JR東日本高崎支社は、車いす利用者の乗降介助を乗務員(車掌)が行う対象路線を拡大すると発表した。10月1日から、上越線(高崎駅〜水上駅間)、信越線(高崎駅〜横川駅間)、吾妻線(高崎駅〜大前駅間)でも乗務員による対応を開始するという。

この取り組みは、2024年12月1日より、両毛線(高崎駅〜小山駅間)で乗務員が駅係員に加えて車いす利用者の乗降介助を行ってきたことを受け、利便性と快適性の向上を目的としているとのことだ。
乗降介助を希望する場合は、列車がホームに到着するまでに車掌から見える位置で待機する必要がある。また、身体を線路と平行にし、必ず車いすのブレーキをかけるよう求めている。駅構造によっては、待機位置の目安を示すポスターを掲出している場合もある。

対応駅は、対象線(上越線・信越線・吾妻線)の列車運行区間内の一部駅で、「〇:対応可能」「△:介助者の補助ありで対応可能」「×:対応不可」の表示がされている。対応可能な駅でも、列車や駅の構造によっては対応できない場合があるとのことだ。

同サービスは普通列車が対象で、特急列車・快速列車(SL等)・高崎線直通列車は対象外となる。介助の範囲はホーム上までであり、駅舎外や構内移動(階段利用など)には、引き続き同行者の補助または事前連絡が必要となる。
また、乗り換え駅での対応には駅係員の手配が必要となるため、時間を要する可能性があるとし、利用者に対して事前連絡の協力を呼びかけている。