社会人になると、勉強しなければいけないと感じることは大いにあるが、気が付いたら働き詰めになっているケースは多く、勉強のために読書をする暇もないと感じる人は多いだろう。
しかし、「仕事が忙しい」は勉強のための読書ができない理由にはならないようだ。実際には、忙しい人ほど読書の時間を確保していることが判明したのだ。
楽天ブックス、「ビジネスパーソンの読書の実態調査」を発表
楽天が運営している「楽天ブックス」は、ビジネスパーソンが1日にどのぐらいの時間を読書用に確保しているのかを1,000人を対象にしてアンケートを行った。その際に副業や転職、起業経験なども並行して調査した。
今回のアンケートでビジネスパーソンの53.4%は転職経験者、副業経験者は17.3%、企業経験者は7.6%であった。
回答者の半数以上は転職経験があることが判明。複業経験も17.3%と徐々に広がりをみせている。
「1日に1時間以上本を読んでいるか」という質問に関しては、全体では「15分未満」が39.4%、「15分~30分未満」が26.7%、「30分~1時間未満」が22.3%、「1時間以上」が11.6%という結果になった。
ちなみに副業経験者は1時間以上本を読んでいる割合は19.1%、企業経験者は14.5%と多忙の合間を縫って読書をしていることが明らかになった。
一方で転職経験をしたことがないと回答をしているグループは「15分未満」と回答した人が45.8%に上り、半数近くが読書をしないことが判明した。
主な読書時間としては、入浴から就寝までの1時間を対象にしているビジネスパースンが全体の半数以上(54.5%)であった。夜以外には早朝に読書時間を確保するビジネスパーソンも多くみられた。
読んでいるジャンルに関しては、「小説・物語」(64.3%)、「ビジネス書」(28.0%)、「漫画」(27.1%)、「ノンフィクション・エッセイ」(25.8%)、「歴史・地理」(24.8%)と幅広く別れている。
それぞれの読んでいる本を並べると、概ね「小説・物語」「ビジネス書」「ノンフィクション・エッセイ」が人気ではあるが起業家はTOP3に「歴史・地理」がランクインした。
教養を高めるとともに、歴史の偉人から経営に関するヒントを得ようとしているのかもしれない。
ビジネス書を読んでいる43.9%はスキルを磨くのに役に立つと回答し、起業経験者は43.8%が取引先との人間関係の構築に役に立つと答えている。
一方でなにも経験したことのないグループは「まだ効果は感じていないが、今後実践して役立てたい」と回答した人が3割以上(31.6%)に上った。
ビジネス書を読んではいるものの、実際に活用はできていないケースもあるようだ。
最後にビジネス書を読んでいる異性のイメージを確認したところ「意識が高そう」(37.3%)、「仕事が出来そう」(21.7%)、「真面目そう」(20.7%)という印象を主に持っていることが判明した。
読書を仕事に十二分に活かすには
今回の調査で忙しいとされている起業家や副業経験者の方が1日に読書をしている時間が長いことが判明した。夜に時間を作り、今後の人間関係の構築の材料として、また自分自身の楽しみや教養を深めている。
読書をして内容を仕事に活かしたいと考えている場合には、やはり忙しいは言い訳にはならない。毎日の習慣として取り入れ実行し続けることが、本の内容をものにする一番の方法といえるのだろう。
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