サントリーホールディングスは、エシカル・スピリッツに出資したことを発表した。
エシカル・スピリッツ社は、持続可能なものづくりによる循環型経済の実現を目指し、現在活用しきれていない酒粕やカカオの殻などの素材を用いてクラフトジンの生産を行うスタートアップ企業。自社商品を提供するバーやコーヒースタンドの運営も行っているという。
2015年に国連で「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されて以来、持続可能な社会の実現に向け一人ひとりが取り組んでいく機運が一層高まっている。
消費行動においても、商品の背景にあるストーリーを重視し、自分の消費行動が人や社会、環境に配慮したものになっているかをひとつの判断基準とする、「倫理的消費(エシカル消費)」が関心を集めているという。
サントリーグループは、2019年に策定した「サステナビリティ・ビジョン」で7つの重要テーマを掲げ、そのひとつとして、資源の循環利用促進などを通じた地球環境保全の取り組みを促進。
今回、エシカル・スピリッツ社の持続可能なものづくりへの思いに共感し、循環型経済の実現に貢献すべく、同社への出資を行ったとしている。
サントリーホールディングスの未来事業開発部は、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)機能を有する部署として、スタートアップ企業との連携を推進しており、今回の出資もその一環の取り組みだとう。
今後も、既存事業でのイノベーションや新たな成長領域創出の加速を目指し、活動を強化していくとのことだ。