吉野家は、プラスチックの環境負荷の低減施策の一環として、全国の吉野家店舗で使用しているテイクアウト用レジ袋の一部の原料をバイオマスレジンホールディングスグループが製造する国産米(非食用)をアップサイクルしたバイオマスプラスチック「ライスレジン®」へ切り替えたことを発表した。
「ライスレジン®」は食用に適さない古米、米菓メーカーなどで発生する破砕米など、飼料にもならずに廃棄される国産米などから、休耕田、耕作放棄地を活用して生産した資源米を原料として使用。
吉野家は、「牛丼」を主力商品としていることから米は不可分な関係にあり、数あるプラスチック環境負荷低減方法の中から、国産米のフードロス削減や循環型社会の実現そして国内農業の支援ともなる「ライスレジン®」を選択したとしている。
吉野家は2020年7月からテイクアウト用レジ袋3種類全てにおいて、植物由来原料を25%配合したバイオマスプラスチックへと切り替え、石油由来プラスチック使用量を年間約30トン、累計で役75トン削減しており、今回、3種類あるレジ袋のうち1種類を「ライスレジン®」へ原料を切り替えたという。
当該レジ袋のバイオマス率は25%と、植物由来原料の配合量と同様となっている。
再生可能なバイオマス資源を原料とするバイオマスプラスチックは、焼却処分した場合も大気中の二酸化炭素濃度を上昇させない特長がある。
吉野家は、レジ袋全てに穀物や植物由来原料を使用することで、今後も継続して石油由来プラスチック使用量を削減し、環境負荷の低減に務めていくとのことだ。