NTT都市開発は、大阪府八尾市にて開発を進めてきた、同社初の物流施設が竣工したと発表した。
竣工後は、東京センチュリーが出資するSPC(特別目的会社)へ引き渡し、NTTロジスコが入居することが決定しているとのことだ。

同施設は、西名阪自動車道「藤井寺IC」まで約3.3kmと、大阪市都心部および広域の双方への配送が可能な物流適地。また、JR大和路線「志紀」駅徒歩8分と通勤利便性にも優れており、人材確保においても優位性があるという。
地上4階建てのボックス型物流倉庫で、2区画への分割が可能な計画となっており、シングルテナント・マルチテナント双方に対応可能。また、柔軟な倉庫内レイアウトに対応する汎用性の高い仕様となっており、倉庫スペースにも一部空調を実装するなど、労働・保管環境にも配慮しているという。
BCP対策としては、最大48時間稼働可能な非常用発電機を備え、防災設備の稼働や災害時の執務対応を可能にしているとのことだ。

また、NTTアノードエナジーとオンサイト型コーポレートPPA(※1)を締結し、追加性(※2)のある再エネ由来の電⼒を使⽤。NTTアノードエナジ―が、屋上に太陽光発電設備を設置・保有することで、年間約267トンの温室効果ガス排出量の削減効果が期待されるとのことだ。
使⽤電⼒は、⼊居テナントとなるNTTロジスコの使⽤電⼒も含め、再エネ指定の非化石証書を購入することで、実質100%再エネ電力(※3)を達成するという。
なお、オンサイト型PPAスキームを活用した開発物件への太陽光発電設備の導入は、同社として初の取り組みだとしている。

■事業概要
所在地:大阪府八尾市二俣3丁目8-1,8-3(地番)
交通:JR大和路線「志紀」駅徒歩8分
用途:倉庫業を営む倉庫
構造・規模:S造・地上4階
敷地面積:11,850.92平方メートル
延床面積:24,230.40平方メートル
着工:2024年4月1日
竣工:2025年8月20日
(※1)事業者が敷地内に太陽光発電設備を設置しそこで発電するグリーン電力を需要家に自家消費していただくサービス。
(※2)企業の選択した調達方法が再エネへの投資を促進し、化石燃料の代替につながっているものを表すもので、再エネの拡大において重要な役割を果たすという。
(※3)再エネ指定の非化石証書を組み合わせて調達することにより、実質的に100%再エネを実現ずるという。