家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する400Fは、2024年1月より開始されたNISAに関して、認知度や利用率の実態を探るため、全国の「オカネコ」ユーザーの男女1,594人を対象に「オカネコ 新NISAの利用意向調査」を実施し、結を公表した。

「オカネコ 新NISAの利用意向調査」を実施

■「新NISA制度の導入を知らない」13.4%。さらに、3人に1人は制度が導入されたことは知っているものの内容を把握できていないことが明らかに。

「2024年1月から新しいNISA制度が導入されたことを知っているか?」という質問に対して「知っている」と回答した人は86.6%となっており、「知らない(アンケートで初めて知った)」と回答した人は13.4%という結果となった。

さらに、新しいNISA制度が導入されたことを知っていると回答した人に「新しく導入されたNISA制度について自身の状況に最も当てはまるもの」を質問したところ、32.4%の人が「内容について把握していない」と回答。

3人に1人は新NISA制度が導入されたことは知っていても内容までは把握出来ていないことがわかった。

新しく導入されたNISA制度について自身の状況に最も当てはまるもの

■新NISAの利用率は37.8%。主な理由は「余剰資金を増やすため」「老後の資金を貯めるため」が半数以上。

「2024年1月から始まった新NISAを利用しているか?」という質問に対して、「利用している」37.8%、「利用を検討している」20.0%、「利用していない」42.2%という結果に。

新NISAを利用しているか

さらに、利用していると回答した人に「利用の目的(複数回答)」を質問したところ、「余剰資金を増やすため」が最も多く69.9%、次いで「老後の資金を貯めるため」63.5%と、余剰資金を上手く資産運用に回し、将来の資金対策をしている人が多い傾向が判明。

利用の目的

■新NISA、“つみたて投資枠“での毎月の積立平均金額は60,689円と高い傾向に。昨年実施した調査と比較すると+37,273円と大幅UP。

新NISAを利用していると回答した人に、「新NISAではつみたて投資枠の年間非課税投資枠が40万円(月3.3万円)から120万円(月10万円)になったが、毎月の積立金額はいくらか。」と質問すると、「9万円以上~10万円未満」36.5%と回答した人が一番多く、毎月の積立平均額は60,689円となった。

昨年に同社で実施した「新NISAの利用意向調査」の旧NISA・つみたてNISAでの毎月の積立平均額と比較すると、+37,273円と大幅にアップしていることから、非課税枠を最大限に活用し、積極的に資産形成を行おうとしている人が多いことが伺えるとしている。

新NISA“つみたて投資枠“での毎月の積立金額

なお、年代別で平均積立額を比較したところ、どの世代も平均積立額は5万円以上と投資額が高いこともわかった。

年代別で平均積立額

■「新NISAを利用するまでの手続きが面倒」28.1%、「新NISAとこれまでのNISA制度の違いがわからない」24.0%と回答。手続きや情報面でのサポート不足により行動に移せない人が多数。

新NISAを利用していないと回答した人に「利用していない理由」を質問したところ、「新NISAを利用するまでの手続きが面倒・億劫だから」28.1%、「新しいNISA制度とこれまでのNISA制度の違いがわからず、具体的な行動に移せない」24.0%という結果となった。

利用していない理由

また、投資・資産運用をしていないと回答した人に「していない理由」を質問したところ、44.7%の人が「資産運用の知識がなくやり方がわからない」と回答。

投資・資産運用について手続きや情報面でのサポート不足により行動に移すことができないことが判明した。

資・資産運用をしていない理由

<参考>
家計診断・相談サービス「オカネコ」調べ『オカネコ 新NISAの利用意向調査』