データの力で物流課題を解決するHacobuは、提供するトラック予約受付サービス「MOVO Berth(ムーボ・バース)」を、新たにLIXILの7拠点にMOVO Berthを拡大導入すると発表した。

LIXIL、Hacobuのトラック予約受付サービス「MOVO Berth」を拡大導入

LIXILとHacobuは、MOVO Berthを通じて取得できるデータを活用し、荷待ち時間の削減をはじめとする建材・住宅設備サプライチェーンにおける物流効率化を推進するとしている。

LIXILは、トイレや風呂、キッチンなどの水まわり製品や窓・ドア・インテリアなどの建材製品を開発・提供している。LIXILでは、物流センター、工場から毎日約4,000台のトラックで商品を届けており、物流はLIXILの事業活動において非常に重要な役割を果たしているという。

特に業界特有の課題として、大きなドアやキッチン、割れやすくて重い窓や衛生陶器などを取り扱っているため、どうしても荷役時間が長くなってしまう。しかし、LIXILでは荷役・荷待ち時間の把握ができておらず、時間の短縮を図るための具体的な施策を打てないことが課題となっていたとのことだ。

MOVO Berthは、荷待ち・荷役時間の削減や物流現場の生産性向上を実現するトラック予約受付サービス。入場予約・入退場受付によって、物流センターにおける車両待機の改善や生産性向上を支援するという。荷待ちや作業にかかる時間を可視化することで、物流改善に役立てることが可能とのことだ。

既にMOVO Berth導入済みのLIXIL物流の社(やしろ)物流センターでは、導入により荷待ち時間・荷役時間を含めた滞在時間の情報を即座に可視化できるようになり、事前調整を行うなどさまざまな分析・対応策を実施することで、ドライバーの物流センター滞在時間を約24%削減。

また、デジタル化することで庫内の作業効率が向上し、1日あたり160分の業務時間削減に成功しているという。

今回、導入済みの拠点に加え、新たに7拠点にMOVO Berthを導入。これにより、業界特有の課題である荷待ち・荷役時間の把握・削減に取り組み、物流の「2024年問題」対策を推進するとしている。

利用イメージ

2社は、今回導入したMOVO Berthのデータを活用し分析を進めていくことで、滞在時間超過ゼロの目標達成を目指すとのことだ。