ライオンは、日本通運、JR貨物、T2と連携し、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせた次世代物流モデル「モーダルコンビネーション」(※1)の実証実験を実施したと発表した。

同実証では、千葉工場から福岡流通センターまでの輸送に成功したという。
輸送の役割として、ライオンの千葉工場~東京までを日本通運の一般トラック、東京〜大阪間をT2のレベル2自動運転(※2)トラック、さらに大阪〜福岡貨物ターミナル駅間をJR貨物の貨物列車、福岡貨物ターミナル駅~ライオン福岡流通センターまでを日本通運が担当。

また、積み替え地点では新開発の31フィート共用コンテナ(※3)を活用し、トラックと列車の円滑な連携を確認したという。

最終的な輸送所要日数は約1.8日で、輸送品質・オペレーションともに問題はなく、BCP対応強化と安定的なサプライチェーン構築に向けた成果が得られたとしている。
今後は2027年からのレベル4自動運転(※4)トラックの導入により、無人運転による幹線輸送の実用化を目指すとのことだ。
(※1)トラックと鉄道の親和性を高め、相互に補完し合う輸送モデル
(※2)モーダルコンビネーションの際に貨物列車からT2のトラックへ直接載せ替えが可能な共同コンテナ
(※3)ドライバーの監視のもとに行われる特定条件下での高機能自動運転
(※4)特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替し、無人で運転する状態