サントリー食品インターナショナルは、山梨県北杜市と北杜市の「森と水を守る」取り組みを推進するための相互の連携強化について、パートナー協定を1月22日に締結したと発表した。

パートナー協定の主な内容

(1)北杜市の豊かな森と水を次世代に引き継ぐ取り組み
(2)子どもたちが、北杜市の貴重な森と水の魅力に気づき「ふるさと」を愛し、誇りに思う心を育むための取り組み
(3)ユネスコエコパークのコンセプトに則った持続可能なまちづくりの実現に向けた、市職員、関係者への啓発等、人材育成のための取り組み
(4)同協定による取り組みを、北杜市市民、そして、広く山梨県民に発信し、同協定に基づく取り組みへの参加・参画を促進するとともに、さらに、世界に向けて発信していくことを目指す取り組み

同協定に基づき、更なる連携強化として、新たに、北杜市立小学校での水育出張授業の集中開催、市立小・中・高等学校での社会科見学(工場見学のデジタル化)、大人の環境Web講座の開設、ユネスコエコパークのコンセプトに則ったまちづくりの実現に向けた人づくりなど、市民参画のもと様々な取り組みを推進していく予定であるという。

サントリーグループは、サントリー白州蒸溜所・サントリー天然水 南アルプス白州工場の水源涵養エリアとその周辺合計約2,034haを「サントリー 天然水の森 南アルプス」と名付け、「自然との共生」を目指した「水源涵養活動」や、2005年から開始した、水の大切さを次世代の子どもたちに伝える「水育」の活動などが、「人と自然と文化が躍動する環境創造都市・北杜市」の実現に大きく貢献するものとして、2014年には県外企業として初めて市民栄誉賞を受賞。

2008年には、「天然水の森 南アルプス」森林整備協定を締結し、2019年には山梨県と「育水の推進等に関する連携協定」を締結し、水源涵養面積を拡大。

2015年には、「水の山プロジェクト」パートナーシップ企業協定を締結し、北杜市の地域活性化をともに推進してきたという。

サントリーグループの水に関する取り組みについて

水を育む森を育てる「天然水の森」の活動を2003年から開始し、全国15都府県21か所、約1万2千haまで拡大。

“サントリーグループ国内工場で汲み上げる地下水量の2倍以上の水の涵養”という目標を2019年に達成したとのことだ。

次世代に向けた環境教育「水育」も、国内での活動を拡大する一方、2015年からはベトナム、2019年からはインドネシア、タイでも開始し、地元行政や地域の人々からも高い評価をもらっているとしている。

2017年には、水に関わる活動を行う際の基本理念としてサントリーグループ「水理念」を策定。

サントリーグループは、今後も、国内外の300社を超えるグループ全体が同じ理念を共有し、事業にとって最も重要な資源である水の保全に寄与する活動を、それぞれの地域環境に合わせて推進していくとのことだ。