政府は、本日3月21日をもって、1月から実施されていたまん延防止等重点措置が全ての都道府県で終了すると発表。
実施区域は以下の通り。
1月21日から3月21日まで
群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、香川県、熊本県
1月27日から3月21日まで
北海道、青森県、茨城県、栃木県、石川県、静岡県、京都府、大阪府、兵庫県
なお、まん延防止等重点措置の終了に当たり、感染再拡大を防ぐため、次の取組を呼びかけ。
■今回の第6波では、感染力が極めて強いオミクロン株により、年明けから、急激に感染が拡大。その広がり方をみると、初期には20代・30代の若年層の感染者が急増し、その後、10代以下の子ども、高齢者という順番で広がっていったことが特徴的。
若年層を中心とした飲食店クラスターが多い感染拡大期には、重点措置による飲食店の時短要請等のメリハリの利いた対策が効果的であり、さらに、学校・保育所、高齢者施設や職場等におけるオミクロン株の特性を踏まえた感染対策の強化等により、全国的な新規感染者数の減少につなげることができたとのことだ。
併せて、医療提供体制の確保・強化、高齢者のワクチンの追加接種の加速化等により、医療への負荷を低下させ、今回、全ての地域で重点措置を終了。
■これから、年度末や新年度、春休みを迎え、入学式や送別会、花見などの多くの人が集まる行事や、外出・旅行の機会が増えていくと思われるとのことだ。
昨年は、こうした時期に感染が拡大し、その結果、3月に緊急事態措置を終了した後、4月には、首都圏や大阪府などに対して重点措置を適用することとなった。
■また、現在、全国的には感染は収束傾向にあり、医療への負荷も明確に低下し、第6波の出口に確実に向かっているところであるが、地域によっては、子どもや高齢者の感染が続いているところもあるとのことだ。
■こうした現状や過去の経験を踏まえれば、
①まずは、引き続き、学校・保育所や高齢者施設等におけるオミクロン株への対策の徹底強化を行い、第6波の確実な収束につなげていく
②そして、次の感染の波が到来するのをできる限り遅くする
ことが重要であるという。
国民には、次の感染の波の到来を遅くし、制限のない期間を可能な限り長く続けられるよう、基本的な感染対策の徹底とともに、特に次の点に協力を呼びかけ。
①これから、年度末や春休み期に入り、若年層を中心に活動量が増えていくことで、感染の拡大が懸念される。
そのため、
1)送別会や花見等のシーズンではあるが、飲食は、感染対策のとられた認証店を選んで、基本的な感染対策を徹底しながら行うこと。抗原検査キットの活用も検討。
2)また、転勤や進学、旅行等で外出・移動の機会も増えますが、移動先では感染リスクの高い行動を控える。
3)さらに、家庭内での感染対策の徹底、部活動等における感染リスクの高い活動は慎重に実施することや、スポーツ少年団等や学習塾、習い事等における感染対策の徹底をすること。
②また、自身や親しい人を守るために、以下を呼びかけ。
1)ワクチンの3回目接種を積極的に受けること
2)3回目接種をまだ受けてない高齢者や基礎疾患のある人等と接する場合には、特に感染対策を講じること
3)併せて、民間事業者や地方自治体等においては、安全・安心を高めるために、ワクチン接種歴や検査結果を確認する取組の活用も検討すること