ローソンは、環境省の「リチウムイオン電池等回収実証事業」に参画し、10月15日から順次、茨城県守谷市と兵庫県神戸市内の計4店舗で、リチウムイオン電池を内蔵した使用済み製品の店頭回収を開始すると発表した。対象製品は、モバイルバッテリー、加熱式・電子たばこ、携帯電話、スマートフォン。

今回の実証事業では、守谷市と神戸市の各ローソン店舗に回収用ボックスを設置し、店舗で回収した製品を自治体が回収してリサイクル工場へ搬入するという。守谷市では、KDDIが携帯電話やスマートフォンのリサイクルを担当する。回収拠点は、リチウムイオン電池等の回収場所を地図上で確認できるウェブサイト「資源ぐるりマップ」にも掲載されるとのことだ。

実施期間は、守谷松並庚塚店および神戸市役所西店が2025年10月15日から2026年1月31日まで、守谷大柏店と神戸星陵台五丁目店が2025年12月中旬から2026年1月31日までを予定している。年末年始(2025年12月26日~2026年1月4日)は回収を休止する。
リチウムイオン電池を内蔵した機器は、2026年4月から「指定再資源化製品」に追加され、メーカーや輸入販売業者による自主回収・再資源化が義務化される見通しである。ローソンは、店頭回収を通じて社会課題であるリチウムイオン電池の適正処理と再資源化促進に貢献するとしている。
同実証事業は、三菱総合研究所が環境省から受託した「令和7年度リチウム蓄電池等適性処理対策検討業務」の一環として実施されるもの。ローソンは、守谷市、神戸市、三菱総合研究所、KDDI、荏原環境プラントと連携し、センサー付き回収ボックスの設置や運用方法の検討を進めるとのことだ。