岡山県玉野市は、海洋資源を活用した地域ビジネスをテーマとするビジネスイベント「せとうちブルーエコノミーサミット in 玉野」を11月14日に初開催すると発表した。

同イベントは、瀬戸内初の野外音楽フェス「Setouchi Contemporary 2025」(11月15日〜16日)の前日に行われ、瀬戸内エリアを拠点とするスタートアップや有識者らが集結し、持続可能な海洋ビジネスの可能性について議論するという。
瀬戸内国際芸術祭の夏会期(2025年8月1日〜31日)では来場者が約28万人に達し、前回比約1.5倍と大幅に増加した。観光や文化面で注目が集まる一方で、同地域では海洋資源を活用したスタートアップや高級ホテルの進出など、経済的な動きも活発化しているという。玉野市では、未利用魚の特産品化や持続可能な漁業の推進が進むほか、蓄電池事業を展開するパワーエックスが2025年6月に本社機能を移転し、地域経済の多様化が進展している。
また、瀬戸内国際芸術祭の来場者322人を対象としたアンケートでは、64.3%の207人が「瀬戸内で何かしたい・関わりたい」と回答。そのうち18.4%が「地域で仕事や事業をしてみたい」と答え、観光だけでなく事業を通じた地域参画意欲の高まりが明らかになったとのことだ。玉野市はこうした関心を背景に、海洋資源と地域ビジネスを掛け合わせた“ブルーエコノミー”に焦点を当てた今回のサミットを企画したという。
イベントでは、海洋系スタートアップや研究者が登壇し、瀬戸内の自然資本を活かした持続可能なビジネスモデルや地域の事業環境について意見を交わす。サミット参加者には、翌日から開催される音楽フェス「Setouchi Contemporary 2025」のチケットが特典として提供されるとのことだ(玉野市外からの宿泊者が対象)。
■イベント概要
イベント名:せとうちブルーエコノミーサミット in 玉野
開催日:2025年11月14日
会場:玉野産業振興ビル(岡山県玉野市築港1-1-3)
参加費:無料
定員:20名程度(予定)
参加特典:「Setouchi Contemporary 2025」(11月15日〜16日開催)チケット(1名につき1枚)
※応募多数の場合は抽選。当選者のみメールで通知。宿泊費は自己負担だが、市内宿泊先は玉野市が手配予定。
【第1部】トークセッション
14:00〜15:20 「ブルーエコノミーとは何か? 瀬戸内の現場から学ぶ持続可能な海と経済成長の両立」
登壇予定:
・地球環境戦略研究機関(IGES) 主任研究員 金 振氏
・ナイカイ塩業(登壇者調整中)
・パワーエックス(登壇者調整中)
15:30〜16:50 「域内外のプレイヤーと探る“ゼブラ企業”を育む沿岸地域の事業環境」
登壇予定:
・イノカ 取締役 松浦京佑氏
・オフリバ 代表取締役 松永浩行氏
・玉野市観光協会(登壇者調整中)
【第2部】交流・懇親会
17:00〜18:00 玉野発「黒鯛プロジェクト」メニュー試食および登壇者・参加者との交流
申込方法:専用フォームから応募
申込締切:2025年11月10日