MASSIVE SAPPOROは、北海道・小樽市で同社が運営するフロント無人型ホテル「UCHI Otaru Suitengu」が、2023年夏の営業利益率で業界平均の約5%を上回る42%を達成したことを発表した。

UCHI otaru Suitengu

「UCHI Otaru Suitengu」では、チェックイン・アウトや滞在中の宿泊客からの問合せなどに対し、施設内に設置したタブレット端末から遠隔で対応することで、フロントに常駐スタッフを配置しない無人型運営を実現。

対応するオペレーターは日本国内、東南アジア、ヨーロッパ等で自社スタッフを採用し、各国の時差を活用しながら24時間の接客体制を構築。全国各地に位置する約200室の宿泊施設を約10名のスタッフで運営することが可能とし、人件費を大幅に削減したという。

また、宿泊施設があるエリア毎に緊急時の駆けつけスタッフと清掃スタッフを採用し、同社の拠点である北海道・札幌市から離れたエリアでの運営を実現。

同社は、以上のような「フロント機能の無人化」「リモートオペレーターの配置」「エリアごとの緊急駆けつけ体制の構築」を行い、小規模ホテルにおいても営業利益率の改善・向上に至ったとのことだ。

なお同社は、「UCHI Otaru Suitengu」での営業利益率改善とインバウンド市場の回復を受け、現在同市内にてフロント無人型ホテル「UCHI Otaru Inaho(仮)」の開発も行っているという。

施設外観・内観(イメージ)

客室は全6室、6名用3室・4名用2室・2名用1室の最大28名収容と小規模ながら、フロント無人型の運営により、今回と同等程度の営業利益率の実現を目指していくとのことだ。

■施設概要

施設名:UCHI Otaru Inaho(仮)
敷地面積:416m2
建築面積:137m2
延床面積:391m2(118坪)
構造:RC3階建
客室数:8
収容人数:48名(6名8室)
設計・運営:MASSIVE SAPPORO