ONE COMPATHは、ウォーキングアプリ「aruku&」のユーザーを対象とした歩行スタイルに関する意識調査の結果を発表した。
調査は2025年2月12日から26日にかけて実施され、全国の男女28,486名から有効回答を得たという。また、ユーザーを「1人で歩く派」と「みんなで歩く派」に分けて歩数を競う「勝手にウォーキング対抗戦」も同時に実施されたとのことだ。
調査結果によると、「1人で歩く派」が85.1%と多数を占め、「みんなで歩く派」は14.9%にとどまった。1人で歩く派の平均歩数は13,407歩で、みんなで歩く派の11,987歩を1,420歩上回っていた。

「1人で歩く派」からは、「自分のペースで歩きたい」(40代男性)、「約束を気にせず、自分の好きな時間にできる」(50代女性)など、日々のスケジュールや自身のタイミングを重視する声が多く寄せられたという。また、「一緒に歩く人がいない」(30代女性)といった、誘える相手がいないことを理由とする回答もあったとのことだ。
一方で、「みんなで歩く派」からは、「自分以外の人がいることで、諦めずに継続できる」(60代女性)、「誰かと歩く方が楽しい」(40代男性)、「話しているとあっという間に時間がすぎる」(40代女性)など、仲間と歩くことによる楽しさや継続しやすさを挙げる声が多く寄せられたという。
また、「ウォーキングによってモチベーションが上がった経験があるか」という質問に対しては、「みんなで歩く派」の66.3%が「はい」と回答し、「1人で歩く派」の34.0%の約2倍となった。仲間と歩くことで、運動に対するモチベーションが高まりやすい傾向があることが明らかになったとしている。

さらに、「誰と歩くかによって生活にどのような変化があったか」との問いでは、「みんなで歩く派」が「運動のモチベーション向上」(32.9%)、「日常の新しい楽しみの増加」(27.6%)といった項目で「1人で歩く派」を上回る結果となった。「交流機会の増加」においても、「みんなで歩く派」が12.2%で、「1人で歩く派」の2.9%を大きく上回ったという。誰かと歩くことで生まれる会話やつながりが、習慣化や心理的な充足感に寄与していると見られるとしている。

同行者の内訳に関する調査では、「みんなで歩く派」のうち47.3%が「配偶者(パートナー)」と回答し、最も多い結果となった。同行人数については「2人」が82.3%と圧倒的に多く、親しい相手と2人で歩くスタイルが好まれている傾向が確認された。「約束しているとさぼれない」(50代男性)、「みんなでやると楽しい」(40代女性)といったコメントもあり、楽しさや責任感が継続を後押ししているという。

ウォーキングスタイルと「おひとりさま行動」との関連についても調査を実施。「1人で行動できる範囲はどこまでか」との設問では、「1人で歩く派」がすべての項目において「みんなで歩く派」を上回る結果となった。中でも、国内旅行(1人派43.1%、みんな派34.9%)、ファミレス・定食屋(1人派62.6%、みんな派56.0%)、ラーメン屋(1人派59.3%、みんな派52.4%)といった項目で、6~8ポイントの差が確認された。
一方で、ファストフードやカフェといった気軽な飲食店の利用率は両派とも高く、「買いもの」は「1人で歩く派」が89.4%、「みんなで歩く派」が88.7%とほぼ同水準だった。また、居酒屋、焼き肉屋、カラオケといった複数人利用が一般的な場面では、いずれの派も1人での利用率は20%前後にとどまっているという。これらのデータから、「1人で歩く派」は日常的に他の行動においても一人での選択を行いやすい傾向があると分析されている。

【調査概要】
調査エリア:全国
調査対象者:「aruku&」ユーザー(全年齢層の男女)
サンプル数:有効回答サンプル数28,486名
調査期間:2025年2月12日~2月26日
調査方法:インターネットリサーチ(自社調査)
<参考>
ONE COMPATH『aruku&』『「aruku&」利用者調査』