ZOZOが中国版「ZOZOTOWN」のサービス提供を開始したことを発表した。
現在ZOZOTOWNに出店中のショップから、ADAM ET ROPE’、CIAOPANIC、L.H.Pなどの全177ショップが出店を開始し、今後も追加予定としている。
ZOZOTOWNは、2011年10月にも中国向けのECサイトを展開していたが、2013年1月にクローズしている。約7年経ち、中国におけるファッション小売市場は、市場規模およびEC化率等において目覚しく成長を遂げている。さらに一人あたりの年間ファッション消費額も、当時(2012年)と比較して約4倍に。
近年、中国メディアでは日本のファッション文化を紹介する記事も多く確認されており、中国の消費者が、日本のファッション文化に対し関心を高めていることが読み取れるとしている。
中国版ZOZOTOWN「ZOZO」の主な特長は以下のとおり。
- 商品の販売だけでなく日本のファッション文化も発信
同社グループが運営するファッションコーディネートアプリ「WEAR」の機能を活かし、蓄積されたユーザーによる等身大のコーディネート投稿や、トレンドショップニュース、着こなしのコツなどのファッション情報を発信し、日本のファッション文化を紹介。
- 出店ショップ・ブランドの世界観を発信
中国国内の既存のECプラットフォームへの展開ではなく、同社が運営するZOZOTOWNとして展開することで、UI/UXの自由度を保ちながら、参加ショップ・ブランドの世界観を発信。
- 商品は日本国内の「ZOZOBASE」から中国へ越境発送
出店ショップは、日本でのZOZOTOWN出店時と同率の販売代行手数料のままに販売市場を拡大することができるほか、商品在庫は日本国内の物流センター「ZOZOBASE」で管理し、中国から注文が入った商品はZOZOBASEから発送。
- 出店ショップの中国展開をサポート
越境ECに関する一連の法律や政策などに定められた条件を同社がクリアすることで、出店ショップの負担となる参入障壁を解消。中国での主要決済手段の導入や、API等のシステム開発、商標登録支援などにより、中国での販売をサポートする。