Amazonは、首都圏の重要な水源のひとつである山梨県丹波山村と共同で、日本で初となる水源涵養プロジェクトを今後10年にわたり実施することを発表した。

Amazon、山梨県丹波山村と「森林保全・水源涵養プロジェクト」共同実施

Amazonの関連会社アマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)は、AWSアジアパシフィック(東京)リージョンのデータセンターを運営しており、丹波山村はここに水を供給する水道事業者の水源地の一部となるという。

同水源涵養プロジェクトは、村の森林の状態を改善し、水資源を確保・強化することを目的としており、AWSの事業で使用する量以上の水を地域社会に還元することで、2030年までにウォーターポジティブを達成するというAWSがグローバルで掲げる目標の実現に寄与するもの。

丹波山村の森林は、水質の保全と、数百万の人々への安定的な水供給において果たす役割が重視され、大部分が東京都水道局により「水源林」に指定されている。

同プロジェクトの森林保全活動には、樹木間の競争を緩和するための間伐、剪定、若木などの成長管理が含まれ、これによりさらに多くの水が土壌に浸透するようになるため、地下水が補充され、水の利用可能性が向上するという。

なお、同プロジェクトにより、毎年1億3,000万リットル以上の水が地域社会に還元されることになると見込まれるとのことだ。