ZOZOは、グループ全社員を対象に生成AIに関する独自研修を実施したと発表した。受講者は約1,300名にのぼり、研修後のアンケートでは78.8%が週1回以上の頻度で業務に生成AIを活用しているという。

ZOZO、全社員対象に生成AI研修を実施

この取り組みは、業務生産性とスキル向上を目的としたもので、同社の経営戦略「MORE FASHION × FASHION TECH」の一環として位置付けられている。生成AIに対する社員の理解と応用力の底上げを図るため、全社的なリテラシー強化を進めたとのことだ。

研修では、すでに生成AIを業務に取り入れている部門の活用事例を元に、100件の使用プロンプトと出力例を紹介。オンライン形式で実施され、実践的な内容によって受講者の関心を高め、活用のハードルを下げる工夫がなされたという。

また、研修に併せて業務効率化に関する社員へのヒアリングを実施し、技術選定やPoCを経て、合計44件の自社開発ツールを導入したと説明している。代表的なツールとしては、ZOZOTOWN上のアイテムレビューガイドライン違反を検出する「アイテムレビューパトロール」が挙げられている。

特に管理職層においては、部長職以上の92.4%、課長職以上の81.6%が週1回以上生成AIを活用しているとのことだ。主な使用用途は、ドキュメントやメールの作成、情報収集、プログラミング、企画立案支援などであるとしている。

生成AIの業務活用率(管理職)
生成AIを活用している業務

ZOZOは今後も経営戦略に基づき、生成AIをはじめとするAIの業務および事業への活用を推進していくとしている。