熊本県とNECは、顔認証技術等のICT技術を活用し、新しい行動様式(ニューノーマル)も念頭においた「持続可能な新しい観光地域づくり」を実現するための包括連携協定を締結したと発表した。

連携協定を通じた取り組みは以下。

顔認証技術等を活用した新しい観光スタイルの検証

手ぶら決済やスピーディーなチェックインなど、ストレスフリーな観光を体験でき、新型コロナウイルス感染症拡大防止にも効果的であると注目されている顔認証技術等のデジタルデバイスを活用した新しい観光スタイルの検証を行う。

データ利活用による観光施策の創出と持続可能な仕組みの検討

顔認証技術等で得られた来訪者の動態データ等を活用し、快適で満足度の高い観光体験を実現するため、新しい観光コンテンツの開発など、新たな観光施策の創出に取り組む。

また、観光事業者が動態データを収集、蓄積、分析、シミュレーションするための仕組みと、それを維持・継続させるための仕組みを検討する。

その他ICTの活用による新たな観光情報提供のあり方の検討

来訪者の動態データとその他のICTを活用することで、来訪者が効率的かつ安全で安心して観光を楽しめるよう新たな観光情報提供のあり方などについて検討する。

現在、国内の数多くの地域で少子高齢化に伴う労働力不足の深刻化に加え、新型コロナウイルス感染症の拡大も、地域の様々な産業に甚大な影響を与えているという。

こうした中、新しい行動様式も念頭においた「持続可能な新しい観光地域づくり」の検討が重要になっているとし、今回、熊本県とNECは連携協定を締結。

顔認証技術を活用した顔情報を共通のIDとするDigital IDによって、店舗や施設などの様々なシーンで共通認証基盤を用い、熊本地震からの創造的復興を目指す阿蘇地域において実証を行い、快適で満足度の高い観光体験の実現を目指していくとのことだ。