共通ポイントサービス「Ponta（ポンタ）」を運営するロイヤリティ マーケティング（以下、LM）は、コロナ禍の旅行・観光の実態と意向を聴取した「旅行・観光に関する調査」（実施期間：2021年8月20日～8月27日）の結果を発表した。

【調査結果詳細】

コロナ禍で旅行経験は減少しているものの、旅行意向は根強い

直近3年間の夏の旅行経験率について推移をみると2019年40%、2020年16%、2021年11%と落ち込みが続く。一方、今後の旅行意向については81%が「今後、旅行や観光に行きたい」と回答しており、そのうち68%が2021年内の旅行を希望する結果となったとのことだ。

▼直近3年の夏の旅行経験率

▼今後の旅行意向

旅行需要回復のキーワードは「北海道・東北」「海外」「温泉」「グルメ」

今後希望する旅行先は「北海道・東北」が22％と高い。「海外」はコロナ禍で0％となったものの、今後についてはコロナショック前と同じ割合となり、旅行意向が元に戻っている。

今後の旅行需要の回復において「北海道・東北」と「海外」が有望であることがうかがえる。また、旅行の目的をみると「観光」「温泉」「自然観賞」「街歩き」「グルメ」「アウトドア（キャンプなど）」がコロナショック前と比べて今後の意向が高くなっているとのことだ。

特に、「温泉」「グルメ」の増加幅が大きく、需要の高まりが期待できるとしている。

▼旅行先の時系列比較

▼旅行の目的の時系列推移

7割弱が2021年内に2回目ワクチン接種完了の見通し

新型コロナウイルス感染症のワクチン接種について、2021年8月までに、1回目接種予約は63％、2回目接種予約は49％が完了しており、2021年内に2回目接種まで予約している割合は68％となったという。

ワクチン接種が進んだことなどを背景に、行動制限が緩和された場合、旅行需要はさらに高まる可能性が考えられるとしている。

▼ワクチン接種予約状況※累計値

【調査概要】
調査方法：インターネット調査
調査期間：2021年8月20日～8月27日
パネル：「Pontaリサーチ」会員（Ponta会員で「Pontaリサーチ」の会員登録をしている人）
調査対象：国内在住20～60代の人
有効回答数：4,700名　※都道府県ごとに各100サンプル回収

＜参考＞
「ロイヤリティ マーケティング」調べ
全国4,700人に聞いたWithコロナAfterコロナの旅行・観光需要　旅行需要回復のキーワードは「北海道・東北」「海外」「温泉」「グルメ」　新型コロナワクチン接種、2021年内の予約済は7割弱