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JR東日本は、浜松町駅から大井町駅間の東京南エリアの各駅において、駅を中心としたまちづくり「大井町駅周辺広町地区開発(仮称)」を推進すると発表した。
同エリアを「広域品川圏」と位置づけ開発を行うとのことだ。
同開発は、まちづくりにおける品川区との共創に加えて、行政、企業、メーカー、地域などと共創を目指すことで、質の高いくらしが実現する都市生活共創拠点を形成するとともに、ゼロカーボンのまちづくりの実現により、地域のさらなるエリア価値向上に貢献するとしている。
同開発のまちの名称を「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」と決定し、2026年3月のまちびらきに向け、同グループ初のサービスレジデンス、開放的なアウトモール型商業施設など、今までにない大井町の体験価値を創出するという。
■「広域品川圏」のまちづくりと同開発の役割
(1)「広域品川圏」のまちづくり
同社は、羽田空港の国際化やリニア中央新幹線の整備による交通基盤の進化を見据え、国際交流拠点の実現を目指す「品川開発プロジェクト」を中心に、浜松町駅から大井町駅間の東京南エリアの各駅において、駅を中心としたまちづくりを推進。
同社は、国際都市東京の玄関口である東京南エリアを「広域品川圏」と位置づけ、各まちの交流から新たな価値の共創を促進し、東京・全国・世界に向けてひろげることで、東京のさらなる魅力と国際競争力の向上に貢献するとしている。
(2)広域品川圏の一翼を担う都市生活共創拠点「OIMACHI TRACKS」
・同開発と隣接して計画される品川区新庁舎と連携した「一体的なまちづくり」や「地域防災力の向上」などにおいて品川区と共創し、地域のさらなるエリア価値向上に取り組む
・従来の決済、認証に加えて、Suicaで集まるデータを元に、行政、企業、メーカー、地域などとの共創により、新たなライフ・バリューの創造を目指す
・地元と連携したイベント開催などの地域との共創により、エリア全体の賑わいの創造に寄与
(3)「OIMACHI TRACKS」における地域防災力向上とゼロカーボンのまちづくり
帰宅困難者受け入れ対策:
品川区と連携し、屋内に約3,000人の帰宅困難者受け入れスペースを確保し、72時間滞在可能な備蓄を実施。また、発災時には約4,600平方メートルの「TRACKS PARK」を広域避難場所として開放。
発災時の医療連携:
BUSINESS TOWER5階に入居が決定した「牧田総合病院健診センター(仮称)」と発災時における同施設内の帰宅困難者などの滞在者に対する医療連携について、具体的な検討を進める基本合意書を締結し、ともに地域の安心に向けた共創に取り組む。
ゼロカーボンのまちづくり:
環境対策として、コージェネレーションシステム、街区内における地域熱供給(DHC)、太陽光パネルなどの導入により一般的なビルに比べて、CO2排出量を約50%削減。また再生可能エネルギー証書の活用などにより、実質ゼロカーボンのまちづくりを実現。
■OIMACHI TRACKSの施設ブランド・パートナー
(1)JR東日本グループ初のサービスレジデンス「オークウッド大井町トラックス東京」
HOTEL&RESIDENCE TOWERに展開するサービスレジデンスには、シンガポールに拠点を置き、世界40カ国230都市以上でサービスレジデンスおよびホテルを展開するホスピタリティオペレーター、The Ascott Limitedを迎え、国内外から集まるゲストに洗練されたコンフォート空間を提供。
(2)開放的なアウトモール型商業空間
歩行者デッキや広場空間に面して1階から5階に約80店舗が出店。出店店舗はレストランやライフスタイルショップ、ウェルネスやエンターテインメントなど個性あふれるラインナップだという。
■計画概要
以下の通り。