澁澤倉庫は、飲料物流分野における競争力強化とサービス品質の向上を目的に、2026年3月、千葉県習志野市に飲料物流専用の新倉庫を開設すると発表した。

同施設が所在する千葉県習志野市は、関東全域を結ぶ物流ネットワークの中に位置しており、主要幹線道路へのアクセスも良好な、交通利便性の高い立地だという。
さらに、近隣に点在する同社既存の飲料物流拠点との連携を意識した配置により、地域内でのドミナント戦略の深化と、拠点間ネットワークの強化を同時に実現。
複数拠点が相互に補完し合うことで、物量の変動や緊急時にも対応できる体制を整え、関東全域で安定した高品質の物流サービスの提供を可能にするとしている。
同社は同施設の2Fフロアを賃借し、飲料物流に特化したオペレーションノウハウを活用。施設の特性に応じたノウハウの最適化を図ることで、マルチテナント環境においても専門性、柔軟性、効率性を融合させた運用体制を構築するという。
これにより、多様化・複雑化するクライアントのニーズにも対応可能なサービス基盤を実現するとのことだ。

同施設は、入出荷バース数を従来の1.5倍以上に拡張することで、大型車両のスムーズな入退場と滞留解消を実現し、配送のリードタイムを短縮。
また、従来と比べ約35%増加した保管スペースを確保。これにより、季節の在庫変動やさまざまな商品形態に対応することが可能となり、クライアントの販売機会の最大化をサポートするという。
加えて、リチウムイオンバッテリーフォークリフトを全面導入することで、充電時間の短縮やバッテリー交換作業を軽減し、業務効率を向上。従来の鉛蓄電池方式と比較して、約30%のCO2排出量を削減し、環境と効率性を両立させたサステナブルな物流を提供するとしている。
同社は、同施設の開設により、より高品質で効率的な物流サービスを提供し、クライアントの価値創造に貢献していくとのことだ。
■施設概要
所在地:千葉県習志野市茜浜3丁目7-2 Landport習志野
契約形態:賃借
構造:地上5階建/CFT造/耐震/ダブルランプウェイ型
利用部分:地上5階建の2階フロア(延床面積22,522.84平方メートル)
稼働開始:2026年3月予定
