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ホワイトプラスが提供する宅配クリーニング「Lenet(以下、リネット)」は、全国の20代〜60代の男女1000人を対象に、「クリーニングとグリーンフライデーに関する意識調査」を実施し、結果を公表した。

■ブラックフライデーの“後悔ランキング”1位は「安さにつられて不要なものを購入」
まず初めに、全国の20代〜60代の男女1000人にブラックフライデーでの買い物経験について尋ねたところ、そのうち166人(16.6%)が「買って失敗した経験がある」と回答。
そこで、この166人に具体的な理由を聞いたところ、最も多かったのは「安さにつられて不要なものまで買ってしまった」(61.5%)となった。
次いで「サイズや仕様が合わなかった」(25.9%)、「一度も使わなかった・着なかった」(25.9%)が続き、セールの勢いに流されて“使わないもの”を増やしてしまう様子がうかがえたほか、「支払いを見て後悔した」「他店のほうが安かった」といった声もあり、購入後に冷静さを取り戻して後悔する人も少なくない。
お得さを求めた買い物が、結果的には「使わない」「もったいない」と感じる原因になっていることが明らかとなった。

■「グリーンフライデー」を知っている人はわずか約4人に1人
続いて、ブラックフライデーと対をなす言葉として近年注目されている「グリーンフライデー」の認知度を調査。
グリーンフライデーとは、大量消費を促すブラックフライデーに対し、「モノを長く大切に使う」「環境に配慮した買い方を選ぶ」ことを呼びかけるムーブメントで、同調査では、「知っている」と答えた人は11.9%、「聞いたことはあるが内容は知らない」が15.1%で、合わせても約4人に1人にとどまる結果に。
一方、「知らない」と回答した人は73.0%に上り、まだ一般的な言葉としては広く浸透していないことがわかる。
しかし、前問で見られた“衝動買いへの後悔”や“使わないモノを減らしたい”という意識の高まりを踏まえると、グリーンフライデーが掲げる「必要なものを長く使う」という考え方には、多くの人が共感できる素地があると同社は考察している。

■「すぐ買い替えない」選択が広がる。36%が“長く使いたい”と回答
次に、この1年で「今あるものを長く使いたい」と感じることが増えたかを尋ねた結果、「とても増えた」「やや増えた」と答えた人は合わせて36.1%となり、約3人に1人が“モノを大切に使う”意識の高まりを実感していることが判明。
一方で「変わらない」が42.8%と最も多く、「あまりなくなった」「まったくなくなった」と答えた人も2割ほど存在しており、意識の差が広がっている様子もうかがえた。

■“長く使いたい”理由のトップは「物価高」 節約志向と価値観の変化が並行して進行
前問で「今あるものを長く使いたい」と感じることが増えたと答えた361人に、その理由を尋ねたところ、最も多かったのは「物価高で、簡単に買い替えができなくなったから」(70.9%)で、生活コストの上昇が“モノを大切にする意識”を後押ししていることが明らかに。
続いて「不要な買い物を減らしたい」(49.0%)、「長く使えば結果的にコスパが良いと思う」(26.6%)が上位に並び、節約志向や実利を重視する傾向も見て取れる。
一方で、「廃棄や使い捨てを減らしたい」(23.6%)、「ミニマル・シンプルな暮らしに関心が高まった」(18.0%)、「環境問題への意識が高まった」(16.1%)といった回答も一定数あり、経済的な理由だけでなく、暮らし方そのものを見直す価値観の変化も進んでいることがうかがえる。

■“長く使うための工夫”では「定期的なお手入れ」や「定番を選ぶ」が上位に
「今あるものを長く使うために大切だと思うこと」を尋ねたところ、最も多かったのは「定期的にお手入れやクリーニングをする」(34.1%)。
次いで「流行よりも自分にとって定番になるものを選ぶ」(32.1%)、「正しい使い方・ケア方法を知っておく」(31.8%)、「傷んでもすぐに捨てず修理・補修を検討する」(30.8%)が続き、“長持ちさせるための習慣”を意識する人が多いことがわかった。
また、「保管方法に気をつける」(29.5%)や「使用頻度を工夫して劣化を防ぐ」(24.7%)といった、日常の扱い方に配慮する回答も多く見られ、モノを長く使う意識は単なる節約の延長ではなく、日々の手入れや選び方にまで浸透していることがうかがえる。

■クリーニングが「服をもっと大切にしたい」と思うきっかけに
最後に、クリーニングを利用したことで「この服を大切にしたい・長く着たい」と感じた経験があるかを尋ねた結果、「とてもよくある」(10.4%)と「よくある」(18.8%)を合わせた約3割が“頻繁に感じている”と回答し、「たまにある」(36.5%)を含めると、全体の65.7%が肯定的な経験を持つことが判明。
多くの人にとって、クリーニングは単なる衣類のメンテナンスではなく、“きれいに整った姿を見て、また着たいと思う”ような小さな気づきを与える体験になっているようだと同社は考察。
一方で、「あまりない」「まったくない」と答えた人も34.3%おり、日常的な家事の一環として捉えられている側面も残っている。

こうした結果から同社は、クリーニングは「便利なサービス」から「愛着を育てる体験」へと変化する可能性を秘めており、モノを長く使う暮らしを支える重要なきっかけになっていることがうかがえたとしている。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国に居住する10代〜60代の男女
有効回答数: 1000人
調査実施日:2025年10月7日
<参考>
Lenet(ホワイトプラス)『クリーニングとグリーンフライデーに関する意識調査』
