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システムリサーチが運営する「創作品モールあるる」(以下、あるるモール)は、全国の20代~60代の男女200名を対象に「値上げ時代の“買い時”意識」に関する調査を実施し、結果を公表した。
■ボーナスシーズン前に“今が買い時”と判断する人が増加
今回の調査では、値下げされない嗜好品を「今のうちに買う」と回答した人が32%に上り、「今は我慢して買わない」と答えた人と並ぶ結果となった。
一方で、「ボーナスなどのタイミングまで待つ」と回答した人は8.5%にとどまり、“ボーナスを待ってから買う”という従来の購買スタイルが少数派となっていることが判明。
また、「もっと安い代替品を探す」(27.5%)という回答も多く、「値下げを待つ」よりも「後悔しないうちに買う」、自分が納得できるタイミングで買うという意識が強まっていることもうかがえる結果に。

■“今買う”最大の理由は「値上がりしそうだから」
「値下げされない商品を今買う理由」を尋ねたところ、最も多かったのは「値上がりしそうだから」で59.4%という結果に。
次いで「欲しいタイミングを逃したくない」37.5%、「欲しい気持ちが強いうちに買いたい」32.8%が続き、「価格」よりも「タイミング」を重視する消費者心理が浮き彫りになった。
こうした傾向から同社は、ボーナスやセールを待たずに今買うと答えた人の多くが、「欲しいときに買うことが結果的にお得だと思う」と捉えており、値上げ時代における新しい“買い時感覚”が形成されていることがうかがえるとしている。

■“待つ派”は計画性重視、セール・ボーナスを見据えた慎重派も
「ボーナスなどのタイミングまで待つ」と回答した人の理由としては、「まとまったお金が入ってから買いたい」(35.3%)、「セール・キャンペーンを狙っている」(23.5%)、「衝動買いを防ぎたい」(17.6%)などが挙げられた。
一部には計画的にお金を使いたい層も存在するが、全体では「値上げ前に確保したい」「気持ちが高いうちに買いたい」という動きが優勢となっている。

■6割が「欲しいときに買う」に共感
「今後も値上げが続くとしたら、“安くなるのを待つより欲しいときに買う”という考え方に共感するか?」という質問では、「強く共感する」(11%)、「どちらかといえば共感する」(47%)を合わせて約6割が共感。
この結果から、値上げ時代の中で、消費者は「値下げを待つ」よりも「上がる前に買う」という判断を優先するようになっており、「買うタイミングを逃さないこと」が、新たな賢い選択として浸透しつつあると同社は考察している

【調査概要】
調査対象:10代~60代の男女
調査期間:2025年11月6日~2025年11月6日
調査機関:クラウドソーシングサイト
調査方法:各質問項目の回答割合を算出
有効回答数: 200名
<参考>
創作品モールあるる『値上げ時代の“買い時”意識』
