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トヨタ自動車(以下、トヨタ)は、夏場の車内熱中症の危険性を訴えるプロジェクト「トヨタのとけネコ」を開始した。

同社が実施した意識調査では、約98%の人が十分な熱中症対策を行えていないことが判明。特に、車内温度が上昇するスピードに対する認識が低いことが課題として浮上したという。
この調査結果を受け、トヨタは、車内温度の上昇によってネコのフィギュアが溶けていく様子を映したコンセプトムービー「トヨタのとけネコ」を公式Xで公開した。短時間で車内温度が上昇し、熱中症のリスクが高まることを視覚的に訴える。

また、 8月8日から8月18日まで、公式Xではお出かけ時のシチュエーションに合わせて溶ける様子を描いた「#今日のとけネコ」を投稿するとのことだ。
■車内の熱中症対策についての意識調査 詳細
約98%の人が十分な車内での熱中症対策を行えていないことが判明
調査は、自動車を日常的に運転する20〜60代の男女1000人を対象に実施された。「完璧に対策できている」と回答したのは1000人中17名、わずか1.7%であり、98.3%の人が十分に対策を行えていないと感じていることが分かった。特に効果的な車体への散水については、85.6%が「どちらかといえばできていない」「全くできていない」と回答した。

約4割の人が自動車内でエアコンを切っても熱中症にならない時間を10分以上と誤認
自動車を日常的に運転する20〜60代の男女1000人に対し、「自動車内でエアコンを切っても熱中症にならない時間が何分以内か」を尋ねたところ、39.8%の人が10分以上と回答した。しかし、トヨタが行った実証実験では、エアコンをオフにしてからわずか5分後に熱中症発症リスクが高まる指数であるWBGT(湿球黒球温度)が警戒レベルに達することが分かった。これにより、半数近い人がリスクを認識していないことが判明した。

真夏の車内温度テスト
場所:静岡県
室外温度:35度
テスト:午後12時半からエアコン温度18度で設定した車内のエアコンを切り、15分間のWBGT(湿球黒球温度)を計測。

【調査概要】
調査タイトル:車内の熱中症対策についての意識調査
調査期間:2024年7月23日〜7月25日
調査対象者:自動車を日常的に運転する20〜60代の男女
調査人数:1000人