ブリヂストンは、安心・安全な移動を支え、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する「サステナビリティビジネス構想」を発表した。

同社はこれまで、コア事業であるタイヤ・ゴム事業において、長寿命・省資源を実現する断トツ商品の開発など、原材料のリデュースに取り組んできた。

また、顧客が商品を使用する段階においても価値を提供するソリューション事業では、タイヤのすり減ったトレッド部分を貼り替え再利用するリトレッド(Tire to Tire)など、リユースにも貢献している。

今後2030年に向けて、使用済タイヤを原材料に還元(Tire to Rubber/Tire to Raw Material)するリサイクル事業の構築を進め、モノづくり領域、利用者の商品使用段階、そしてリサイクルを含めたバリューチェーン全体で資源循環やCO2削減に貢献し、社会・顧客・同社がWin-Win-Winとなる、独自のサステナビリティビジネスモデルを構築していくとのことだ。

同社は、2012年に環境長期目標を策定し、持続可能な社会の実現に向けて取り組みを進めてきたという。

今年、新たに環境中期目標「マイルストン2030」を掲げ、事業の成長と環境影響や資源消費の拡大を切り離すデカップリングへの挑戦をさらに加速している。

今回、カーボンニュートラル社会の実現に、より積極的に貢献すべく、2050年を見据えた環境長期目標において カーボンニュートラル化を目指すことを明確に示すとともに、2030年に向け、同社が排出するCO2総量の50%削減(2011年対比)を目指すこととし、CO2削減をさらに推進していくとのことだ。

なお、ブリヂストンは、「2050年にもサステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供する会社であり続けること」をビジョンとして掲げている。

サステナビリティを経営の中核に据え、社会価値と顧客価値の創造を両立させ、競争優位を獲得することで、社会・顧客と共に持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。