三井不動産は、神奈川県海老名市にて複合業務施設「三井不動産インダストリアルパーク海老名 &forest」を着工したと発表した。竣工は2026年6月末を予定している。

同施設は、物流用途に加え、オフィスや研究施設、ラボなどのマルチユーススペースを建物全体の約半分に配置。企業の多様なニーズに対応し、柔軟な拠点づくりやイノベーション創出の場となることを目指すという。
建築構造の特長として、国産材を建物構造の一部に採用。北海道美瑛町にある三井不動産グループの保有林から調達したトドマツ材を、木鋼ハイブリッド梁や内装材に積極的に使用しており、鉄骨造と比較してCO2排出量を約40%削減できる見込みだとしている。
また、メインエントランスには、「豊作」をテーマに稲穂をモチーフとした伝統工芸によるアート作品を設置するほか、3階ラウンジでは、美瑛の森林音を再現するハイレゾ音響システム「KooNe」を導入し、訪れる人に安らぎと癒しを提供するとのことだ。

施設名称には、三井不動産グループの新たな木造建築ブランドの名称「&forest」が冠されており、木材活用を通じた自然資源の循環と、共創・共存をテーマにした持続可能なまちづくりを推進するとしている。
■物件概要
所在地
神奈川県海老名市中央5丁目2番
アクセス
圏央道「海老名IC」約2.8km
小田急線・相鉄線「海老名」駅より徒歩9分
JR相模線「海老名」駅より徒歩11分
敷地面積
約19,822平方メートル(約5,996坪)
延床面積
約40,219平方メートル(約12,166坪)
規模・構造
地上4階建て・鉄骨造一部木造
用途
事務所および倉庫
設計・施工
日鉄エンジニアリング
着工
2025年4月1日
竣工
2026年6月末(予定)