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キューサイは、コラーゲンペプチド、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸を含む食品の摂取により、ひざの違和感を軽減する機能と歩行能力を改善する機能を確認したと発表した。
■研究方法
ひざ関節に違和感を有する40~79歳の健常な男女70名をランダムに2つのグループに分け、一つのグループ(35名)は「試験食品(コラーゲンペプチド、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸を含む食品)」を、もう一つのグループ(35名)は「プラセボ食品」を12週間摂取。
摂取前後でひざの自覚症状や歩行機能を評価したという。
なお、ひざの自覚症状の評価にはJKOM(※1)(日本版変形性膝関節症患者機能評価表)、歩行機能の評価にはロコモ度テスト(※2)を実施したとのことだ。
■研究結果
対象者70名のうち特に歩行機能が低下した健常者50名において、試験食品を摂取したグループ(24名)は、プラセボ食を摂取したグループ(26名)と比較して、JKOM-Ⅱのスコア値が大きく減少し、2ステップテスト値が改善していることを確認。
■研究のまとめ
同研究の結果から、コラーゲンペプチド、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸の摂取はひざの違和感を軽減し、歩行機能を改善することが確認されたとしている。
なお、同研究結果は『薬理と治療(2023年51巻11号)』に原著論文として掲載されているとのことだ。
(※1)JKOM:
変形性膝関節症患者の膝関節機能に関する生活の質の評価に使用されている問診票。Ⅰ~Ⅴの大項目に分かれており、それぞれⅠ:膝の痛みの程度、Ⅱ:膝の痛みやこわばり、Ⅲ:日常生活の状態、Ⅳ:ふだんの活動など、Ⅴ:健康状態について、を評価する。
(※2)ロコモ度テスト:
対象者がロコモティブシンドローム(運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態)であるか調べる方法。下肢筋力を調べる「立ち上がりテスト」、歩幅をしらべる「2ステップテスト」、からだの状態・生活状況をしらべる「ロコモ25」の3つのテストから構成され、移動機能の状態を確認。(日本整形外科学会ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトより)