静岡市、清水港振興、鈴与建設、大成建設、A-Drive、アイサンテクノロジー、損害保険ジャパン、SOMPOリスクマネジメントは、国土交通省の「自動運転社会実装推進事業」を活用し、静岡市清水区の清水港周辺地区で自動運転の走行実証を実施すると発表した。実証期間は2025年11月22日から27日までの6日間。
静岡市は国際旅客船拠点としての清水港の特性をいかし、観光交通の高度化と周遊性の向上を重点施策に掲げている。これまで手動カートによる調査運行やスローモビリティによる自動運転レベル2の実証を行ってきたが、今回は将来的なレベル4実装を見据え、歩行者と車両が混在する環境での技術検証、事業採算性の検証、運営体制の検討を進めるとしている。
今回の実証では、ヤマハ発動機製「ヤマハグリーンスローモビリティ」を使用し、港湾施設内および一部公道で自動運転レベル2の走行を行うという。昨年度からの変更点として、ルートを拡張するとともに車両を2台に増やし、各車両が異なるダイヤで運行する。走行ルートはエスパルスドリームプラザ本館と新館を結ぶ約1.4kmで、乗降地点は4カ所を設ける。
乗車には事前予約と当日予約の2種類を準備。事前予約は乗車日前日の17時まで受け付け、リリース記載URLから希望日時・ルートを選択して申し込む方式。事前予約はすでに開始されており、予約完了画面を乗車時に提示する。
当日予約はエスパルスドリームプラザ新館の受付ブースで受け付ける方式で、先着順となる。なお、イベント開催日や大型クルーズ寄港日は、一部の事前予約枠が設定されない時間帯があるとのことだ。

車両は7名乗りと4名乗りの2台で、最高速度は19km/h(本年度は6〜12km/hで運行予定)。乗車時間は片道約15分、乗車料は無料である。期間中は利用者へのアンケート調査を併せて実施し、事業性や社会受容性の評価に活用するという。
実証には静岡市、清水港振興、鈴与建設、大成建設、A-Drive、アイサンテクノロジー、損害保険ジャパン、SOMPOリスクマネジメントが参画し、車両提供、地図提供、リスクアセスメントなど各社が役割を担うとしている。

