メルカリは、売れる前の商品の保管と、売れたあとの梱包・発送を代行する配送サービス「あとよろメルカリ便」を12月8日より開始すると発表した。
「あとよろメルカリ便」は、ユーザーが「メルカリ」上で出品した商品を提携倉庫に発送することで、その後商品が売れるまでの商品の保管と、売れたあとの梱包・発送作業を提携業者が代行する配送サービス。
利用方法は以下。
- メルカリアプリの出品画面、「あとよろメルカリ便を利用する」より申し込み
- 出品後、預ける商品を選択。商品は最大30品まで登録可能
- 預けたい商品を一箱にまとめ、集荷依頼。発送中は、商品が自動で公開停止になる
- 倉庫より、預けた商品の確認写真が届く。登録商品と合っているか確認し、紐付け作業をすると再出品が完了
- 倉庫にてユーザーの商品を最大2か月保管。商品が売れた際には、倉庫スタッフが梱包し、適切な配送方法で購入者に発送する
なお、2か月以内に売れなかった商品は返送されるとのことだ。(返却配送料:980円)
また、料金については以下となる。
なお、同サービスは物流フルフィルメントサービスを提供するオープンロジが商品管理・保管、梱包・発送までの作業対応を行うとのことだ。
ニッセイ基礎研究所によると、家庭内に眠る不要品の推定価値である「かくれ資産」は1世帯あたり約70万円にのぼるという。
このように、多くの不要品が使われていない現状がある一方で、2020年は大掃除シーズンにあたる年末年始の在宅時間が伸び、片付け・掃除にかける時間が増えることで、ゴミとして処分されてしまうモノの増加が予測されるとのことだ。
また、同社の調べでは、「メルカリ」への出品意向はあるものの、出品未経験の人は3,610万人にのぼるという。
そのような潜在的な人々に対して、「メルカリ」を利用するきっかけを作るべく、また既に「メルカリ」を利用しているユーザーには、さらなるユーザー体験の向上を目指し、2020年2月より「あとよろメルカリ便」の試験運用を進めてきたとのことだ。
その際、ユーザーから「倉庫に預けられるので部屋が片付いた」「すぐに発送できず、出品を諦めていたので便利」といった声が上がり、倉庫に商品を保管できること、そして複数商品の梱包・発送を代行する需要の高さが伺えたことから、今回本格的なサービス提供を開始する運びとなったとのことだ。
メルカリは、今後もユーザーの利便性向上を目指し、さらなる配送サービスの改善に努めるとしている。