2019年6月25日、D-Gripシステムは、Airbnbとパートナー契約を締結、エアトリステイと業務提携を締結し、モデルハウスを民泊運用し、工務店や地域ビルダーが収益を得ることで、業界全体を活性化させるプロジェクトを発表した。

増え続ける訪日外国人や、安くて綺麗な宿に泊まってみたい人にとってもプラスとなる取組みだとしている。

モデルハウスの有効活用

今回の当プロジェクトに関して、Airbnbおよびエアトリステイのほかに、パートナーとして8社(アイジーコンサルコンサルティング、オクト、カーサ・プロジェクト、サンプロ、鈴三材木店、LIFE QUARTET、FANFARE、ラン・リグ)が参画し、建築業界を牽引するさまざまな業種の企業がこのプロジェクトに参加するという。

モデルハウスが持つ本来の目的は、新築やリフォームを計画するお客への訴求になるので、間取りや設備も充実していることから、宿泊施設としてのグレードは高級ホテルのスイートクラスだという。

そこが高級ホテルよりもリーズナブルに宿泊できるとしたら、外国人観光客だけでなく日本人の観光客も喜んで利用すると同社は予測している。

もともと、モデルハウスは、新築やリフォームを計画する顧客の獲得だけを目的としているため、直接収益がでるモデルハウスになることで、モデルハウスの運営費を稼ぐことができる。

また、当プロジェクトでは民泊モデルハウス事業を週3日の運用で年間144日となり、運営日数を2018年6月15日に施行された民泊新法「1年の営業日数が180日以内」に抵触しないとしている。

モデルハウスとして現状有効に使われているのは週末のみとなっており、金曜日は土曜日の準備、月曜日は日曜日の片付けとした予備日にすることで、火曜日から木曜日までの平日3日間だけを活用した民泊運用を提案している。

<モデルハウスの建築費用でシミュレーション>

建物原価:2,500万円
外構・諸経費:300万円
最高宿泊人数:9人
宿泊費:7,000円/1人
借入期間:10年
金利2.5%(保証協会手数料込み想定金利)
月間民泊利用日数:12日
運用率:50%
借入れ総額:4,300万円
月々の支払額:405,536円

上記の条件だった場合、毎月の民泊収入は378,000円になり、支払額と差し引くと27,536円。