大塚製薬は、ベトナム初となるポカリスエットの製造工場「フーミー工場」が竣工したと発表した。新工場は同社の現地法人である大塚ニュートラシューティカルベトナムが運営し、350mlおよび500mlのペットボトル製品の製造を行うという。

ポカリスエットは、発汗により失われた水分と電解質を補給する健康飲料として1980年に日本で発売され、ベトナムでは2012年から販売を開始している。経済成長とともに健康志向が高まる同国では、事業が順調に拡大していることから、現地での安定供給体制を構築し、地産地消を進めるため、今回の工場新設に至ったとしている。

フーミー工場では、陽圧無菌充填方式を採用し、容器の軽量化にも対応した製造ラインを導入。リサイクルPET樹脂を使用したペットボトルの製造や、外壁設計による空調負荷の低減など、環境配慮型の設計となっているという。また、見学者向け通路には、水分・電解質補給の重要性を学べる展示スペースも設けられている。

今後は、多くの地域で40℃を超える猛暑となるベトナムにおいて、啓発活動を通じて水分補給の重要性を訴求し、健康課題と地球環境への貢献を両立する健康ソリューションを提供していくとしている。

フーミー工場は敷地面積5万平方メートル、延床面積約3.4万平方メートルで、2023年9月に着工、2025年4月に竣工した。操業開始も2025年4月を予定している。従業員数は81名で、工場長はサンディ・アンゴロ・ハストノ氏とのことだ。