カインズは、名古屋市と「資源循環に資する事業の連携に関する協定」を締結したと発表した。持続可能な循環型都市の実現を目指し、10月25日からカインズ名古屋堀田店において家庭で不用になった園芸用土の回収を開始するとのことだ。

同協定は、両者の資源や機能を活用し、資源循環を促進することで市民サービスの向上や廃棄物処理量の削減、循環型社会の形成を目指すもの。取り組みの第一弾として、家庭から出る不用園芸用土をメーカーで再生処理した上で再販売する「園芸用土の水平リサイクルシステム」を導入するという。
「園芸用土の水平リサイクルシステム」は、カインズが2021年に策定した「くみまち構想」に基づき展開している共創型の環境事業。家庭で不要となった園芸用土を店舗で回収し、連携するメーカーが焼成・殺菌処理を経て「循環型培養土」として再生、再び店舗で販売する仕組みである。2023年に京都府亀岡市との連携からスタートし、現在では全国7店舗に展開。2025年7月末時点で累計利用件数は約2,100件、回収量は約200トンに達しているという。

名古屋堀田店での回収は2025年10月25日から2026年6月30日までの実証期間として実施される。利用にはカインズ会員登録(無料)が必要で、回収対象は用土のみ。鉢底石や根などの異物は事前に除去となる。