JR東日本は、2025年度より、新幹線のトンネル検査に「ひび割れ自動抽出技術」および「二時期比較技術」を導入することを発表した。

同社は、安全・安定輸送の更なるレベルアップや労働人口減少を見据えた業務のDXを推進。その一環として、設備維持管理へのAI画像解析等の活用に取り組んでいるという。
今回、導入に至った「ひび割れ自動抽出技術」および「二時期比較技術」を組み合わせたトンネル検査のDXは、新幹線で日本初であり、これにより新幹線トンネル検査の精度の向上および夜間作業の約2割削減を実現するとしている。
同社は今後も、維持管理業務のDXを推進し、安全安定輸送のレベルアップと作業の効率化を推進するとのことだ。

■技術概要
●ひび割れを自動抽出する技術
内容︓富士フイルムのAI画像解析技術を基盤として、新幹線トンネルのひび割れの特徴を機械学習し、精度高く自動的にひび割れを抽出するよう開発したAIモデル
開発︓JR東日本研究開発センター、富士フイルム株式会社
●二時期のひび割れを比較する技術(特許出願中)
内容︓ひび割れを二時期で比較し、変化箇所・変化量を定量的に自動抽出するよう開発したツール
開発︓JR東日本研究開発センター