映画や音楽ライブ、演劇、スポーツなどの入場チケットに大変革が起きている。これまでチケットといえば、紙で作られたアナログなチケットだったが、デジタル化された電子チケットに代わろうとしているのだ。
電子チケットは、不正転売の防止やデータ活用、マーケティングなどの面から今後さらに拡大していくと思われる。
それは、イベントでの入場チケットでも例外ではない。
playgroundとイベントレジストは2018年11月5日、業務提携し、イベントレジストが提供するイベント運営者向けのオンライン イベント プラットフォーム「EventRegist(イベントレジスト)」と、playgroundが提供するライブの魅力や体験の向上によりコネクティッドスタジアムを実現するウェブプラットフォーム「MOALA」の連携を開始したと発表した。
この取り組みにより、ビジネス系のセミナーやカンファレンス、展示会などの法人向けイベントにおいても、イベント内外のデジタルサービスを提供できるようになるという。
第一弾として、2018年11月29日、30日にアジアで初めて開催されるというスポーツビジネスのイノベーションに特化したカンファレンス「Sport Innovation Summit 2018 Tokyo」で提供を開始するという。
専用スタンプをスマホに押印するだけでイベント来場者管理が可能に
「MOALA」は、ライブの来場前・中・後にデジタルサービスを提供し、ライブの魅力・体験を向上させコネクティッドスタジアムを実現するプラットフォームだ。
その一機能としてアプリ不要で電子チケットを発券できるサービス「Quick Ticket by MOALA」を提供している。
今回、「EventRegist」と、「Quick Ticket by MOALA」を連携することで、電源不要の小型の専用スタンプをスマートフォンに押印するだけでイベントの来場者管理を行うとともに、来客情報をイベント参加企業の営業担当にメール通知を行うサービスを展開する。
これにより、入場管理の負荷を軽減するとともに、法人イベントの営業効率を高めることができる。
また、今後は「MOALA」のチャット機能を用いた来場者に対するリアルタイムのコミュニケーションや、「MOALA Market」を通じたドリンク券、試供品引換券、アンケートの配布や回収など、来場者に対してマーケティング活動を行うための各種機能を提供する予定だ。
LINEやメールで発券して物理スタンプで「モギれる」
「MOALA」は、現時点では電子チケットの発券サービスとチケット管理機能、デジタルコンテンツ販売機能の3機能を実装し、今後も拡充予定だ。2018年9月よりβ版を提供開始した。
サービスの概要は以下のとおり。
- 「Quick Ticket by MOALA」
- 「MOALA Market」
- 「MOALA Pocket」
チケット販売事業者が「LINEやメールで発券して物理スタンプでモギれる電子チケットサービス」を簡単に導入できるクラウドサービス。
ドリンクチケットや握手券、来場者限定のデジタルコンテンツなど、ライブに関連するサービス・商品を販売する“リアルイベントに特化したマーケットプレイス”。
入場チケットや特典券、思い出の写真といったライブ体験を一元管理できるライブの”ログ”サービス。
また、オンライン イベントプラット フォーム「EventRegist」は、誰でも簡単にイベントやセミナーの申込みページ作成、事前集金、参加者管理までトータルに運営ができるため、イベントレジストによると安心・安全なオンライン イベント プラットフォームだとしている。
有料チケットの場合は事前決済をすぐに導入できるため、イベント主催者は当日の集金などの負担を軽減する上、集客状況を的確に把握することができるという。
Img:PR TIMES