母の日に専門特化したメディアサイト「母の日.me」は、母の日ギフトに関するアンケート調査を実施し、2025年の母の日ギフトトレンド予測を発表した。

母の日ギフトに関するアンケート調査を実施

1.「母の日ギフト、節約志向と高級志向で二極化鮮明に」

2025年の母の日ギフト市場では、主食であるお米をはじめとする食料品や日用品の値上げが、消費者のギフト予算に影響を与えていることがうかがえる結果に。

過去の定点調査から、2024年と2025年の予算別調査を比較すると、母の日ギフトのボリュームゾーンである2,000円~5,000円未満の予算帯で軒並み減少(2,000~3,000円未満:19.2%→18.6%、3,000~4,000円未満:15.1%→14.8%、4,000~5,000円未満:19.4%→17.2%)。

一方で、1,000円未満は増加しており、さらに「お金をかけない」と回答した人の割合が11.4%から12.4%に増加。節約志向の高まりを裏付けている。

2024年のトレンド予測では「物価高の節約疲れによるプチ贅沢志向」で予算増が見込まれていたが、2025年の調査では一転して予算を下げる結果となり、生活必需品への支出を優先する消費者の意識が明確に表れた。

一方、注目すべき点として、比較的高価格帯である「5,000~10,000円未満」および「金額は問わない」のゾーンでは、2024年と比較して2025年に増加傾向が見られる点。

この結果から、2025年の母の日ギフト市場では、節約志向が高まる一方で、高価格帯のギフトへのニーズも根強く、予算の二極化が進んでいると同社は考察している。

直近2年(2024年~2025年)の母の日ギフト予算に関するアンケート調査結果一覧

2.「母の日ギフト予算5,000円の壁、引き上げられず」

2025年4月の母の日ギフトにおける平均購入単価は4,638円となり、前年2024年4月の4,956円から318円減少。2024年には、目前まで迫った5,000円の壁だが、2025年はついにその壁を越えることができず、4,000円台に留まる結果となっている。

なお、平均購入単価が前年比318円減少は、同社が統計を取り始めた2020年以降、過去最大のものだという。

2024年4月と2025年4月の「母の日.me」内での平均購入単価グラフ

3.「主役はお花以外、花より実用性」

2025年の母の日ギフト市場では、長年の主役であったフラワーギフトの勢いが陰りを見せ、美容・コスメ用品や美容家電、健康系ドリンクといった実用的なギフトがその存在感を増しているという。

「主役はお花以外、花より実用性」という新たな潮流が、今年の母の日ギフト選びのキーワードとなりそうだと同社は考察。

4.「美ギフト、人気沸騰」

また同社によると、2025年の母の日ギフトは「美ギフト」旋風が吹き荒れる様相を呈しているという。美容・スキンケアギフトが目覚ましい伸びを見せ、新たなトレンドとして市場を席巻する兆しとなっているとのことだ。

「SKⅡ」や「L’OCCITANE」といった定番ブランドに加え、「Yunth」「アスタリフト」「エヌオーガニック」「ファンケル」「BAUM」など、多くの美容・コスメ・スキンケアブランドが母の日ギフト市場に相次いで参入しており、市場はかつてないほど活況に。

母の日ギフト情報サイト『母の日.me』の検索キーワードランキングでも、美容関連ワードが急上昇するなど、消費者の関心の高さを裏付けているという。

5.「母の日ソーシャルギフト元年」

LINEギフトをはじめとするソーシャルギフトサービスが、手軽に母の日ギフトを贈れる手段として急速に人気を集め、2025年はまさに「母の日ソーシャルギフト元年」と呼べるほどの本格的な普及の兆しに。

6.「体験ギフトから共感ギフトへ」

さらに、今年の母の日ギフト選びに新たなキーワード「共感ギフト」が浮上。従来の旅行や食事といった「体験ギフト」から一歩進み、子供自身が愛用するお気に入りグッズを母親に贈り、同じものを通じて思いを共有するという、心温まるギフトスタイルが注目を集めているとのことだ。

<参考>
母の日.me『2025年の母の日ギフトトレンド予測