AGCは、従来ではなかった透明で電磁波を遮蔽・吸収するガラス「WAVETRAP(ウェーブトラップ)」を開発したと発表した。

IoTの本格普及に伴いさまざまな人や物がネットワークで繋がり、私たちの生活は日々便利で快適になる一方で、通信量が増大し多様な電磁波が飛び交うことにより、ネットワークの混線や通信の誤認識、機器の誤作動や故障などが発生するリスクがあるという。

これらのリスクを軽減するために電磁波遮蔽性を持つパネルやフィルムを用いることで電磁波の影響をコントロールすることが可能だが、発泡樹脂のような従来の製品では、高い透視性を確保することが困難だったとのことだ。

そこで、今回AGCはこの課題を解決するため、独自のガラス複合化技術と電磁波制御技術を用いて、ガラスの高い透視性を活かしつつ、電磁波を遮蔽・吸収できるガラス「WAVETRAP(ウェーブトラップ)」を開発。

また、高い耐候性・耐水性・耐熱性を併せ持ち、高さ:3.6m、横幅:1.2mまでの大型サイズへの対応も可能としている。

本格的なIoT時代の到来を迎え、あらゆる人や物がネットワークに繋がることが求められる中、同社は戦略事業領域としてエレクトロニクスを掲げ、新たな製品づくりを目指していく方針を示している。