ヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)は、独自AIによる画像解析技術を開発し、ヘアスタイル情報サービス「Yahoo! BEAUTY」で閲覧したヘアスタイル写真の類似写真を表示する機能を提供開始したと発表した。

ヘアスタイル写真を基軸にユーザーが理想のヘアスタイル、スタイリストを見つけられる「Yahoo! BEAUTY」では、スタイリストによる10万件を超えるヘアスタイル写真の投稿に加え、今年1月からはユーザー自身も投稿できるようになった。

豊富なヘアスタイル写真からの理想のヘアスタイル探しにおいては、微妙なニュアンスの違いをさまざまな類似のヘアスタイル写真で比較検討したいというユーザーのニーズがあったという。

同機能によって、ヘアスタイル詳細画面でユーザーが閲覧している写真に似ているヘアスタイル写真一覧がページ下部に表示され、ユーザーは細かい好みやイメージに合った理想のヘアスタイルを直感的に見つけやすくなるとのことだ。

同機能は、Yahoo! JAPANが独自に開発したAIを用いた画像解析技術を活用。

「Yahoo! BEAUTY」上のヘアスタイル写真データから構築した深層学習モデルを用いて、髪の形(シルエット)・髪の色(カラー)の2要素における特徴を数値化して抽出し、その特徴量の組み合わせから近い特徴を持つ写真を見つける仕組みであるという。

髪の形の特徴例は、「ショート」「セミロング」といった長さをはじめ、 「マッシュ」「ひし形」などのシルエットや、「ワンカールパーマ」「外ハネ」のような毛先の動き、 さらに「クール」「ガーリー」といったニュアンスや印象など、多岐にわたるとのことだ。

また、同機能では、ヘアスタイル間の類似度をより詳細に測ることで、似ているヘアスタイルの表示精度改善を実現。

具体的には、開発中に実施したテストにおいて、写真につけられたヘアスタイル説明のハッシュタグのテキストをベースにした従来手法と比較し、表示される類似ヘアスタイル写真のクリック率は約113%に向上したという。

Yahoo! JAPANは今後も、さまざまなサービスを支える先進的な技術を開発し、ユーザーや社会の課題解決に取り組んでいくとしている。