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キャリアSNS「YOUTRUST」は、次世代型キャリアを探求するシンクタンク「次世代キャリア研究所」を始動し、第1回目の調査として、全国1,705名の学生・社会人を対象に「キャリア意識調査」を実施し、結果を公表した。

1.就職前と就職後の比較から、就職後に1社目の長期勤続意向が減少することがわかる。働き始めることで、キャリア観に変化か
YOUTRUST独自調査にて、26・27卒の就活学生と23〜25卒新社会人層に「1社目で何年勤務したいか?」と質問したところ、新社会人の約8割は5年以内に転職する意向を持っていることが判明。就活学生の約5割から大きく増加傾向となった。
また、「〜20年」「〜30年」と長期間1社目で働きたいという回答は26・27卒の就活学生、23〜25卒新社会人のいずれも0%で、「定年まで働く」と回答したのは、23〜25卒新社会人層で3.5%、26・27卒の就活学生は14.5%いう結果に。
この結果に同社は、実際に社会人として働く前後で、キャリア観が変化する人も多いと言えるとしている。

2.転職前提での就活が主流に。26・27卒就活学生層、23〜25卒新社会人層ともに6割以上が転職前提での就活をしていたことが明らかに。
「就職活動に際して、転職を前提に考えているか(もしくは、考えていたか)?」と質問したところ26・27卒の就活学生層は63.7%、23〜25卒新社会人層は70.1%が転職を前提とした就職活動をしていることが判明。

3.20代の転職検討理由も転職意向も多様化傾向。「年収を上げたい」がトップとなる一方で「福利厚生の充実」「労働時間の最適化」も多い回答。
「転職を検討している理由」を聞いたところ、20代の1位は「年収を上げたい」で38.7%、2位が「給与が低いから」で31.7%、3位が「制度や福利厚生を充実させたいから」で25.5%という結果に。

4.キャリアに関する情報収集にも大きなギャップ。20代は「SNS」や「友人・家族の意見」から影響を受けているのに対し、年齢が上がるにつれて「影響を受ける情報はない」と回答。
「自身のキャリアについて、どのような情報から影響を受けるか」を聞いたところ、20代については「SNS(X、Instagram、TikTokなど)」が32.3%で1位、「転職・就活エージェント」が28.0%で2位、「友人・家族の意見」が24.8%で3位となった。
「SNS(X、Instagram、TikTokなど)」については、年代が上がるにつれて大きく開きがあり、30代でも10%以上開きがみられる。また、「友人・家族の意見」についても、他年代に比べて20代が10%以上高い結果に。
今後、転職活動においてもSNSでの情報収集に加えて、友人・家族など信頼する人からのリファレンスが重要になると同社は考察している。

【調査概要】
(1)YOUTRUST独自調査:「キャリア観・働き方に関する調査」
調査対象 :就活学生層|26年卒、27年卒(N=55)、新社会人〜3年目|23〜25年卒(N=57)
調査方法 :Webアンケート調査
有効回答数 :112名
調査実施日 :2025年9月20日〜9月30日
(2)一般社会人調査:「キャリア観・転職・副業意識調査」
調査対象 :20~59歳までの社会人男女
調査方法 :Webアンケート調査
有効回答数 :1,600名
調査実施日 :2025年9月12日〜9月18日
<参考>
YOUTRUST『キャリア意識調査』