北陸電力およびJFEエンジニアリングは、AIを活用した「ダム最適運用システム」の効果検証において、ダムへの水の流入量を高精度で予測でき、それを活用することで水力発電電力量の増加が見込まれることを確認したと発表した。

両社は、更なる水力発電電力量の増加を目指し、AIを活用してダムへの水の流入量を予測する同システムの開発を進めている。

2019年度に、北陸電力が所有する浅井田ダム(岐阜県高山市)において、同システムを活用した実証試験を実施した結果、気象などの影響により時間とともに変化するダムへの水の流入量を高精度で予測できることを確認したという。

また、予測データをダム運用に反映し最適化することで、更なる水力発電電力量の増加が見込まれることを確認。

今後、両社は、同システムを適用するダムの対象を拡大するとともに、最新鋭のAI技術を取り込みながら、同システムをさらに高度化・進化させ、CO2を排出しない水力発電電力量の大幅な増加に向けて取り組んでいくとのことだ。