ITやWeb業界の変化は目まぐるしく、毎年新たなトレンドが誕生している。今回AMPでは「1年で変わるビジネストレンド」と題し、2022年注目度の高かったワードと2023年現在で注目が集まっているワードを調査。

過去にAMPで紹介した記事と合わせて振り返っていく。

■AMP配信記事から見る2022年注目ワード

2022年が”元年”とも言われている「web3」/配信件数:45件以上

「web3」は、ブロックチェーン技術を活用したインターネットの新しい概念。比較的新しい概念のため、まだ明確な定義はないものの、「個人情報の漏えいリスク低下」「セキュリティの向上」「サービスの安定化」などのメリットがあげられている。

【「web3」注目記事】
「web3版YouTube」を目指す動画プラットフォームが続々、クリエイターエコノミーを変えるか

また、web3を活用した代表的な技術の「NFT」、関係性が強い3次元の仮想空間「メタバース」も、web3という概念を理解していく中で切り離せない。様々な企業も参入しているコンテンツであり、AMPでも2022年の配信件数が伸びている。

●NFT/配信件数:80件以上
【「NFT」注目記事】
たった1年で2万倍成長、NFT市場の最新動向。急拡大の一方、電撃的買収や犯罪の増加も

●メタバース/配信件数:100件以上
【「メタバース」注目記事】
2022年は「メタバース元年」となるのか? GAFAM本格始動で大きく動く可能性、155兆円規模の投資も

出会いの新常識?コロナ禍で利用人口を増やした「マッチングアプリ」/配信件数:45件以上

AMPでも2017年から注目していた「マッチングアプリ」は、配信件数とポジティブな内容の記事の増加に比例し、世間にも徐々に浸透。「出会い」の新しい形として現れたマッチングアプリは、今や多くの人に選ばれる手段の一つとして市民権を獲得している。

【「マッチングアプリ」注目記事】
マッチングアプリの認知度はこの5年間でほぼ100%まで上昇 「絶対に使いたくない」人はわずか2%に

Z世代のライフスタイルから生まれた「タイパ」/配信件数:35件以上

流行は常に新世代から発信されるもの。「タイパ」=「タイムパフォーマンス」も、Z世代をメインとする若者の間でトレンドに。「動画を倍速で見る」など、限られた時間を有効に使うという価値観が主流となった。

【「タイパ」注目記事】
2024卒学生、就職活動準備でも「タイパ」重視 半数以上がインターンシップやセミナーでタイパの悪さを感じた経験あり

■2023年の注目ワード

GPT-4のリリースで話題騒然「ChatGPT」

AIの進歩は度々人類を驚かせ、生活に変革をもたらしている。中でも今注目を集めているのが、オープンAI社が開発した対話型AIサービス「ChatGPT」。2023年3月に発表された最新版「GPT-4」は、AIの可能性をメガ進化させたとも言えるだろう。様々な企業が「ChatGPT」機能を取り入れたサービスを発表するなど、活用方法も爆増中。

【「ChatGPT」注目記事】
【ChatGPTの海外活用事例8選】アクティブユーザー数は1億人突破、ビジネスシーンでどう役立つ?
GPT−4とGPT−3.5(現行ChatGPT)の違い。数学、法律、コーディング能力が向上

食品から日用品まで、小さなスペースで売り上げを出す「自動販売機」

2023年、AMPの注目ワードの1つが「自動販売機」。2022年から配信件数も如実に増えており、販売商品も「冷凍ラーメン」、「文房具」、「ベビー用品」など多種多様。店舗を構えずに商品が販売できる自販機の需要に今後も注目だ。

そのほかにも、AMP注目ワードを関連記事とともに紹介。

環境テック
2023年のITトレンドは「AI」「環境テック」か、2022年の欧州テック産業では4000億ドル以上が消失

グリーン水素
世界で「グリーン水素」の黄金時代が到来か? 政策と技術の融合で「非現実」から「現実」へ

大型都市計画
「世界一」連発のドバイが約1100兆円規模の大型都市計画発表、トップクラスの「世界経済ハブ」を目指す

メタバースゲーム
フォートナイトに並ぶ人気ゲームRobloxで音楽イベントが急増、メタバース音楽イベント2023年最新動向

コロナ禍で飛躍を遂げたテック企業は困難な時期を迎えているが、その中で期待分野とされている「環境テック」、再生可能エネルギーとして脱炭素化のカギを握る「グリーン水素」など、今押さえておきたい注目ワードが多数。

今後もAMPでは、変化の多いビジネストレンドに独自の目線で着目し、情報を発信していく。