アシックスは2019年10月9日、東京都江東区の豊洲に世界最大級の都市型低酸素環境下トレーニング施設「ASICS Sports Complex TOKYO BAY」をオープンしたことを発表した。

総面積は約5,000平方メートルで、地上17階建ての複合施設「Dタワー豊洲」の2階および3階の2フロアに入居。

低酸素環境下トレーニングとは、低酸素濃度の状況下で行うトレーニングのこと。

通常の酸素濃度の状態で行うトレーニングよりも短時間で効率よく全身持久力の向上や体脂肪の減少などが見込めるとされているという。

以前より、高地環境でのトレーニングなどが活用されてきたが、近年では専用の装置を使用することで平地でも低酸素環境下トレーニングを実施できるようになり、トップアスリートのみならず一般人も心肺機能向上を目的として取り入れるなど注目を集めているとのことだ。

「ASICS Sports Complex TOKYO BAY」は10月10日から内覧・体験会を実施し、11月1日から通常営業を開始。

本施設の酸素濃度は、エリアごとに設定することが可能となっており、曜日やエリアによって濃度を設定する予定で、常酸素から標高4,000m級程度の間で調整するとのこと。

入会時にユーザーの低酸素環境下における身体の応答などを測定し、学校法人立命館との共同研究を基にした独自の運動強度の適正値(目安)に従ったトレーニングメニューを提供することで、安全かつ効果的な低酸素環境下トレーニングをサポートするとしている。

代表取締役会長CEO尾山基氏は

「短時間で効果的に身体を鍛えられ、生活習慣病の予防および改善にも効果が期待できる低酸素環境下トレーニングは、まさに世界的に健康志向が高まる現代に求められているトレーニング法と言えます。今後も、当社が培ってきた知的技術を生かしてお客様のスポーツ体験に新たな価値を提供し、心身の健康をサポートしていきます。」

とコメントしている。