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ネクストレベルが運営するマッチングアプリ大学は、結婚相手を探している20代~40代の男女307人を対象に、今後の婚活方針についてアンケート調査を実施し、結果を公表した。
自粛中の婚活の実態を振り返った上で、今後、対面/非対面のどちらが主流になりそうか、具体的にどんな婚活手段が人気を集めそうかを探ったという。
なお、同調査は首都圏における緊急事態宣言の発令状況を基に、2020年4月~2021年10月の約1年半を「自粛期間」と表記している。
外出自粛期間中は4割が「婚活を中断」
最初に、対面・非対面など婚活の手段にかかわらず、自粛期間中に婚活に取り組んでいたかどうかを尋ねてみたところ、「はい(婚活していた)」が58.6%、「いいえ(婚活していなかった)」が41.4%となった。
何らかの手段で婚活を継続していた人の方がやや多いとはいえ、半分近くの人が自粛期間中は婚活を中断していたことがわかったという。
自粛期間中に婚活した人の7割が「非対面」で実施
次に、自粛期間中に婚活を続けていた人を対象に、対面と非対面のどちらで結婚相手を探していたのか質問したところ、もっとも多かったのは「対面は避け、非対面で婚活」で39.4%となった。
「対面と非対面を併用」とあわせると70.5%と、約7割が非対面形式の婚活に取り組んでいたことが判明したとしている。
逆に「主に対面で婚活」と回答したのは27.2%で、「対面と非対面を併用」とあわせると58.3%と、非対面の婚活と12.2ポイントの差があったという。
38%が時間・金銭的なメリットから「非対面婚活」を選んでいる
非対面で婚活をした人(対面との併用を含む)に、その理由を尋ねてみたところ、「感染予防の観点から」との回答が58.4%ともっとも多く、半分以上を占める結果となり、状況が違えば非対面にはこだわらないとも受け止められる消極的な理由としている。
同じく消極的な理由として、「業者実施のパーティーが非対面だから」という意見もあったという。
その一方で、「非対面のほうが効率が良いから」(10.6%)や「時間的に非対面のほうが続けやすいから」(8.8%)、「金銭的に非対面のほうが続けやすいから」(7.1%)など、非対面の婚活にメリットを感じているという積極的な意見も合計で38.0%見られたとのことだ。
このことから、自粛期間という状況に関係なく、非対面婚活をあえて選んでいる人も一定数いることがわかったとしている。
非対面で婚活した人のほとんどが「マッチングアプリ」を使用
次に、自粛期間中に具体的にどのような手段で婚活したか尋ねたところ、もっとも多かったのは非対面婚活の代名詞ともいえる「マッチングアプリ」で71.7%となった。
対面婚活の「知人の紹介」が23.3%、「合コン・街コン」が17.8%といった、かつて婚活の王道とされた手段と大差をつける結果だという。
ちなみに約7割という割合は、先に紹介した「自粛中に非対面で婚活した割合」とほぼ同じで、このことから非対面で婚活をした人のほとんどがマッチングアプリを使用したと推測できるとした。
自粛期間が明けても、対面型婚活が主流の時代は戻らない
婚活を中断していた人たちに今後の方針を尋ねてみると、「非対面の婚活に限って再開する予定」を選んだ非対面派は10.9%となった。
それに対し「対面の婚活に限って再開する予定」の9.1%と、「すでに対面の婚活を再開した」の1.8%をあわせた対面婚活派も10.9%で、非対面限定と対面限定が同率の結果になったとのことだ。
自粛期間中に婚活を続けている人の7割が非対面型の婚活を選んでいることを考えると、自粛期間が明けたからといって、対面が主流だったかつての状況に逆戻りするというわけではないとしている。
また、「再開するか迷っている」(31.8%)や「再開したいが開始時期は迷っている」(28.8%)のように、60%の人が婚活を再開するかどうかや時期に関して迷っていると回答。
自粛制限は解除されたものの、婚活再開に関しては慎重な姿勢を示す人も少なくないことが分かったという。
今後は対面/非対面に限らず、婚活手段が多様化する傾向
婚活を再開する予定、もしくは既に再開した人に、その具体的な手段を教えてもらったところ、マッチングアプリが40%で最多となった。
自粛期間中と比べると約30ポイント支持率を落とした結果となったが、それでもやはり利用率が最も高い状況は変わらないという。
その一方で、「知人の紹介(対面)」が31.4%、「婚活サイト」が28.6%、「合コン・街コン(対面)」が25.7%と、自粛期間よりも対面での婚活が増えている傾向も見られるとした。
また、「知人の紹介(非対面)」(20.0%)、「合コン・街コン(非対面)」(11.4%)、「お見合い(非対面)」(5.7%)も自粛期間より3〜8ポイントほど増え、婚活の手段が多様化していることが判明。
このことから、行動制限が緩和される自粛明けの状況では、対面/非対面に関わらず自分に合った婚活を選ぶ人が増えていく可能性が高いとのことだ。