アリババグループのBtoC越境ECプラットフォーム「天猫国際(Tmall Global)」は、天猫国際マーチャントカンファレンスにて、今後1年間で1,000の海外ブランドの中国進出を支援し、天猫国際プラットフォームへの新規加入を促進すると発表した。
天猫国際は、アリババグループのショッピンプラットフォームの1つ。中国消費者の間で高まる海外商品への需要に応えるために、2014年に開設され、中国国外のブランドや小売業者に、中国に拠点を設けず中国消費者に直接商品を提供し、ブランド構築もできるプラットフォームになっている。
2019年12月、中国市場への海外ブランドの新規参入を促進し、より多くの海外ブランドの中国における成長を支援するために、組織を拡充し、5大陸20カ国以上のマーチャントに対応できるようにしたという。ウェブサイトは、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、イタリア語、スペイン語の7言語に対応している。
さらに、同社は海外ブランドの中国市場への進出を加速させるため、2020年3月に「マーチャントインキュベーションセンター」を設立。同センターは一連のマーケティング施策の提供によって、海外ブランドが中国市場により素早く進出し、中国消費者にアプローチできるように支援するという。
また、新規出店するブランドが90日以内に売上高100万元を達成できるよう支援することを目標にしているとのことだ。
天猫輸出入事業部ジェネラルマネージャーのアルビン・リュウ氏は、「今年も非常に多くの新カテゴリーと新商品が天猫国際で発表されており、海外ブランドは中国市場で新たな消費トレンドと成長機会を掴むことが重要である」とコメント。
同社は今後も、海外ブランドの中国市場への参入を加速させ、中国消費者により多種多様な輸入商品を提供するため、新規マーチャントの申請プロセスを簡素化し、出店承認の効率化を図るという。