう…

グローバル 

2020年、米国富裕層寄付額ランキングのトップはジェフ・ベゾスーーコロナ、BLM、気候変動と寄付理由は多様化

ジェフ・ベゾス、その元妻マッケンジー・スコット、マイケル・ブルームバーグ、ビル&メリンダ・ゲイツーーこの人たちの共通点はなにかご存じだろうか。お金持ちと答える人もあるかもしれない。たしかにそうだが、正解は2020年の米国富裕層による寄付額ランキングトップ50の上位者なのだ。 慈善活動について…

グローバル 

次世代のために教育支援で「子供の貧困」縮小へ。ソニーの目指す、学びのセーフティネット

新型コロナウイルスの感染拡大により、経済活動の停滞はもちろん、子供たちの教育環境にも大きな影響が生じた。コロナ禍で生じた子供の貧困は、先進諸国においても5年以上継続しうるとの報告(※1)があり、日本も例外ではない。 そんなコロナ禍にあっても、自社のノウハウやリソースを活用して「教育格差」「子供の貧…

ビジネス 

イケア、アップルも本格参入。加速する企業の森林購入・保護、そのねらいとは?

プラスチックゼロ・脱炭素などを掲げ、具体的な気候変動対策を実施する企業が年々増えている。これらの活動の一環で、世界的な企業が森林を購入し、保護する動きが見られる。 目立った実例では、イケアが米国やジョージアに、アップルが米国やコロンビアに一定規模の森林を所有し、より持続可能なビジネス…

グローバル 

AIは医療の人種格差を是正するか?マシンラーニングから見るテックと医療格差の現状と未来

2020年の新型コロナウイルスの爆発的な蔓延は、社会に潜む多くの格差を照らし出した。リモートワークの有無や医療保険へのアクセスなど、日常生活の格差が直接生死に関わる確率も一気に上がった。特に米国内での医療システムに存在する医療格差は、新型コロナウイルスにおける「黒人死亡者は白人死亡者に比べ1.4倍…

グローバル 

2050年コーヒーが飲めなくなる?「持続可能なコーヒー」のための世界の取り組み〜シアトルではコーヒー豆不使用のバイオコーヒーが登場

今から30年後、2050年にはコーヒーが飲めなくなるかもしれない――。 コーヒー業界では何年も前から囁かれている「2050年コーヒー問題」。気候変動に伴う温暖化などが原因で、2050年にはコーヒーの生産量が現在の半分まで落ち込むことが危惧されている。 そんな中、“コーヒーの聖地”シアト…

グローバル 

ピルもコンドームも使わないスウェーデン発の避妊アプリ「Natural Cycles」が180万人に支持されるワケ

2013年、素粒子物理学者のElina Berglundさんと彼女の夫であるRaoul Schertwitzlさんにより、スウェーデンで誕生した「Natural Cycles」。唯一FDA(アメリカ食品医薬品局)が認証した避妊アプリで、ピル(経口避妊薬)やコンドームといった避妊を防ぐ医薬品やアイテ…

グローバル 

ユニコーンの時代は終わった。よりよい社会を築くのは「ゼブラ」

全世界に3億以上存在し、毎年1億以上が新たに誕生するというスタートアップ(Get2Gworth 2020調べ)。その数、その機動力から、情報産業、フィンテック市場などの新興産業の成長・拡大に欠かせない存在になっている。そんなスタートアップ界隈で、資金調達から成長までのプロセスを問い直す動きが起きて…

グローバル 

リモートワークは百害あって一利なし? オフィスワークに戻る企業、ハイブリッドを模索する企業、ワクチン普及後の働き方

グーグルは2021年9月からリモートワークからハイブリッドにシフト ワクチンの普及が見込まれる2021年、リモートワークを続けるべきか、オフィスワークに戻るべきかに悩む企業が増えてくることが見込まれる。 リモートワークとオフィスワークにはそれぞれ利点と欠点があり、産業・企業・職業ごとに…

グローバル 

マイクロソフトが『マインクラフト』でサステナビリティ・レポートを発表。若者との接点は「ビデオゲーム」が主流に?

マイクロソフトがインタラクティブなバーチャルレポートを発表 CSR活動の一環として毎年サステナビリティ・レポートを発表するマイクロソフト。2020年のサステナビリティ・レポートに呼応して、ゲーム『マインクラフト』上のマップである「Sustainable City」を先日発表した。 写真…

グローバル 

世界初、3D印刷の大型クレイハウス「TECLA」イタリア・ボローニャから生まれるサステナブル建築の未来形

あらゆる分野で脱炭素が叫ばれる今、建設業界もその例外ではない。建物のセメントから出される温室効果ガスは、世界全体の排出量の約8%。その量は航空業界と比較しても格段に高く、建設業における温室効果ガスの削減努力は必須課題となっている。 そんな中、2021年春にイタリア・ボローニャで粘土を原料とし…

グローバル 

リゾートや地方に人気が集まる「Zoom Towns(ズーム・タウン)」現象。地方と都市のパラダイムシフトか?

サンフランシスコのベイエリアで不動産価格が下落。富裕層の地方への移住が顕著に コロナ禍における都市部でのロックダウンやリモートワークの推進により、人口密度が高く生活費も高い都心からの人口流出が続いている。 2020年3月以降、労働人口の60%がリモートで働くアメリカでは、特にこの傾向が…

グローバル 

パンデミックでペットの里親急増、リモートワークとペットフレンドリーな都市の形

パンデミックによる都市のロックダウンで急増している「巣ごもり需要」。その中の一つ、ペットの需要が世界的に急増している。人類最古のパートナー、として知られる犬は、およそ3万年前から、また猫は約9500年前から人間と一緒に暮してきたと考えられている。 この人類未曾有のウイルスとの闘いの中で、人び…

グローバル 

アマゾンが第2本社の計画概要を公表。「バイオフィリア(biophilia)」型の都市空間の提案へ

アマゾンが提案する螺旋状のビル「Helix」 アマゾンが、バージニア州アーリントンに建設を予定している第2本社の計画概要を公表した。 2025年の完成を目標に、約2万5,000人のアマゾン従業員が働く22階建ての従来型オフィスビル3棟に加え、公園、250席の屋外円形劇場、緑と共存した螺…

グローバル 

高齢化にともない高まる「Age Friendly」な都市への需要、世界各地の取り組み

「人生100年時代」、世界各地でますます高齢者比率が高まっており、2050年までには、世界全体で60歳以上の人口が20億人に達するとも言われている。 そんな中、世界の各都市では「Age Friendly」をキーワードとする街づくりの取り組みが増えている。 東南アジアの中でも高齢者比率が…

グローバル 

海面上昇と向き合う街づくり―ナイジェリア発・木造フローティングハウス「マココ」の挑戦

地球温暖化は私たちの生活環境にさまざまな影響を与えるが、海面上昇もそのひとつである。 英国国立海洋学センターによると、地球全体の平均気温が2度上がると、2100年までに海面が90cm上昇するという。今から数十年の間で、海面上昇により消滅するかもしれない島や町は、ひとつやふたつでは済まないだろ…

グローバル 

「ソーラーカー元年」太陽電池で走るEVが欧米で続々生産開始。自動車のスタンダードになるか?

ソーラーパワーで走る電気自動車が今年から欧米で本格的に生産される。オランダのスタートアップ「Lightyear(ライトイヤー)」によるソーラーカー「Lightyear One」は年内に納車される予定で、欧州の街をソーラーカーが走る日も近い。ほかにもドイツやアメリカのスタートアップ企業が今年から続々…

グローバル 

大学でもインターンでもない第3の進路「アプレンティスシップ」 グーグルも注目する英ブレア元首相・長男が創設した教育スタートアップの取り組み

パンデミックで強まった大学への逆風 「良い企業に入るには、良い大学を出る必要がある」。日本を含め、国内外で広く浸透している定説だが、この数年大学ではない別の進路に注目が集まり始めており、近い将来定説ではなくなる可能性が高まっている。 大学以外の進路として最も注目されているのが企業による…

グローバル 

2050年、プラスチックごみは魚よりも海を漂う。世界を変える「脱プラ」スタートアップ5選。食べられる代替素材も?

2050年までに、魚よりも多くのプラスチックごみが海を漂うことになるーー。非常にショッキングな表現だが、私たち人間がこれまでと同じようにプラスチックを製造し、廃棄し続ければこれが現実のものになるという。 プラスチックとはそもそも石油にエネルギーをかけて加工したものだ。地中の奥深くに眠…

グローバル 

「ハエの幼虫」が代替肉になる可能性。ペットフードや昆虫食キットも 進化する昆虫食の今

気候変動や食糧リスクにより注目が高まる昆虫食。昨年、無印良品よりコオロギの粉末が入った「コオロギせんべい」が発売され、話題を呼んだことは記憶に新しい。 日本ではまだ「ゲテモノ」扱いの昆虫食だが、フードテックの世界では、日々着々と研究開発が進められている。 そんな中、オーストラリア・クイ…

グローバル 

電気自動車普及のカギとなる、「廃棄バッテリー」リサイクル アマゾン、パナソニックらが取り組む「環境にいい」車づくり

日本を含め世界各地で需要が伸びる電気自動車(EV)。2030年頃には新車販売台数でガソリン・ディーゼル車を抜くともいわれている。 しかし、「環境に良い」というイメージのEV、実はそこに搭載されているバッテリーの廃棄問題についてはまだ解決されていないのが現状。2030年頃からは大量のバッテリー…

グローバル 

プラごみ食べるバクテリア、ペットボトル分解する酵素も?「2021年世界のリサイクル動向」

2021年、ポストコロナの経済復興はサーキュラー・エコノミーに焦点 年々増え続けるプラスチック消費。世界各地ではプラごみ問題への意識が高まり、プラごみ削減/リサイクル関連の取り組みが増えていたが、新型コロナの影響で、その勢いは衰えてしまった感がある。 しかし2021年、各地では「サーキ…

グローバル 

ハイブランドに搾取される環境から対等な競争へ。カンボジアで生まれるエシカル&ゼロウェイストの新潮流

あなたのワードローブに、「Made in Cambodia」のタグがついた服はないだろうか。 東南アジアの国・カンボジアは世界中のアパレル製品の工場が集まる「世界の工場」。衣類・靴は同国の輸出品の7割を占め、その中には私たちの知っているブランドが少なからず混ざっている。しかし、安価な労働力に…

グローバル 

コーヒーがマスクや燃料に?大量に捨てられる「コーヒーかす」問題を解決する、世界のテックスタートアップ

私たちの暮らしに欠かせないコーヒー。カフェは町のあちこちに点在し、コンビニでも淹れたてのコーヒーが飲めるようになった。スターバックスなどの大手カフェチェーンは世界中に店を構え、欧米中心だったコーヒー消費はワールドワイドに拡大。「コーヒー人口」は、国や地域をまたいで増え続けている。 しかしその…

グローバル 

米軍が「アイアンマンスーツ」実戦導入間近。テスラを見出した敏腕投資家も注目、実用化への最新動向

2006年にテスラの可能性見出したベンチャー投資家、次の注目株 このところ何かと話題になることが多いテスラ。最近では「株価急騰」に関する話題で持ちきりだ。 2003年に創設されたテスラ社がナスダックでIPOを実施したのは2010年のこと。取り引き初日の株価は3.84ドルだった。それが現…

グローバル 

クリスマス後700万本の生木が廃棄 海外でも深刻な「ホリデーごみ問題」解消促す新サービス

世界中の一大イベントであるクリスマス。特にアメリカやヨーロッパでは、クリスマスの数週間前から街中に華やかなデコレーションが施され、各家庭でもクリスマスツリーやイルミネーションなど大掛かりな飾り付けがなされる。 家族や友人たちと思い出深い時間を過ごすには欠かせないクリスマスのデコレーションやイ…

グローバル 

2050年までに1,100兆円投資の水素経済、実現するためのカギは「アンモニア」にあり

脱炭素化、「電力化」ですべて解決? 世界中で「脱炭素化」を目指す動きが広がりを見せている。この分野で他国の後塵を拝していた米国でもバイデン大統領の誕生で、脱炭素化の動きがさらに加速することが見込まれる。 脱炭素化を象徴する事象として挙げられるのが電気自動車(EV)の普及だろう。各国政府…

グローバル 

ゲームチェンジャーと期待の「ソニードローン」やリアルタイム3D映像制作 世界最大級のテック見本市CES2021に見る5年後の世界

「4K」や「ドローン」が話題になったCES2015 毎年1月に米ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー見本市「CES」。今年は、新型コロナの影響によりオンラインでの開催となった。 1967年にニューヨークで始まったCES、1970年にビデオカセットレコーダー、1977年にアップ…

グローバル 

2021年、アディダスやグッチ親会社は「きのこ」に注目。アパレルやパッケージを変革する菌糸体の可能性

予想よりも10倍以上ひどい海洋プラスチックごみ問題 この数年、国内外では「プラスチックごみ問題」への関心が急速に高まっている。 国内のメディアや研究団体による自然/海洋プラスチックごみ汚染に関する報道/レポートが増えていることがその背景にあると考えられる。 2016年、エレン・マ…

グローバル 

時速1,000キロ以上・ハイパーループをインドが2029年完成? カナダやスイス、世界各地で進む開発競争

時速1,000キロ以上、次世代輸送システム「ハイパーループ」 2020年11月、次世代高速輸送システム「ハイパーループ」を開発するヴァージン・ハイパーループが初めて有人テストに成功したことが国内外のメディアで報じられ話題となった。 この有人テストは、ヴァージン・ハイパーループ(Virg…

グローバル 

刑務所廃墟をリユース、自動車禁止の住宅街へ。環境先進国デンマークの都市計画

2020年のSDGs達成度は世界2位(2019年は世界1位)、国内発電量の50%以上を再生可能エネルギーでまかなうなど、持続可能な取り組みにおいて、名実ともに世界を牽引するデンマーク。2020年12月、同国は刑務所廃墟をリユースして、車両の通行を禁止する「カーフリー地区」に変貌させる都市計画を発表…

グローバル 

注射の痛み緩和やリハビリ効率化も。 広がるVR現場活用、市場は2027年に3兆円超えに

ヘルスケア分野におけるVR、2027年まで41%で成長 任天堂の「マリオカート・ライブ・ホームサーキット」やオキュラス「クエスト2」の登場でより身近になったVR・AR。 テクノロジー専門調査会社IDCの最新レポート(2020年11月17日)によると、世界のVR・AR市場は2024年まで…

グローバル 

コロナ禍の冬に迫る命の危機、次世代デザイナーの「シェルタースーツ」がホームレスを救う

本格的な冬が到来し、新型コロナウイルスがいよいよ猛威を振るう中、ホームレスの窮状が一段と深刻になっている。世界で1億人に上るといわれる路上生活者は、コロナの影響で増加している上、ウイルスの感染拡大防止のためにシェルターでの収容人数は制限され、路上で氷点下の夜を過ごす人も大勢いる。 そんななか…

グローバル 

「水素戦争」は日本がけん引役?2050年までに1,100兆円投資の水素市場最前線

このところ海外大手メディアの記事で「Hydrogen(水素)」という言葉の登場頻度が増えている。 SDGsや二酸化炭素ゼロ排出の達成をめぐり、風力や太陽光などの代替可能エネルギーの次に来るクリーンエネルギー源として各国の政府や企業の関心が高まり、水素関連の取り組みが慌ただしくなっているための…

グローバル 

「戦うロボット弁護士」の登場で告訴も自動化する時代に、敷居低くなる司法サービスへのアクセス

SDG16と司法サービスにおける効率性 「すべての人に司法へのアクセスを提供する」ことを目標とする持続可能な開発目標(SDGs)16。この目標実現において、司法サービス/プロセスの効率性改善は重要課題の1つといえるかもしれない。 奇しくも、司法分野ではAI・ロボットの活用が増えており、…

グローバル 

オレンジの皮「再生」事業でスタートアップが12億円の資金調達。オランダ政府が後押しする循環型経済の成長

オランダのスーパーマーケットにはオレンジを搾る機械が設置されており、その場で自分でフレッシュ・オレンジジュースを作ることができる。この機械はさまざまな種類のスーパーに置かれており、オランダでよく見かける光景だ。 搾りたてのジュースはもちろん新鮮で美味しく、地元の人びとは普段から愛用。ヨーロッ…

グローバル 

Z・ミレニアル世代の消費スタイルはレンタル/ユーズド。IKEA、Levi’s、Gucci、Walmartなどのブランドが本格参入する「REコマース」とは?

2021年、Eコマースではなく「REコマース」に注目 持続可能な開発目標(SDGs)に関連して「サーキュラーエコノミー」や「シェアエコノミー」への関心が高まっている。この文脈で、パンデミック収束後には、新たに「REコマース」という言葉がグローバルコンシューマ市場でのキーワードになるかもしれな…

グローバル 

年間3兆円超えの経済効果をもたらす「サンゴ礁」の再生/保全。AI活用・インフルエンサー起用・サンゴ引き取りサービスまで

SDGs達成に欠かせない「サンゴ礁」 持続可能な開発目標(SDGs)では直接的に言及されていないが、複数の目標に大きな影響を及ぼす課題が存在する。それが「サンゴ礁の再生・保全」だ。 サンゴ礁は「海洋と海洋資源の持続可能な開発」を目指すSDG目標14は言うまでもなく、目標1の「貧困撲滅」…

グローバル 

テクノロジーで叶える「頑張らない」つながり。孤独を乗り越えるために広がる、持続可能なコミュニケーション

コロナにより、世界各地で長引く自宅での生活。家族や友人との外出に制限があることから、社会・健康問題として「孤独感」が顕在化している。 今年8月、カスペルスキー社が18歳以上の男⼥を対象に行った調査によると、コロナ流行前からすでに日本人の2人に1人が孤独を感じていたが、5人に1人は外出自粛期間…

グローバル 

経済損失1兆7,000億円以上に社会不安増大、SDGs達成で無視できないフェイクニュース問題の深刻さ

SDGs達成で無視できないフェイクニュース問題 持続可能な開発目標(SDGs)が目指す暴力・貧困がない世界。目標実現に向けた様々なターゲットが設定され、取り組みが実施されている。 一方、SDGsの達成には、既存のターゲットだけでなく、新たに拡大する脅威への対処も求められる。 その…

グローバル 

SDGsで無視できない意外な問題「睡眠負債」、アマゾンも独自ウェアラブルで参入する睡眠テック市場の動向

睡眠問題が及ぼすSDGsへの影響 日本でも「睡眠負債」という言葉が定着し、睡眠への関心は高まっている印象がある。一方、持続可能な開発目標(SDGs)の文脈で、睡眠の重要性が語られることは少ない印象だ。 睡眠は人間が心身ともに健康を維持するために必要であるだけでなく、勉強や仕事でのパフォ…

グローバル 

ロボットシェフ需要急騰、感染懸念と人材不足で加速する外食産業の調理ロボット導入

AI・ロボティクスの進化に伴い、ロボットが対応できるタスクの範囲は広がってきている。ただし、産業ごとに自動化できる範囲は異なる。 マッキンゼーは米労働統計局のデータなどを分析し、産業ごとにどれほどの作業が自動化できるのか、その比率をまとめている(2016年7月)。 それによると、最も自…

グローバル 

「オンラインイベントテクノロジー」最新動向。ピンタレスト、フェイスブックら既存ソーシャルメディアの参入も

拡大するオンラインイベント市場 新型コロナウイルスの影響で、イベント業界が急成長している。 距離の確保や外出規制が世界中で続くなか、オンラインイベントはデジタルソリューションへとシフトし、その傾向はパンデミック収束後も拡大することが見込まれている。トークイベントやカンファレンスに留まら…

グローバル 

起業国家イスラエル、実は弁護士数も世界一。起業家精神と法律知識により「リーガルテック国家」として台頭するポテンシャルも

SDG目標16「平和と公正」、リーガルテックの重要性 17の目標で構成される持続可能な開発目標(SDGs)。その中で特に注目されやすいのは、気候変動、海洋汚染など環境問題に関するトピックだろう。 目標16の「平和と公正をすべての人に」に関する議論は少ない印象だ。同目標は12のターゲット…

グローバル 

世界の自動運転車開発競争の最新動向。初めての道もAI・衛星ナビだけで運転、英国は要注目

自動運転車開発競争の世界動向 大手企業からスタートアップまで多様な企業がしのぎを削る自動運転車開発競争。世界各国で様々な進展があり、どこで何が起こっているのか、その全体像を捉え逐次キャッチアップするのは非常に難しい。 KPMGが2018年から毎年発表している「自動運転車レディネス指数」…

グローバル 

配送バッグ再利用にゴミの45分別も。本気度が見える国内の「ゴミゼロ事例」

廃棄物を減らすことで環境を守る、持続可能なビジネスモデルやライフスタイルが広がっている。その方法は業界や企業、自治体によってさまざまだ。そこで今回は、国内外の「ゴミゼロ事例」から廃棄物を減らすアイディアを紹介したい。 再利用する配送バッグでCO2もゴミも削減「Repack」 …

グローバル 

しないリスクが顕在。採用苦戦の原因にもなる企業の「環境への取り組み」

プラスチックごみ問題や大気汚染などの環境問題。これまで環境問題の深刻さを訴えていたのは、主に国際機関と環境NGO。一般消費者の間では問題の深刻さは認識されておらず、企業も環境問題を二の次に捉えていた。 しかし、インターネットの普及も手伝い、消費者の多くが環境問題の現状を知るようになった今、企…

グローバル 

「世界住みやすい国ランキング」で東京がNo.1に。評価されたポイント、幸福度・子育てしやすい国ランキングとの違いは?

嬉しくも混乱する「東京は世界一住みやすい都市」の評価 今度は日本の都市が世界一位である。どうなっているのか。上げたり下げたり忙しすぎだ。 何の話かといえば、海外の機関による世界ランキング。先日アメリカの経済紙グローバル・ファイナンスによる今年度版「住みやすい街ランキング」で、わが国の首…

グローバル 

「世界小都市インデックス」で注目される住みやすい街、日本の糸島も3位にランクイン

東京、パリ、ニューヨーク――常に何かが起こっている世界のメトロポリタンは、ビジネスや文化活動が盛んな場所としてエキサイティングな魅力に満ちている。 しかし、その一方では高騰する家賃や物価、押し寄せる観光客による混雑や汚染といった弊害も目立っているほか、新型コロナウイルスの拡大で自宅生活が中心…

グローバル 

「カントリーリスク」をAIは減らせるか?SDG16達成に向け「RegTech」に注目

SDG目標16「平和と公正」、暴力とお金の関係がカギ 17の目標から成る持続可能な開発目標(SDGs)、その16番目には「平和と公正をすべての人に」という目標が掲げられている。 その具体的なターゲットには、あらゆる形態の暴力や暴力による死亡率を減少させること、子どもに対する虐待や搾取の…

グローバル 

ポートランドが生活習慣病患者に自転車を「処方」することを提案。健康促進と住民間格差への介入

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ソーシャルディスタンスを保てる移動手段として、世界中で自転車への関心が高まっている。コロナ禍のアメリカも例外ではなく、2020年6月には、アメリカにおける電動自転車販売台数が前年比190%を記録した。 通勤や気分転換のためのレクリエーションのほか、健康問…

グローバル 

「スーパーの鶏肉がアマゾンの森林破壊につながる」英紙衝撃報道、一層大きくなるアグリテックへの期待

英紙の衝撃報道「スーパーの鶏肉が森林破壊につながっている」 英ガーディアン紙が2020年11月25日に公開した鶏肉消費に関わる衝撃的な報道が英国を中心に波紋を広げている。 昨年、ブラジル・アマゾンの熱帯雨林の森林火災問題がソーシャルメディアなどで広く話題となった。覚えている人も多いはず…

グローバル 

「国産の新世代・新素材レザーファッションブランド」LOVST TOKYO始動。ファッションにエシカル/サステナブルを普遍化するためのZ世代の挑戦

レザー業界に次々参入する「新素材皮革」 リンゴやサボテンから作った「レザーバッグ」に、シートやハンドルに「あえて」フェイクレザーを使用したテスラ、「コンブチャ」から作った「革靴」。 いまファッションに限らず皮革を扱ってきた業界のあちこちで、動物に替わるレザーの新素材の採用に乗り出す動き…

グローバル 

自然・癒し映像ならテレビよりVR。ポジティブかつ幸福感高まる結果

ウェルビーイング向上にはVRが必須に? 心理学研究やメンタルヘルスケア領域での利用が増えつつあるバーチャルリアリティ(VR)。ウェルビーイングにおいても必須のツールとなるかもしれない。 ウェルビーイングとは、身体的な健康(ウェルネス)だけでなく、精神や感情など様々な要素の健康を実現し、…

グローバル 

数字で読み解くLGBT・性の多様性ーー多様な「違い」を楽しむために

「目に見えないアイデンティティ」への意識 グローバル化や少子高齢化を背景にDiversity & Inclusionを謳う企業が国内でも増えている。性別、年齢、国籍、障がい、宗教・信条など様々なアイデンティティに対する理解に取り組み、その包摂を目指す企業は少なくない。今後、深刻な人材…

コラムニスト 

「ラテンアメリカのシリコンバレー」コロンビア・スタートアップシーン最前線。今、南米でDXが急速に進む必然

「電子国家」といえばエストニアをはじめとする北欧の国々が有名だが、先日驚くべきニュースが飛び込んできた。 OECD(経済協力開発機構)による2019年電子政府調査レポートによると、第3位に南米の「コロンビア」がランクイン。欧米諸国や日本、韓国などが上位を占める中、堂々3位に食い込んだ。 …

グローバル 

オックスフォード大学のインキュベーション組織「Oxford Foundry」では、なぜ先端テックベンチャーが育つのか?

学術研究をどのようにビジネスに応用し、社会に役立てていくか、というのは大学における重要なテーマのひとつだ。近年では、大学発ベンチャー・スタートアップの育成・支援に力を入れる大学が増え、日本でも多くの大学がインキュベーション施設を備えるようになっている。 今回は世界の大学の中でも、先端テックベ…

グローバル 

孤独は同居で解消されない?幸福研究所が発表したコロナ禍で幸福度を高める6つの行動とは

ウェルビーイングに関する調査・研究を行うデンマークの幸福研究所が、2020年4月〜7月にかけて研究した「COVID-19時代の幸福」の調査レポートを発表した。 これには、コロナ禍で人々が感じる孤独や不安、孤独に対する行動の影響、症例増加と幸福の関係などの結果が含まれる。 これらの調査を…

グローバル 

コロナ禍の出社命令で不安神経症を発症。メンタルの課題への対処法は?

経済状況の悪化や孤独をはじめ、コロナ禍でさまざまな不安要素が肥大しているためか、7月以降、4カ月連続で自殺者は増加。特に女性の自殺者の増加は顕著で、10月は昨年同月比で82.6%増と無視できない社会問題になっている。 東京のIT企業に勤める20代女性のMさんは、今年5月、会社からの出社命令に…

グローバル 

もうジムはいらない?動作解析やフィードバック、声掛けまで 「ホーム・フィットネス」はパーソナライズ&テクノロジーへ

健康やボディメイクへの意識の高まりによって、フィットネスに関心を持つ人が世界中で増えている。日本でもフィットネス熱の高まりを受け、暗闇系フィットネス、個室パーソナルジムなど、次々と新たな形態のジムが現れた。 一方、ジム通いが困難になった今年のコロナ禍で、急速に盛り上がっているのがホーム・フィ…

グローバル 

研究開発の投資額が2倍に 「ディープテック」を発明したインドはテック業界の生態系を変えるか

「ディープテック」の意味と意義 このところ海外のビジネスメディアで「Deep Tech(ディープテック)」という言葉をよく見かけるようになってきた。 AIの1手法である「ディープラーニング」との似た響きがあり、一見AIに関する先端テクノロジーなのかと思ってしまう。 実際、その定義…

グローバル 

空気から肉を生成、絹で食品の品質維持。進化するサーキュラーテクノロジー

「サーキュラーエコノミー」というコンセプト 持続可能な開発目標(SDGs)に関連して注目を集める「サーキュラーエコノミー(循環経済)」。使い捨て型ではなく、あらゆる消費を循環させる経済を指す言葉だ。 海洋プラスチックごみからスポーツシューズをつくりだすアディダスの取り組みなどがサーキュ…

グローバル 

「あつ森」はプレイするほどポジティブに?オックスフォード大最新研究でゲームとメンタルの議論は次のステージへ

「ゲームで中毒になる」はエビデンス不足の主張 何かと槍玉にあがる「ビデオゲーム」。うつや中毒につながるとの主張が多いが、そのほとんどは科学的根拠に乏しいものといわれている。 その理由の1つは、これまで実施されてきたビデオゲームとメンタルヘルスに関する研究では、ビデオゲームのプレイ時間デ…

グローバル 

今、成長する都市とは?EUイノベーションアワード受賞「フィンランド・エスポー」の革新性

世界最大級のスタートアップイベント「Slush」をはじめ、イノベーションが生まれる地としても注目を集めるフィンランド。 なかでも、2016年、2017年と2年連続で「ヨーロッパで最も持続可能な都市」の1位を獲得、2018年には「世界で最も知的なコミュニティ都市」に選出、さらに2020年には「…

グローバル 

Zoomを脅かす?需要急拡大のヴァーチャルイベント会社「Hopin」は国連会議も手掛け評価額2,000億円に

欧州最速成長のスタートアップ「Hopin」、1年半でユニコーンに コロナ禍で「テレワーク」や「リモートワーク」などこれまでニッチだった言葉が広く普及し、日常会話でも頻繁に登場するようになった。 上記の言葉に並び欧米で広がりを見せているのが「バーチャル(オンライン)イベント」だ。 …

グローバル 

学習速度はクラス受講の4倍、社員トレーニングにおけるVR活用の可能性

変化への順応求められるビジネス、社員スキルアップの重要性 第4次産業革命、デジタルトランスフォーメーションに加え、リモートワークシフトなど経済社会/ビジネス環境が大きく変化していることは、誰の目にも明らかだ。 多くの企業にとって、この変化にどう順応するのかが大きな課題となっているのでは…

グローバル 

掃除機だけじゃない?腐った野菜で発電する技術も発掘する「ダイソン」はディープテック企業へと変貌する

ビジネスモデルのイノベーションと研究開発ベースのイノベーション ビジネスモデルのイノベーションではなく、科学技術/研究開発をベースにしたイノベーションは前者との区別で「ディープテック」と呼ばれている。 ディープテックは研究開発に多大なリソースを必要とする分野だが、一度イノベーションが起…

グローバル 

AI自動執筆や360度VRコンテンツが標準へ、新聞社など大手企業で導入進む。メディア運営最前線

「オウンドメディア運営」や「ポッドキャスト運営」など、企業におけるメディア運営の形は時代とともに変化している。 このメディア運営で今起こりつつある変化、それがAI(人工知能)やVR・AR活用の普及だ。 欧州ではAIによるメディア分析・予測・最適化プラットフォーム、またVR・ARを活用し…

グローバル 

「世界一幸福な子ども」はいかにして「ワークライフバランス世界一の大人」へと育つのか?オランダ人の現実的なキャリア選択

「仕事のストレス」が少ないオランダ人 筆者が現在暮らすオランダは、「ワークライフバランス世界一」(OECD・2019)の国だ。人生における仕事のプライオリティが低く、プライベートが優先で、年間の平均労働時間の長さはOECD66か国中で63位と短い(日本は43位)。 その一方で徹底した合…

グローバル 

EU1位のスタートアップ「KRY」 遠隔医療アプリは医療崩壊とどう戦うか?

パンデミックで病院を訪問するリスクが高まる中、利用者が急増している「遠隔診療」。新型コロナで甚大な被害を受けている欧州で、特に注目されているのが、「イノベーション・インデックス2020」でEU1位となったスウェーデン発のデジタル医療スタートアップだ。 スウェーデンでは、ITインフラの充実や教…

グローバル 

「子ども精神的幸福度ワースト1」になってしまった意外な国ニュージーランド。同国の教育関係者が語るその理由と今後の展望

日本「子ども精神的幸福度ワースト2」の衝撃。ワースト1だったのは? 今年発表され、日本が「身体的健康度ナンバー1、精神的幸福度ワースト2」という興味深い結果をいただいてしまったUNICEF・イノチェンティ研究所の「子ども幸福度世界ランキング」。 近年世界からの注目が著しかったクールなわ…

グローバル 

イノベーションを買えるマーケットプレイス? 業界最大手「InnoCentive」のポテンシャル

コロナ禍にも関わらず、オンライン・マーケット市場は好調だ。アマゾンやザランドのようなBtoCだけではなく、売る人、買う人が自由に参加できるオンライン・マーケットプレイスも好調。 例えばフリーマーケットでは世界最大規模のeBayは今年の6月末、第二四半期で過去15年最大の26.3%増という伸び…

グローバル 

子どもが幸せなのはママが幸せだから?「子ども幸福度世界一」のオランダに学ぶ「大人も子どももハッピー」な習慣と考え方

日本「子ども精神的幸福度ワースト2」の衝撃 今回も多くの主要メディアに取り上げられたUNICEF・イノチェンティ研究所の「子どもの幸福度調査」。 日本に関する結果で最も衝撃とともに注目されたのは「子どもの精神的幸福度ワースト2」の部分ではないだろうか。身体的な健康度が世界一で精神的幸福…

グローバル 

欧米ユニコーン企業リーダーの女性比率は21%。女性の活躍を阻む「ガラスの天井」とその壊し方

「ガラスの天井」とは、キャリアにおいて女性やマイノリティの活躍や昇進を阻む、目に見えない障壁を例えて用いられる言葉だ。 アメリカではカマラ・ハリス氏が新副大統領に着任することが報じられ、各国が世界で最も厚い「ガラスの天井」のひとつが破られたことを祝福したのは記憶に新しい。 一方で、世界…

グローバル 

Slack社調査が明かす「リモートワークの5つのウソ・ホント」、実は7割がハイブリッド型のワークスタイルを所望?

爆発的に拡大したリモートワーク 2020年は誰にとっても激動の年だったと推測するが、パンデミックがもたらした多くの「ニューノーマル」のうち、ワーキングスタイルに最も大きな影響を及ぼしたもののひとつがリモートワークだろう。世界各地で定着しつつある、主に自宅から仕事をするスタイルはある種の緊急措…

グローバル 

教授が企業から引き抜きも 「米国一強」下で激化が進むAI業界最新動向

メディアハイプ後のAI 数年前にメディアハイプ(過剰報道)フェーズを迎えた「AI(人工知能)」。現在、AI関連報道は落ち着いた感があるが、水面下では着実に進化を遂げており、経済・社会・政治の様々な側面に実質的な影響を与え始めている。 英国のAIスタートアップ界隈で最も活発的だと称される…

グローバル 

AIで採用やチーム編成も?最新調査で見えてきた「リモートワーク」で変わる働き方

世界各地で2020年3月頃から始まったリモートワーク。当初は、リモートワークシフトに伴う多少の混乱があったようだが、半年以上経過した今、状況は落ち着き、人々の関心は2021年以降、リモートワークを含め「働き方」がどのように変化するのかという点に向けられている。 2021年以降の働き方を予測す…

グローバル 

脳の情報を書き換えうつ病・難病治療。イーロン・マスクも本腰「ニューロテクノロジー市場」への期待

イーロン・マスクCEOのニューラリンク社 自分の脳がコンピュータとつながり、意思だけでコンピュータを操作したり、コンピュータによって脳機能を操作する。サイエンスフィクションのような話だが、すでに技術は存在しており、現在欧米の企業/スタートアップでは、実用化に向けた動きが加速しつつある。 …

グローバル 

日本の4年先行く?コロナでの「接触減」需要にこたえる米国の自動運転車、最新事情

テクノロジーや社会の仕組みは、いつの時代も、圧倒的な必要性に差し迫られた時に進化するものである。たとえば、COVID-19の影響下において進化を加速させているもののひとつが、自動運転技術だろう。 世界各地で新型コロナウイルスへの感染リスクは依然として高く、“ウィズコロナ”なる言葉が生まれるほ…

グローバル 

日本は「2025年の崖」に落ちるのかーー世界のDXリーダーに共通する6つのアプローチとガバナンスの課題

国内外でDX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性が叫ばれ、企業の様々な取り組みがニュースになっている。経済産業省は「2025年の崖」という言葉を使い、旧来のIT運用や老朽化したシステムを刷新しなければ、国際競争力の低下や経済の停滞などで2025年以降最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性…

グローバル 

九州サイズなのに食料輸出世界No.2?オランダがたどり着いた「超効率戦略」

豊かな大地と資源に恵まれたアメリカが食料輸出世界第1位というのは誰が聞いても納得感があるだろう。しかし、アメリカに次ぐ第2位は意外にも、北の小国オランダだ。 なぜオランダ?と疑問に思う人も多いだろう。それもそのはず、国土はアメリカの270分の1程度、日本の九州ほどの面積の小さな国だ。加えて北…

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「地球に優しい選択肢」水素燃料テクノロジー進歩の最前線〜鉄道、飛行機、建設でも

アルペンルートを走る水素燃料電池鉄道 欧州オーストリアで、ある画期的な出来事があった。 水素と酸素を燃料として生み出された動力で動く鉄道車両の運行が開始されたのだ。実際に乗客を乗せての運行であり、OeBB(オーストリア連邦鉄道)によれば、9月11日から11月末までトライアルを行う予定だ…

グローバル 

自転車フレンドリーな街づくりのお手本? ミラノが急ピッチで進める「Strade Aperte」計画

深刻さを増すパンデミック第二波への対応を迫られている欧州。2度目のロックダウンを行う国も出ているが、同時に、公共交通の利用をできるだけ避けるといった、長期的な生活様式の変化も進められている。 電車や地下鉄の代替手段であり、環境負荷が高い車のかわりに持続可能な移動手段として脚光を浴びているのが…

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グーグル、IBMも農業スタートアップを支援。気候変動などの苦境を乗り越えるアグリテック最新動向

人類史上、最も長い歴史を持つ産業である、農業。生きるために必要な「食」を担うエッセンシャル産業であるが、気候変動や環境変化の影響を直に受け、マンパワーに大きな負担がかかる難しい分野でもある。それゆえ人間は知恵を絞り、農薬開発や温室栽培など、その時代の「最適解」を導き出してきた。 近年は、農業…

グローバル 

“バーチャル通勤”は在宅勤務のウェルビーイングを高めるか?「浮いた通勤時間は仕事へ」という実態。

マイクロソフトが“バーチャル通勤”の実装を発表 コロナウイルスの影響を受け、多くの労働者がリモートワークへのシフトを余儀なくされる昨今。通勤がなくなったことは、多くの人々にライフスタイルの変化をもたらした。 写真:Unsplash そんななかマイクロソフトは、リモートワークのため…

グローバル 

世界初!H&Mが店内リサイクル施設「Looop」オープン。2030年までに持続可能な原材料100%へ

2020年10月、ファストファッション産業を代表するブランドH&Mが、スウェーデン・ストックホルムの店舗内にリサイクル施設「Looop」(ループ)をオープンした。古い衣服が新しい衣服に生まれ変わるリサイクルシステムが小売業者の店頭に置かれるのは、世界初の事例だという。 地球規模で環境…

グローバル 

屋台もデジタル化。DX国家シンガポール、新型コロナでデジタル化一層加速

屋台のデジタル化、シンガポールのDX取り組み 国土面積725平方キロメートル、人口約560万人のシンガポール。東京23区(627平方キロ)と比較されることが多い東南アジアの島国。国土、人口ともに小さな国であるが、その分、政策における意思決定/実行のスピードや国民全体のコンセンサスの醸成に関し…

グローバル 

「週4日労働」の実験で仏スタートアップが得た知見。このシフトは時代の流れなのか?

世界各国の企業で導入されつつある「週4日労働制」。最近、ニュージーランド首相が、観光産業支援のため、国内での幅広い週4日制の採用を提案するなど、注目のトピックとなっている。 憂鬱な月曜日を少しはマシな気持ちにしてくれるかもしれないと、日本でも話題になっている週4日労働制。だが、もともと労働時…

グローバル 

AI導入がうまくいっている企業の割合、世界トップは日本?米リサーチ企業が示す意外な傾向

AIに関する先入観 ビジネスメディア/ニュースでしばしば「世界で最もAI(人工知能)が普及/発展している国はどこか?」というトピックを目にすることがある。その答えは大抵、米国と中国が他国を大差でリードしているというもの。 しかし、ダイナミックに変化するAIの世界、比較する指標/メトリッ…

グローバル 

アップルやテスラに続き米連邦政府も大卒主義からスキル重視シフト、「労働市場最適化」の動き

大卒必須でなくなる時代到来 「大手企業入社や国家公務員になるには、良い大学を出ないといけない」。日本だけでなく、様々な国で広く浸透する言い伝えだ。 この言い伝えの起源がいつなのか特定するのは難しいかもしれないが、大学がまだ特別だった時代に始まったものと考えられる。学問の先端や国際情勢の…

グローバル 

リモート植林で個人のCO2排出量を相殺。環境保護デジタルプラットフォーム「Reforestum」が生むインパクト

世界的な環境意識の高まりに伴い、二酸化炭素の排出量を抑えるべく、普段の行動を見直す企業や個人が増えている昨今。シューズブランドの「オールバーズ」など、環境に配慮されたブランドの存在価値も高まっている。 そんな背景を踏まえ誕生したのが、遠隔での植林で森林を復元できるデジタルプラットフォーム「R…

グローバル 

サステナビリティ=幸福度?駐在員が選ぶ環境先進国ランキングから明らかに

移住を考える際に最も気になるのは、言葉、食事、いや気候だろうか。ここで「サステナビリティへの取り組み」と答える人は多くないだろう。しかし意外にも、幸せな移住には大きく関係するようだ。 今回、世界中の駐在員コミュニティ「InterNations」から「環境・サステナビリティランキング」が発表さ…

グローバル 

高齢化問題を経済活性化の推進力に。欧州エイジテックのハブ目指す「フレンチテック」の挑戦

EU域内だけで37億ユーロの市場であるといわれる、高齢社会に関連したサービス。 欧州トップクラスの長寿国フランスでは、2013年より高齢者やその家族を対象にした産業を「La Silver Economy(シルバーエコノミー)」と名づけ、力を注いでいる。なかでも同国でこのところ注目されているの…

グローバル 

世界一イノベーティブな国スイスの国家DX戦略「デジタル・スイス」 9月に始動した最新版の中身

「グローバルイノベーション指数」今年の結果 今年9月に発表されたグローバルイノベーション指数(GII)の本年度の結果はもうご覧になっただろうか。 世界知的所有権機構(WIPO)がコーネル大学(アメリカ)とINSEAD(フランス)との共同で2007年から毎年制作している同ランキングでは、…

グローバル 

DXの世界的リーダー・スウェーデン 起爆剤「イノベーションセンター」に今注目すべき理由

シリコンバレーに次いで、国民1人当たりのユニコーン企業数が多い北欧地域。中でもDX(デジタルトランスフォーメーション)やイノベーションのキーワードで高く評価されているのが、人口1,023万人のスウェーデン。 OECD(経済協力開発機構)のレポートでDXの取り組みにおいて世界的なリーダーと称さ…

グローバル 

海外ノマドワークが合法化?電子国家エストニアではデジタルノマド向けビザ発行へ

リモートワークからノマドワークへ 数年前、日本で流行った「ノマド」という言葉。デジタル時代の新しい働き方の1つとして関心を集めたが、ここ最近話題になることは少なくなった印象だ。 しかし、新型コロナの影響で世界的にリモートワークが急増、それに伴いノマドワークに転じる人も増えてくることが見…

グローバル 

懐かしいキャラクターに会えるテーマパークがベルギーに。インクルーシブな施策に見える「チケット代の平等」

マーヤやハイジと会えるテーマパーク 『みつばちマーヤ』『アルプスの少女ハイジ』『小さなバイキングビッケ』。これらのアニメを「懐かしい」と感じる人は、筆者と同年代だろう。 日本で40年程度前にアニメ化・放映され、わが国ではすっかり懐かしい存在となってしまった。しかし、彼らがメインキャラク…

グローバル 

研究力で世界をリード、イノベーション国家「スイス」2020年の注目スタートアップ

世界知的所有権機関が毎年発表している「世界イノベーション指数・国別ランキング」で、1位の座に君臨するスイス。これまでも、AI・ロボティクス分野の動向をお伝えしたが、他の分野でもスイス発の注目テックスタートアップはいくつも存在している。 特に同国で最も名誉とされる「スイス経済フォーラム(SEF…

グローバル 

フェイスブック・グーグルが「教育DX」をインドで加速、デジタル格差是正のためグーグルは1兆円投資

職場以外でも起こる「デジタル・トランスフォーメーション」 最近ビジネスメディアでよく見かけるようになった「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」。それらは、職場・働き方の文脈で語られることが多い。 一方、海外に目を向けてみると、デジタル・トランスフォーメーションは職場・働き方以外…

グローバル 

「教育移住」ってどうやるの? 可能性のある国や手続き、当事者に訊く体験

低くなる「子育てのための移住」の垣根 筆者は現在「子ども幸福度世界一」(UNICEF・2020)のオランダに暮らしているが、ここ数年で「子育てをオランダでするために縁もゆかりもないオランダに移住してきた」=いわゆる教育移住組の日本人のお仲間をお見掛けする機会が急増している印象がある。 …

グローバル 

DXの“ダークサイド”とは? オックスフォード大教授らが警鐘を鳴らす理由

あらゆるデバイスやモノがインターネットに繋がり、世の中は、もはやリアルな場所も含めて常にデジタルに繋がっていることが前提となりつつある。そして、先進的な企業が提供するサービスは、その前提に基づき、デジタルを駆使して価値を最大化することを目指している——これが、今世界中で起きている、いわゆる「DX(…

グローバル 

QOLを高めるための空っぽな週末。充実した「ニクセン(何にもしない)」時間を約束するロッジステイ

「ワークライフバランス世界1位」を支えるオランダの習慣「ニクセン」と、それをサポートする「ハウシェ」での週末 ワークライフバランス、取れていますか。  筆者が現在暮らすオランダは、ワークライフバランス世界一位の国(OECD・2019)とされている。 オランダ人が忙しさに…

グローバル 

アメリカの結婚式も割安・ライブ配信の流れ。コロナが教えてくれた「マイクロ・ウェディング」の魅力

「『ラスベガス』スタイルの結婚式」と聞いて、何を想像するだろうか。少人数の家族や親しい友達のみが立ち会う、温かみのある結婚式か、比較的安上がりで行える式といったところではないだろうか。 実は米国を中心に今トレンドになっているのが、この「ラスベガススタイル」をよりスタイリッシュに、美しくし、ラ…

グローバル 

「Apple TV」コメディドラマで自閉症の役者を起用。米エンタメ界のニューロダイバーシティの変化

昨今アメリカのエンタメ産業で、ニューロダイバーシティで多様な人びとを登場させる取り組みが活発化しているようだ。 Apple TVで今年7月に放送されたコメディドラマ『Little Voice』では、実際に自閉症を持つ役者が自閉症の役を演じた。近年ドラマや映画界の状況も大きく変化し、インクルー…

グローバル 

コロナ禍で注目高まる「リモートワーク責任者」 Facebookザッカーバーグ氏も着目

世界がコロナ禍で翻弄されている2020年。私たちの日常生活も大きく様変わりしている。特にビジネス、教育の現場においては「リモート」という形での業務・授業の進行の取り組みが導入され、「新しい生活様式」の一貫として注目を浴びている。 日本では「リモート」を巡り賛否両論や議論が起こっているが、諸外…

グローバル 

3日に1度は森へ行く。フィンランドに暮らす人はなぜ「森」を求めるのか?

「自然と共存する暮らし」を国として掲げている北欧フィンランド。国土面積の約73%が森林で森の多さは世界で13番目(2017年)、実際にフィンランドの街を歩いていると、いたるところに神秘的な森が見られる。 フィンランドで暮らす多くの人は「森に入る」という行為をごくナチュラルにしており、例えば森…

グローバル 

ネット利用率11%のパプアニューギニアも変革へ「南国のデジタルトランスフォーメーション」最新動向

日本や欧米諸国では当たり前となったインターネット利用。これらの国々で今注目されている「DX(デジタルトランスフォーメーション)」とは、この当たり前となったインターネットを「よりスマート」に活用しようとする試みといえる。 しかし、世界にはインターネットがまだ「当たり前」になっていない国が多数存…

グローバル 

Spotifyも輩出 「北欧のシリコンバレー」スウェーデン注目のスタートアップ

国を挙げたIT政策で注目される北欧の国々。近年、次々と新進気鋭のスタートアップが誕生している。 中でもスウェーデンの躍進は著しく、首都ストックホルムは一人当たりのユニコーン企業数が米シリコンバレーに続き世界2位。『Forbes』のBest Countries for Businessでも英国…

グローバル 

環境先進国スウェーデンが国を挙げて取り組む、シェアリングエコノミー最先端事例

スウェーデンは地球環境保護に対し、高い技術や意識を持つ「環境先進国」として知られている。そのスウェーデンが現在取り組んでいるのが「Viable Cities」と呼ばれるプロジェクト。 2030年までに気候ニュートラル(カーボンニュートラル)な都市、つまり二酸化炭素の排出量と吸収量がプラスマイ…

グローバル 

コーヒーの「地産地消」——ブラジルの取り組みに学ぶ、“内需”の生み出し方

COVID-19は世界の貿易に多大なるインパクトを与えた。WTOの貿易見通しによると、最悪のシナリオでは、2020年の世界の財貿易量は前年比で最大31.9%まで落ち込むとまで予測されている。これは、ある意味、海外需要のみに頼った経済の脆弱性が露呈した形と言えるだろう。 外需に依存しない経済構…

グローバル 

都会のアパートから田舎の豪邸へ、リモートワークで変わる不動産事情と都市の役割

新型コロナウイルスの影響で、自宅勤務が「ニューノーマル」になりつつある中で、欧米では都市部から郊外や田舎に引っ越す人が増えている。週1~2回の出勤なら、長距離運転も苦にならないし、なにより田舎に行けば、自分の仕事部屋や子どもたちが遊ぶ庭つきのマイホームも手の届く範囲だ。 こうしたトレンドを反…

グローバル 

電子政府ランキング1位のデンマーク。デジタル化で生活はどう変わる?現地在住のIT専門家に聞く

国連の経済社会局(UNDESA)が2年ごとに発表している「世界電子政府ランキング」において、2018年から2回連続で1位を獲得している北欧デンマーク。 2001年にデジタル署名制度がスタートしたのを皮切りに段階的に政策を進め、今では高齢者を含め大多数の国民が電子政府を使いこなしているという。…

グローバル 

「Withコロナ」で変わるオフィス環境、社員のコミュニケーションを最大化するには? フレックスワーク先進国・オランダに学ぶ

新型コロナウイルスの影響で半ば強制的に進んだ日本のリモートワーク。現在は出社とリモートワークを上手に使い分けている人もいるようだが、オフィス環境は昔のまま。せっかく出社しても、固定席に座る社員同士がコミュニケーションを取ることなく、黙々と仕事をして帰る……というような場面も多くみられるようだ。 …

グローバル 

「プラントベース食品」がアジアで人気定着。スタバ、KFCも中国で参入

新型コロナウイルスの感染拡大は、緊急事態宣言解除から数カ月経過した現在でも、私たちの生活に影響を与えている。 不要不急の外出を控える、オフィス出勤をせずにテレワークで日々の業務を進める、外食の代わりにテイクアウトやデリバリーサービスを利用するなど、私たちの行動や時間の使い方を大きく変えた。 …

グローバル 

スポーツ大会に「カーボンニュートラル化」の流れ。トップF1レーサーらが注目する未来のモータースポーツ「エクストリームE」とは?

スポーツ産業もSDGs取り組み強化 様々な産業で増えている「持続可能な開発目標(SDGs)」関連の取り組み。このところスポーツ産業でもその動きが顕著になっている。たとえば、2022年開催予定のカタール・ワールドカップ大会では、同イベント初となる「カーボンニュートラル」を目指し、効率的な冷却シ…

グローバル 

「オンライン演劇」でエンタメはどう変わる? リアル脱出ゲームの運営会社が仕掛けるZoomを活用した「SECRET CASINO」の可能性とは

誰かと気軽に対面することが難しくなった昨今、オンラインライブ・フィットネスなど、オンラインでエンタメを楽しむ動きが加速している。そんな環境下で好評を得ているのが物語の中に入り込んで没入体験が味わえる「オンライン演劇」だ。 今回取り上げるのは、「リアル脱出ゲーム」を企画運営する「株式会社SCR…

グローバル 

「Farming as a Service」スウェーデンの農業テックスタートアップ「SweGreen」が示す未来の生産・物流・消費のかたち 

パンデミックによる食料サプライチェーンへのインパクト パンデミックによって経済・社会の様々な側面が大きく変化した。目に見えるところでは、働き方やメディア消費の変化などが挙げられる。 一方、一般消費者の目に見えない部分でも多大な影響が出ている。その1つが食料サプライチェーン/ロジスティク…

グローバル 

「種苗法改正案」で品種の海外流出は防げる? 農業大国オランダに学ぶ対応策

「種苗法改正問題」はすっかり沈静化? 今年5月いわゆるコロナ禍の最中、政府が成立を急いでいた種苗法改正案。 女優の柴咲コウさんのツイートなどから火が付いたSNSを中心とする反対世論が高まり、前国会での成立は見送りになった。 海外からインターネットを通じて垣間見るかぎりそれ以降議論…

グローバル 

2週間でプレーヤー100万人超え、驚異の映像美で話題沸騰の「マイクロソフト・フライトシミュレーター2020」

2週間でプレイヤー100万人超えの人気ゲーム「マイクロソフト・フライトシミュレーター2020」 このところ英語圏のメディアやシミュレーター/ゲーム・コミュニティではマイクロソフトが8月18日にリリースした「フライトシミュレーター2020」の話題が盛り上がりを見せている。 Windows…

グローバル 

子どもによるまちづくりイベントの元祖「ミニ・ミュンヘン」がコロナ禍でさらに進化

最近子ども達の間では、ゲーム上で街づくりや職業体験ができるマインクラフトなどのシミュレーションゲームが人気を集めている。ゲームの中だけではなく、リアルな世界でも子ども達が社会の仕組みを学んだり、将来どのような仕事に就きたいかイメージを膨らませられるよう、日本でも様々な仕事体験イベントが行われている…

グローバル 

コロナ禍で問われた「学校の意味」行き着いた答えは?教育先進国オランダの教育コーチに聞く

新型コロナウイルスの拡大を受けた休校の長期化は、世界各地の教育現場を混乱させた。教育先進国と言われるオランダでも3〜5月にかけてのロックダウン時には学校が休校となり、一時は混乱状態にあったが、かなり早い時期にオンラインのホームルームや先生とのコミュニケーションが復活し、子供たちも生活リズムを取り戻…

グローバル 

最新「子育てしやすい国ランキング」日本は何位? 格付理由と人気の教育移住先オランダのケース

急増する「教育移住」、低くなる子育ての国境  現在オランダに暮らす筆者の身の回りには、「子育てをオランダでするために」縁もゆかりもないオランダに移住した日本人のお友達、いわゆる「教育移住」組がびっくりするほど多くいる。新しいトレンドでもあり、海外移住の動機はそれぞれに複数あるものな…

グローバル 

人間と地球のための持続可能な「ドーナツ経済学」アフターコロナも見据えたアムステルダム市の政策とは?

2020年4月オランダのアムステルダム市は、「ドーナツ経済学」の構造モデルを自治体として適用することを世界で初めて決定した。ドーナツ経済学とは、オックスフォード大学の経済学者ケイト・ラワース氏が提唱したもので、持続可能な未来をつくるために環境面での超過と社会面での不足をなくし、すべてをドーナツの「…

グローバル 

東京から車で2時間の別世界。三密を回避した「分散型ホテル」山梨県小菅村のマイクロツーリズム

自粛生活の影響で、苦戦を強いられる旅行・観光業界。そんななか、東京から車で2時間の場所に位置する山梨県小菅村にあるホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」では、三密を回避したマイクロツーリズムを提案しており、7月から満室状態だという。 村の95%が森林という都心では見られない別世界のような…

ビジネス 

スポーツ観戦のバーチャル化、新型コロナウイルスにより一気に加速

世界各地で新型コロナウイルスの影響が続く中、スポーツ界では徐々に試合が再開されている。しかしその多くは無観客試合や、大幅に観客数を減らした形での開催だ。これまでのようなスタジアム観戦が難しくなる中、VRなどのテクノロジーを使ったバーチャルでの観戦の在り方が大きく進化しようとしている。 ウィズ…

グローバル 

“旅の予習”にもなるオンライン体験ツアーが盛況。旅行業界のニューノーマルに迫る

新型コロナウイルスが市場に与えた影響のなかでも、特にダメージが深刻なのが旅行業界。2020年4月から6月の出国日本人数は急降下しており、いずれも前年同月比99%減以上と、海外旅行客はゼロに近い状態だ。 そんななか、旅行会社各社が独自のオンライン体験ツアーを開催し、盛り上がりを見せている。中で…

グローバル 

ソニーのフォートナイト開発企業への270億円投資に見る、ゲーム・映画・音楽が融合する次世代エンタメ時代の幕開け

2020年7月、ソニーが世界的な人気オンラインゲーム「フォートナイト」の開発企業Epic Gamesに2億5,000万ドル(約270億円)を出資すると発表し話題となった。 この動きは、ゲーム・映画・音楽の融合を加速させ、次世代エンタメ市場をつくりだすもの。音楽、ゲーム、映画の製作者だけでなく…

グローバル 

コロナで中止、ならオンラインで。世界で広がる「バーチャルスポーツ大会」

新型コロナパンデミックにより、スポーツイベントの中止・延期が相次いでいる。これを契機に、モータースポーツ大会などではバーチャルレースへのシフトが起こっている。AMPではこれまで、F1やフォーミュラEといった規模の大きな組織・イベントについてはお伝えしてきた。 しかし最近は、この変化がランニン…

グローバル 

バイリンガル化・強いインフラ・ユニコーンも誕生。世界のテックハブとして進化する台湾

タピオカミルクティーや台湾在住YouTuberらの情報発信により、日本人に一層身近になっている台湾。今後は「テックスタートアップ」という側面でも交流が盛んになるかもしれない。 以前お伝えした通り、台湾は2030年までに英語教育を普及させバイリンガル国家になる計画を推進中だ。言語障壁がなくなる…

グローバル 

コロナが与えてくれた好機、自然も経済も復興させる「グリーン・リカバリー」とは?

世界保健機関によって、新型コロナウイルスのパンデミックが宣言されてから早くも5カ月が経った。依然として収束する様子がなく、多くの科学者は長年にわたって人間が行ってきた自然破壊が招いた事態と考えている。 私たちに悲劇と挑戦をもたらす一方で、コロナが好機を与えてくれたと捉える向きもあり、ポストコ…

グローバル 

登録学習者数1,500万人以上登録講師30万人以上、インドネシアのオンライン教育プラットフォーム「Ruang Guru」の本気度がすごい

新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウンは、人々の生活を一変させ、世界的規模で経済にも影響を与えた。また同時に、この世界情勢は子供の教育にも大きな影響を与えている。 日々の感染者数、飲食店や観光業へのダメージ、国の経済の先行きなどの報道に目を奪われがちだが、世界全体で深刻かつ長期にわた…

グローバル 

新型コロナでESG投資と企業の持続可能性が加速? パンデミックのポジティブな側面

パンデミックが世界市場を揺さぶる中、サステナビリティに焦点を当てたファンドは今年の第1四半期に記録的な資本を集める結果となっている。アメリカの投資信託格付け評価企業モーニングスターによると、持続可能なファンドは世界で今年第1四半期で457億ドルの流入額をみた。 「多くの投資家や企業が戦略的な…

グローバル 

人工牛乳の開発に成功、将来的には母乳も? アジア発クリーンテックスタートアップへの世界の期待度

昨年、アメリカのバーガーキングで、植物由来の人工肉パテを使った「インポッシブル・ワッパー」が発売されて話題を呼んだ。倫理観に適い、持続可能型社会の実現といった観点からも注目される代替食品。人工肉のほか海藻ジャーキーなど、テクノロジーを使った代替食品開発が世界中で進められている。 そんな中、シ…

グローバル 

欧米で浸透する最高学習責任者「CLO」 変化の時代のリーダーを育成するには?

「CLO」という役職名を聞いたことがあるだろうか? 「チーフ・ラーニング・オフィサー(最高学習責任者)」といって、欧米の大手企業では浸透している役職で、会社のリーダーシップ強化のために人材を育てる役割を担っている。以前は選抜されたリーダー層の育成が主な役割だったが、時代が変化する中で、昨今は…

ビジネス 

〇〇系YouTuber、新たなトレンド?インドでは政府が教育YouTubeチャンネル開設、学校閉鎖に対応 

政府が教育YouTubeチャンネルを開設、学校閉鎖でもオンライン学習促進 日本では芸能人のYouTube進出が増加し、視聴者のテレビからYouTubeへのシフトが加速している。現在、世界20億人のユーザーを抱えるYouTube、海外でも興味深いトレンドが起こっている。 このほどTikT…

グローバル 

英語+αのトリリンガルがニューノーマルに? 欧州発EdTechが起こす「語学ディスラプション」

このところ日本のYouTube界隈では「ヒンディー語どっきり動画」をきっかけに、日本人が英語以外の言語を流暢に話し、現地の住民を驚かせる企画がトレンドとなっている。 こうした動画の影響で、英語以外の言語に興味を示す視聴者も少なくないようだ。 しかし、ヒンディー語などの言語を学ぶ際、障壁…

グローバル 

将来の旅は「タッチレス」に。支えるのは、生体認証技術などのデジタル・アイデンティティ・ソリューション

新型コロナウイルスで経済的影響を最も受けている業界の1つが旅行業だ。最近は「存続の危機にさらされる業界」とさえいわれている。世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)が6月上旬に発表した予測では、世界的に旅行者数は73%減少し、GDP損失額は5兆5,430億USドル(約584兆円)に上るという。 …

グローバル 

環境先進国デンマークはイノベーションでも世界をリード。高成長テックスタートアップが生まれる背景 

環境先進国として知られる北欧諸国は、テクノロジーの活用やイノベーション創出も目覚ましく、ユニコーン企業を多く輩出している。中でも幸福度が高く、洗練されたデザインの美しさなどに定評があるデンマークは、スウェーデンやフィンランドと並び、高成長テックスタートアップを生む「欧州のシリコンバレー」と言われる…

グローバル 

コロナが変えた「経済システムの新基準」。日中のCSV事例から学ぶアフターコロナにおける持続可能な経営

新型コロナウイルスを想定した新しい生活様式の公表など、アフターコロナの世界とそのあり方を模索し続ける日本社会。その一つとして、政府や企業、NPOなどの各団体が、持続可能な経営目標を実現するSDGsに改めて高い関心を寄せている。そして、そのSDGsの目標達成のために行われているのが、社会と共有する価…

ビジネス 

注目を浴びるオランダの性教育。定番教育プログラム「春のソワソワ」

アップデートが必要な性教育 出し抜けに失礼ながら、あなたが学校で受けた「性教育」はどんな感じだっただろうか? みなさんの多くは四十路の筆者より若干お若いと思うのだが、それでもおそらく筆者が受けたそれと同様に、それぞれの性の生殖機能のしくみと、性感染症や妊娠のリスクを教わって、だから結果…

グローバル 

ファッション業界は変われるか? 誰も排除しないインクルーシビティ意識の高まり

アメリカでの黒人差別撤廃を訴えるBlack Lives Matter(BLM)運動をきっかけに、人種差別に対する意識が世界中で高まっている。人種差別問題が依然として強く見受けられる産業のひとつとして挙げられるのが、ファッション業界だ。 ファッション業界関係者に向けたBtoBメディア「Vogu…

グローバル 

もう「マチュピチュだけ」とは言わせない? 南米のシリコンバレーに変貌、ペルーのスタートアップシーンの今

日本で「海外ニュース」というと、欧州や米国のものが多く、他の地域の情報はあまり目にすることがない。しかし、日本ではあまり語られることがない南米スペイン語/ポルトガル語圏のテックスタートアップシーンが、最近急速に発展をとげている。 特に注目されているのは「ペルー」だ。中南米のスタートアップシー…

グローバル 

環境立国デンマークが挑む世界初の「エネルギー島」気候変動対策と経済回復を同時に叶える構想とは

SDSN(持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)が発表した2019年のSDGs達成度ランキングで世界1位に選ばれ、サスティナブルな国としての在り方に世界中から注目が集まるデンマーク。 同国では2030年までに温室効果ガス排出量の70%削減を目指しており、その目標の達成と新型コロナウイル…

グローバル 

コロナでSDGs達成危うい?フードデリバリー増に伴う、使い捨て容器の急増と悪化するプラごみ問題

プラごみ問題悪化で再び注目されるSDGs関連問題 このところニュースメディアは新型コロナの話題で持ち切り状態。持続可能な開発目標(SDGs)に関する話題はめっきり減った印象だ。 しかしパンデミック収束後は、SDGsに対する注目は以前よりも高まる可能性がある。 今世界各地では、使い…

グローバル 

未来のトイレは「水を使わない」 インドで起こるリバース・イノベーション

SDGs目標6:「安全な水とトイレをみんなに」、世界の現状 持続可能な開発目標(SDGs)で定められた17の目標。その6番目は「安全な水とトイレをみんなに」。 日本ではきれいな水やトイレの利用で不自由することはほとんどない。しかし世界中を見渡すと、このような環境が整っている国は少数派で…

グローバル 

しないとモッタイナイ。手間とお金のコスパ最強な環境のための5つのアクション

「世界中の人々が日本人と同じ生活をしたら、地球が2個必要」 みなさん、「地球にやさしい生活」していますか? それとも、「『そもそも気候変動など起きていない』派」ですか? 筆者は、「環境問題の規模の大きさを知れば知るほど途方に暮れつつ、でもすべては小さな一歩からなので自分にできるこ…

グローバル 

HISも参入!利用者にも環境にもやさしい要注目の「フードロス解決サービス」7選 

環境保護への関心の高まりに伴い、環境と密接な関係がある「フードロス」も避けられない課題として重要視されている。国際連合が定める「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)にも、「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」が含まれている。 世界…

グローバル 

プラスチックごみを建材や家具に変身させるカナダの有望企業たち

プラスチック製品の過剰利用は、海洋プラごみ問題、埋め立てによる土壌汚染、焼却処理による空気汚染などさまざまな問題を生み出している。 世界経済フォーラムなどでも主要議題になるほど深刻化しているプラスチックごみ。危機的な状況は、連日各国メディアが報じ、世界中でレジ袋の廃止や有料化も進んでいる。いま人類…

グローバル 

米国ミレニアル世代投資家の95%「サスティナブル投資」に関心、投資の潮流に変化の兆し

世界のトレンド、世の趨勢を読み解く上で、重要要素の1つに挙げられるのが投資資金の流れだ。どの国・地域、どの産業分野に投資資金が流れ込みそうなのか、その予兆を察知できれば、次の経済・技術トレンドにいち早く乗ることができる。 では、その投資資金の流れを予想するにはどうすればよいのか。理想は、世界各地の…

グローバル 

オラクル創業者が取り組む、島まるごとサスティナブルリゾート計画

ラリー・エリソンという人物をご存知だろうか? アメリカの大手ソフトウェア会社であるオラクルを立ち上げ、世界有数の企業にして過去には世界一の大富豪になった人・・・ということくらいは知っているかもしれません? では現在の彼が取り組んでいることについてはどうですか?(一部のハワイフリークを除いて)、…

コラムニスト 

ファッション・ショーに異変。持続可能性を求める業界を巻き込んだ大改革

ファッション・ショーといえば、豪華さを極め、多くの人々にはあまりなじみのないもの、そのようなイメージがある。だが、環境に配慮し、持続可能性の高いショーの実現を目標にして動き出したところがある。 それがコペンハーゲン・ファッション・ウィーク(CPHFW)だ。CPHFWはデンマーク・コペンハーゲンで、…

グローバル 

「オシャレすぎる銀行」と話題! SDGs未来都市・熊本発「肥後銀行」のサスティナブルな取り組み

2019年12月、熊本県に銀行の概念を覆すような支店が誕生した。熊本県産の木材を使用したナチュラルで洗練された空間が特徴的な肥後銀行 子飼橋支店だ。 「うるおいある未来のために。」をブランドスローガンに持つ肥後銀行は、SDGs(※)への取り組みの一貫として、環境にやさしいサステナビリティなコンセプ…

グローバル 

テスラの販売シェアトップ、世界で一番電気自動車が売れる国で起こる「交通の電動化」取り組み

テスラの人気No.1の国、新車の半数近くは電気自動車 「モデル3」の登場で価格が手頃になったと話題のテスラの電気自動車。このテスラの電気自動車が最も売れている国を知っているだろうか。 2019年3月単体で新車販売に占める電気自動車の割合が60%近くに達した北欧ノルウェーだ。 同国の道路交通情報委…

グローバル 

スマホで始めるエココンシャスな消費。「サステナブル・ショッピングアプリ」の今

地球上のあちらこちらで地球温暖化の影響があからさまになるにつれ、動きの遅い政府に任せている場合ではないと、一般市民が立ち上がるようになった。 極力自然環境に負担をかけない生活を送ろうと活用しているのが、自らの購買力だ。環境への影響を抑え、倫理にかなった商品を選び、購入しているのだ。 企業側も要望…

グローバル 

知るだけでなく行動を。たかまつななに聞く私たちにできるSDGsの取り組みとは?

「子供たちの貧困問題を何とかしなければ」「環境問題に対して何か具体的な対策が必要だ」。近年、世界が抱える問題に対し、様々な意見が交わされている。 2015年9月の国連サミットで採択された持続可能な開発目標SDGs(Sustanable Development Goal)をご存じだろうか。17の…

ビジネス 

バルセロナでも自動車禁止の動き、世界の都市で広がる「car-freeムーブメント」

欧州を中心に街の一部や全体を自動車禁止にする「car-freeムーブメント」が広がりを見せている。ヨーロッパの都市が市内から車を排除しようとしているのだ。スペインのバルセロナ市では「superilla (スペリージャ)」(英語でsuperblockの意味)と呼ばれるプロジェクトが進行中である。 ZB…

グローバル 

「世界一プラスチック利用に厳しい国」を知っていますか?

2020年1月時点における日本大使館の数はいくつかあるか知っているだろうか。これまで151カ所だった大使館数は、同年1月1日に南太平洋の島諸国バヌアツに大使館が新設されたことで152カ所になった。 開設理由について日本外務省は、バヌアツには日本企業が進出するなど地域において重要な地位を占めているか…

グローバル 

「環境問題に興味がないアナタなんかとはデートしない」ティンダーを利用するZ世代男女の間に入り込む政治

昨今話題を独占してきた「ミレニアル世代」だが、人々の関心は徐々に次の「Z世代」に移りつつある。一般的にZ世代とは1997年前後から2012年前後の間に生まれた人たちのことを指す。 Z世代は世界190カ国以上で展開するマッチングアプリ、ティンダーでも注目を浴びている。同社は、10カ国にわたり、アプリ…

グローバル 

SDGs達成のカギになるか?「海水農業」の可能性に迫る

今、農業が危機に瀕している。温暖化に起因する異常気象により、世界各地で干ばつや洪水などの災害が発生し、農業への被害が深刻化。2050年には世界人口が90億人を超え、食料需要量が2010年比で70%も増加すると言われている中での危機的状況だ。 農業にとって有害な海水を活用するという逆転の発想 …

グローバル 

「脱プラ・インフルエンサー」が環境問題意識の高まりで台頭、フォロワー数は十万〜100万人以上

海洋プラスチック問題への関心の高まりにともない、テレビや雑誌など最近国内メディアでは「脱プラ」や「プラなし」をテーマにした記事や番組が増えている印象だ。普段の生活の中でプラスチック利用をどう減らすのか、実践者たちのさまざまなアイデアが紹介されている。 一方、海外においてこのような「脱プラ」の動きを…

グローバル 

「世界一の航空会社」に学ぶ、サステナビリティへの努力。「食べられる」カップも

世界の航空会社を評価する、オーストラリアのウェブサイト、AirlineRatings.comが、世界の旅客航空会社の中のトップを選ぶ、「エアライン・エクセレンス・アワード」の審査を行い、2019年11月、その頂点、「エアライン・オブ・ザ・イヤー2020」を発表した。 今回受賞したのは、ニュージーラ…

グローバル 

知られざる「サンゴ礁」の膨大な経済価値。再生保全と死滅のシナリオ、その差は数兆円規模に

海洋プラスチックに海水温度の上昇、SDGs14番目の目標達成拒む大問題 SDGs14番目の目標は「海の豊かさを守ろう」というもの。しかし、海洋プラスチック問題や海水温度の上昇に起因する問題は深刻化する一方で、解決の目処は立っていない。 海洋プラスチック問題の深刻さを象徴するのが「Great Pac…

グローバル 

「スロー・トラベル」の台頭、環境意識の高まりで見直される鉄道の旅

スウェーデン人の環境意識の高まり 北極圏や北欧と聞くと寒いイメージがある。実際、気温は低い地帯であるが、2018年夏に欧州で猛威を奮った熱波の影響は免れることができなかった。同年スウェーデンでは、熱波に加え降雨量が極端に落ちたため、至るところで山火事が発生、その数は60カ所以上に上ったといわれ…

グローバル 

SDGs達成の先導役へ、イケアの「自分でやる」を追求した再生可能エネルギー戦略

国連サミットで定められたSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、世界各国の企業で環境配慮への取り組みが加速している。中でもイケア、H&M、ソニー、コカ・コーラをはじめとする約400の大企業は、SDGs達成へ先導的役割を果たすことをコミットし、行動計画を発表している。 世界最大の家具チェー…

グローバル 

ハワイ・ワイキキビーチが海に沈む? 持続可能な観光の必要性とモルディブで広がるムーブメント

ハワイが直面する海面上昇問題と世界への示唆 毎年多くの日本人が訪れるハワイ。その代表的な観光名所の1つワイキキビーチが15〜20年後には海に沈むかもしれない。ハワイ気候変動委員会が2017年11月に発表したレポートで明らかにした驚がくの予測だ。 米国ではこのレポートがきっかけとなり、ハワ…

グローバル 

想像以上に深刻な海洋プラスチック問題、モナコやオランダなど環境先進国が見せる本気

夏の海水浴シーズン、きれいな海を楽しみにいざ砂浜に行ってみるとゴミだらけでがっかりしたという経験はないだろうか。 一説では、毎年800万トンのプラスチックゴミが海に流出していると推計されている。 正確な流出量を測るのはかなり難しいとされており、この数字がどれほど正確なのかは分からないが、…

グローバル 

持続可能な投資とは? サステナブル・ファイナンスを目指す欧州委員会が発表した3つの提言レポートの中身

国連の持続可能な開発目標(SDGs)を視野に入れた、気候変動や資源枯渇等の課題に対応するための策は各分野で整備されている。世界の経済で重要な位置を占める、金融市場の仕組みの再構築として、EUでは2016年にサステナブル・ファイナンス(持続可能な金融)の構想が立ち上がった。 その最新の活動として…

グローバル 

「シェフ不在」のレストランも。ゴミ排出ゼロを目指す世界のサステイナブル・レストラン

環境問題に関する議論は世界レベルでますます活発になり、食糧廃棄問題も連日のように取り上げられるようになった。外食産業でもエシカルやサステイナビリティに対する意識が高まった結果、各方面から解決につながるアプローチがなされている。 例えば、牛を一頭丸々解体し、これまでなら廃棄されていた部位も料理の…

グローバル 

世界各地で起こるテクノロジーで持続可能な暮らしを追求する「エコビレッジ」の潮流とは?

人口増加や資源の枯渇に伴う水や食糧、エネルギー不足の問題に対し、これまで世界各国でさまざまな取り組みが進められてきた。 その際の大きなキーワードが「サステナビリティ」つまり「持続可能性」である。このサステナビリティの考え方を生活全体に適用し、コミュニティ単位で環境に負荷を掛けない持続可能な暮ら…

グローバル 

SDGs起業を目指す若年層支援活動「Youth Co:Lab」日本で展開開始

国連開発計画(UNDP)とシティ・ファウンデーションは、2019年8月9日、アジア太平洋地域において最大級の規模で、若年層によるSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する社会革新や起業を支援している活動「Youth Co:Lab(ユース・コーラボ)」の展開を日本で開始することを発表した。 …

ニュース 提携・プロジェクト 

関心は高いが、貢献意欲には戸惑いも「環境・SDGsへの意識実態調査」

2019年6月25日、花王が「環境・SDGsへの意識実態調査」の結果を公表した。 同社の「生活者研究センター」ではSDGsの17の目標を具体的に提示し、関心や貢献意欲などについて調査している。 調査結果のポイントは2つ。 SDGsの具体的目標について、関心は高いが貢献意欲には戸…

ニュース 調査 

「Eウェイスト」急増する電子廃棄物問題と再利用の可能性

あなたの手の中にある豊かな「金鉱」 ちょっと耳寄りな話なので聞いてほしいのだが、今、通常の鉱山の100倍の金含有率を誇る巨大な規模の「金鉱」が、発掘してくれる人をじりじりしながら待っている。なんなら金の他に銀や銅も埋まっている。 どこにあるかは…ちょっと複雑だが、その一部は確実に今、あなたの…

グローバル 

「水の世紀」課題先進国、イギリスで25年以内に水が枯渇? 水の持続可能利用を目指す取り組み

「水の世紀」ともいわれる21世紀。石油以上に水の価値が高騰する可能性が指摘され「Water business(水ビジネス)」なる言葉も存在する。 実際、水を巡る紛争なども起こっており、イギリスではこのほど環境庁責任者があと25年で水が枯渇してしまう可能性があると国民に警告を発した。 イギ…

グローバル 

キャンパスから発信する「持続可能性」 米国高等教育機関の挑戦

これまでも政策やビジネス分野で長らく議論されてきた「持続可能性」は、近年、より若い層においても自分たち自身の未来に関する課題として関心が高まっている。 昨年、スウェーデンの15歳の少女Greta Ernman Thunbergさんが始めた気候変動に対する取り組みを促す小中高生による政治運動「F…

グローバル 

SDGs達成への大きな障壁は「大気汚染」 幻聴やうつ・・・その知られざる負のインパクト

17の国際目標を掲げる「持続可能な開発目標(SGDs)」。その中の、目標3「健康・ウェルビーイング」、目標7「クリーンエネルギー」、目標11「持続可能な都市・コミュニティ」、目標13「温暖化対策」の達成を脅かす問題が世界中で拡大している。 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム局長が「新し…

グローバル 

SDGs分野で活躍する世界の女性起業家たち〜ビジネスコンペ「The WE Empower Challenge」今年も開催

日本でも喫緊の課題であるSDGs SDGsの17のゴール(国連開発計画HPより) いきなり海外在住者の浦島太郎ぶりを披露してお恥ずかしい限りだが、2016年に一世を風靡していたピコ太郎氏はまだ日本でご活躍なのだろうか? 今回、SDGs(持続可能な開発目標)分野で活躍する女性起業家の…

グローバル 

ひとりひとりの買い物で、未来の環境を変えていく「フォレストックマート」がプレオープン

フォレストックマートが、みどりを守るお買いもの「フォレストックマート」をプレオープンしたことを発表した。 概要 同サービスは、「買い物で未来の環境を変えていく」というスローガンのもと、買い物を通して誰でも簡単に国内の森林をサポートすることができる環境貢献型のショッピングサイトだ。 …

ニュース 製品・サービス 

凸版印刷、「常時水濡れOKの紙パック」を開発で「脱プラスチック」を促進

凸版印刷は2019年2月1日、これまでのプラスチックボトルからの代替が可能な新しい紙パック「キューブパック™」を開発したと発表した。 これは、独自構造により、従来の紙パックでは不可能だった洗面所やバスルームなど濡れた場所での常時使用が可能な新しい容器であるという。まずはトイレタリー業界などに向…

ニュース 製品・サービス 

【SDGs】ダイビング・ツーリズムで加速する持続可能性アップの取り組み最前線

観光産業のなかでも「ダイビング」は人気ジャンルの1つである。現在世界で認可されたPADI(パディ)ダイバーは2500万人おり、さらにその人気から近年は年間100万人の新しいダイバーがライセンスを取得していると言われている。日本から東南アジアへのLCC就航増加も後押しし、ダイビング人気が高まっているよ…

グローバル 

SDGsモデル企業、ダノンに学ぶ。持続可能な目標・KPIを立て、PDCAをまわす組織づくりのヒント

2030年までに貧困に終止符を打ち、豊かさと人々の福祉を促進しつつ、環境を保護することを目指す持続可能な開発目標(SDGs)。2016年1月に国連でこの目標が打ち立てられてから、早3年。下記のカラフルなロゴを街角や広告で一度は見たことがある方もいるのではないだろうか。 一般消費者の間で持続可能…

グローバル 

地域企業のSDGsへの取り組み。企業理念にSDGs的精神を見いだせるか

2015年9月に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」。 最新のSDGsの達成度ランキングで加盟国156カ国中、日本は15位と、昨年の11位から順位を落としている。 採択から3年、いまだSDGsにどう取り組むべきか模索する企業も多いなか、「SDGs宣言」を行う企業が地方からも…

ニュース 企業・経営 

数馬酒造のSDGsへ取り組み。企業の手本となる地域貢献のビジネスモデルとは

企業が行う社会貢献(CSR/企業の社会的責任)は多岐にわたる。そして企業の社会貢献とは、大企業のものだけではない。 社会的にみても意義深い貴重な取り組みをする中小企業も存在する。たとえば能登の数馬酒造では、SDGsという国際的な目標に向けて、さまざまな取り組みを実施し、それが国からも評価されて…

ニュース 企業・経営 

持続可能な開発に若手社員が挑戦、2025未来社会デザイン会議

「賞味期限を伸ばしたい。社内でこのような発信をしたら、『こんな技術があるよ』と周囲から色々なアイディアが出て来た」 質疑応答でこう答えたのは、2025未来社会デザイン会議にてプレゼンを行ったダイキン工業チームだ。ダイキン工業チームは、食糧廃棄の課題に対して、賞味期限を伸ばすというアイディアでプ…

社会