TikTokが黒人のクリエーターを抑制しているという批判に対処するために、現在計画している一連の取り組みについて発表した。

tiktok-blackout

批判されていたのは、動画の検閲について。黒人クリエイターの検閲に抗議するTikTokのユーザーは、プロフィール写真を黒のパワーシンボルに変更したり、ハッシュタグを用いて抗議するなどの運動を行ったりなどをしていたが、TikTok上では、「#BlackLivesMatter」および「#GeorgeFloyd」のハッシュタグをつけてアップロードされたビデオの視聴回数が0として表示され、検索結果にも表示されないようになっていたという。

こうした批判を受け、TikTokはあまりの投稿数の多さのため「技術的な問題」によって、こうした不具合が起きたと説明。ブラックコミュニティを支援するため、米音楽業界が連帯して人種差別に抗議するの日である「Black Out Tuesday」に参加することにより、「ブラックコミュニティとの連帯に立つ」と語った。

またBlack Out Tuesday においてTikTokは、サウンドページをシャットダウンし、すべてのプレイリストとキャンペーンをオフにする予定だとコメント。またブラックコミュニティを支援する非営利団体への300万ドルの寄付と、「人種差別と不平等」に対処するための100万ドルの寄付も行うとしている。

なおTikTokは昨年12月、米メディアSlateの取材に対して、障害者やクイア、および太ったクリエイターが作成したビデオを抑制していたことを認めており、同メディアによれば、その他自閉症、ダウン症、あざ、またはわずかな斜視を持つ「ネットいじめに対して脆弱」とみなされるユーザーの動画も検閲を受けていたという。