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メンバーズグッドコミュニケーションズカンパニーは、12歳~60歳以上の男女7,246名を対象に「SNS利 用実態調査2025」を実施し、結果を公表した。
■若年層のSNSアカウント利用目的とコンテンツ戦略
調査の結果、10代・20代の若年層は平均4.7個ものSNSアカウントを保有し、目的別に複数のSNSを使い分けていることが明らかになった。
例えば、YouTubeでは43%が「趣味や興味関心に関する情報収集」を目的とする一方、能動的な購買行動につながる「気になる商品・サービスの情報収集」ではX(旧Twitter)が18.8%で最も高く、次いでYouTubeが17.5%を占める結果に。
同結果は、企業がSNSを通じて生活者に効果的にリーチするためには、各SNSの特性と生活者の利用目的を深く理解し、プラットフォームごとに最適化されたコンテンツ戦略を策定することが不可欠であると示唆していると同社は分析する。

■情報提供の質がブランド評価に直結
企業のSNSアカウントに対しては、生活者の33.8%が「活用が上手であれば好印象」と回答する一方、「宣伝中心の発信には不快感を覚える」との声もあった。
「情報がスムーズに手に入り、便利」と回答した人も26%と、情報のスムーズな取得が好印象に寄与していることがうかがえた。また、企業SNSは単なる運用の有無ではなく、生活者にとって価値ある情報を提供できているかが評価の基準になっており、信頼性が高く、生活に役立つ情報の発信が、ブランド好意度向上の要因だと同社は推測している。

■生活者視点に立った情報選別の重要性
フォロー解除の主な理由は、どのSNSでも「期待する情報が得られない」が上位にあがった。特に、XやInstagram、TikTokは「投稿頻度が高く煩雑」が上位となり、XやFacebookでは「広告宣伝色が強すぎる」が上位に。

さらに、「不要と感じる情報」としては、「運用担当者(中の人)の個人的な発信」が40.7%で、最も多くあげられた。同社は、生活者は自身にとって不要な情報や企業都合による一方的な発信に対して、敏感に反応する傾向があると分析している。

【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の12歳~60代以上の男女
サンプル数:7,246名
配信期間:2025年5月12日~5月13日
調査:メンバーズグッドコミュニケーションズカンパニー
分析・レポート作成:メンバーズ ポップインサイトカンパニー
<参考>
メンバーズグッドコミュニケーションズカンパニー『SNS利用実態調査2025』