カネとホンネ調査研究所は、都市部に居住する20~59歳で会社員の男女505名を対象に、資産運用についてのアンケート調査を実施し、その結果を公表した。

■投資経験

20代から50代の会社員に、株式等の投資経験を聞いたところ、47.9%が「投資している」と回答し、10年以上の投資をしている人は16.2%、10年未満は31.7%となった。

10年前にNISA(少額投資非課税制度)が開始されて以降、投資人口が大きく拡大していることが伺える。

投資経験

■新NISAに対する意向

2024年からスタートした新NISAに対する意向を聞いたところ、投資をしている人の9割以上が関心を示し、半数以上が実際に新NISAを始めると回答。

一方で、投資をしていない人(以前は投資していた・投資はしていない)で関心を示した割合は、3割程度にとどまる結果に。

新NISAに対する意向

■新NISAでの投資(月額)

新NISAに関心があると回答した人に、新NISAを始める場合、月額いくら投資するか聞いたところ、平均は6.1万円、中央値は3万円となった。

最大30万円まで投資が可能だが(正確には年間360万円)、無理のない範囲で投資を考えていることが分かった。

新NISAでの投資(月額)

■金融資産と投資

保有している金融資産やローンについて聞いたところ、10年以上投資をしている人は、預貯金が平均で1,301万円、運用資産が1,248万円、ローン残高が549万円となり、差し引きすると、2,000万円の金融資産を保有している計算に。

また、10年未満の投資をしている人は差し引きの金融資産が872万円となり、「以前は投資していた」層の差し引き金融資産は298万円、「投資はしていない」層は237万円となった。

金融資産と投資

■年収と投資

世帯年収と年収について、「投資している(10年以上)」層と、「投資はしていない」層を比較すると、世帯年収では324万円、年収では259万円の差となり、世帯年収は投資経験によって大きく異なることが分かった。

年収と投資

■公的年金に対する信用

厚生年金等の公的年金を信用しているかどうか聞いたところ、投資をしている人よりも、投資をしていない人の方が、公的年金を信用していないことが明らかに。

また、最も信用度が低いのは、「投資はしていない」層で、85.0%が「信用できない」「あまり信用できない」と回答した。

公的年金に対する信用

【調査概要】
調査名称:資産運用についてのアンケート
調査期間:2023年12月18日
調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する、20~59歳で会社員の男女
調査数:505名
調査方法:Webアンケート

<参考>カネとホンネ調査研究所『資産運用についてのアンケート