NTTファシリティーズおよびLiLzは、施設管理技術者の担い手不足や労務費高騰などの施設所有者・管理者が直面する課題解決に向け、施設管理サービスのDX化による効率化・品質向上を目的とした共同検証を開始すると発表した。
両社は、2024年12月より東京・大阪エリアのNTTファシリティーズ管理建物へリルズの画像異常検知AI「LiLz Guard(以下、リルズガード)」を導入し、技術者が施設において実施している建物点検業務の一部をAIにより代替可能か効果検証を実施。
2025年4月からの本格運用を見据え、技術者の点検負担の削減によるサービスの効率化と点検精度の向上をめざし取り組んでいくとしている。
■画像異常検知AIリルズガード検証結果
維持管理現場の疑似環境としてモデル設備機械室で、リルズガードの性能試験を実施。以下の状態変化の異常検知ができることを確認。
<異常状態を検知することができた日常点検項目>
・防火シャッター等付近の閉鎖障害物
・給水・汚水制御盤等のランプ故障・不点灯
・照明器具の不点灯箇所
・配管・ドレンパン・設備機器等からの漏水
・天井、壁、床や設備機器等の外観破損・剥がれなど
両社は今後、技術者の目視点検を代替するソリューションを2025年3月までにNTTファシリティーズ管理物件13ビルで検証を進め、2025年4月からのNTTファシリティーズ管理物件への導入と本格運用開始をめざすという。
また、目視以外の五感代替ソリューションも、同共同検証によって段階的に実証を進め、順次導入をめざしていくとのことだ。