花王とNTTドコモは、利用者一人一人への最適なヘルスケアソリューション提案を目指し、両社の持つ基盤を活用した協業について、2022年2月28日に合意したことを発表した。

人生100年時代が到来し、元気で充実した生活を長く送るためにも、健康寿命の延伸は大きな社会課題となっている今、利用者の健康状態は年代・性別や生活状況などによって異なり、有効なヘルスケアソリューションも多種多様に。

今回、花王がPreferred Networksの協力により新たに開発した仮想人体生成モデルと、ドコモの「dヘルスケア®」やデジタル技術などを組み合わせることで、利用者の健康状態を推定することが可能とるとのことだ。

■協業の概要

ドコモはAI技術を活用し、様々な疾患リスクおよび健康状態を推定する取り組みを推進してきたとしている。

今回、ドコモのスマートフォン向け健康管理・増進アプリ「dヘルスケア」における利用者の日々の記録データの一部を、利用者の同意に基づいて花王の仮想人体生成モデルに入力することで、健康や生活などに関する1,600項目以上の様々なデータの推定が可能になるとのことだ。

また推定した各データをもとに「dヘルスケア」などと連携することで、一人一人に適した健康行動のアドバイスに加え、ライフケア関連商品・サービスの提案を実現し、利用者がより健康を実感できる社会を目指すとのことだ。

■両社の役割

花王:
仮想人体生成モデルの提供
ライフケア関連商品・サービスの提供

ドコモ:
ヘルスケアサービスの提供
AI推定技術の提供

両社は今後、花王のデジタル・ライフ・プラットフォーム事業およびドコモのヘルスケア・プラットフォーム事業、双方におけるパートナーとして、さらなる協業を検討していくとのことだ。