パルシステムグループの東京、神奈川、千葉、埼玉の4生活協同組合は、配送センターや福祉事業所など50施設の使用電力を、再生可能エネルギー100%の電力に切り替えたと発表した。グループのCO2排出量削減目標の達成に向けた取り組みの一環であり、これにより4生協における全消費電力量の7割超が再生可能エネルギーに転換されるとのことだ。

パルシステム東京・神奈川・千葉・埼玉の4生協が50施設の電力を再エネ100%に切り替え

同取り組みは、パルシステム連合会の子会社であるパルシステム電力が新設した「CO2ゼロプラン」への契約変更によって実現したという。切り替えの対象は、東京の24施設(15配送センターと9事業所)、神奈川の13施設(10配送センターと3福祉事業所)、千葉の10施設(6配送センター、1店舗、3福祉事業所)、埼玉の3配送センターで、合計50拠点において使用電力におけるCO2排出量がゼロになるとしている。

供給される再生可能エネルギーは、青森県横浜町にある横浜町雲雀平風力発電所で発電された電力を主に使用する。同発電所は、年間を通して海風を活用できる下北半島に位置し、14基の風力発電機を備える。総出力は32.2MWで、年間発電量は一般家庭約1万5千世帯分に相当し、約3万5千トンのCO2排出削減が見込まれるという。

横浜町雲雀平風力発電所

また、電力が不足する場合には、水力発電所など他の再生可能エネルギー由来の電力を活用する体制も整備しており、安定的な供給を確保しているとのことだ。

パルシステムグループは、2030年度までに2013年度比でCO2排出量を46%削減する目標を掲げている。今後も、各組織での再エネ導入を進めるとともに、持続可能な電力消費と環境負荷低減に向けた取り組みを継続するとしている。

50拠点概要